お風呂に暖房を取り付けるべき理由と設置タイプの選び方を紹介!

冬場は、お風呂の寒さに悩まされている方が少なくありません。そのため、お風呂に暖房を設置することを検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そこで今回は、お風呂への暖房設置を考えている方のために、お風呂の暖房の選び方、設置前の確認事項などについてご紹介していきます。


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お風呂に暖房をつけるべき理由

お風呂に暖房をつけるべき理由のひとつに、ヒートショック対策ができます。ヒートショックとは、激しい温度変化で血圧が大きく上昇したり下降したりする現象のことです。

冬場には、リビングと脱衣所や浴室の温度差が10度以上になることは決して珍しくないため、ヒートショックが起きやすくなっています。

ヒートショックが原因で亡くなる方は年間1万9,000人ほどいると報告されていますので、脱衣所や浴室を温めておいてヒートショック対策をすることは重要です。とくに、65歳以上の高齢者、高血圧、糖尿病、呼吸器官に問題がある、不整脈、肥満気味の方がなりやすいといわれています。これらにあてはまる方は、特にヒートショック対策を考えることをおすすめします。

ヒートショック対策としては、お湯の温度を41度以下にする、手足をあたためてからお湯に入る、飲酒後の入浴は控えるなどの方法があります。とはいえ、やはり効果的なのはリビングと脱衣所・浴室の温度差をなくすことができる暖房の設置です。

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熱源の違いで浴室暖房を選ぶ

浴室暖房機は、熱源の種類によって電気式とガス温水式に分けられます。予算やランニングコストが大きく変わるので、浴室暖房機の熱源の違いは製品を選ぶ際の重要なポイントです。ここでは、電気式とガス温水式の特徴を紹介していきます。

電気式

初期費用を抑えたい場合は、電気式がおすすめです。グラファイトヒーターやセラミックヒーターなどで脱衣場・浴室内を温めます。

100Vだけでなく、オール電化住宅にも適する200Vタイプもあるのは、電気式の利点のひとつでしょう。

設置が簡単なので、ガス温水式と比べて初期費用が安くなります。ユニットバスには、換気扇口を利用して、埋め込み式の浴室乾燥機を設置することも可能です。

ガス温水式

ランニングコストを抑えたい場合は、ガス温水式がおすすめです。外側に設置した熱源機で作られたお湯を循環させて、熱を放出させることで脱衣所・浴室内を温めます。

熱源機や配管設置が必要になるので、取り付けにはお風呂のリフォームが必要です。そのため、初期費用は電気式よりもかかってしまうことは避けられません。

とはいえ、ガス温水式は床暖房・お風呂の追い炊き・給湯などを兼ねることができるので、リフォームをする場合は、まとめて検討できるでしょう。

すでに、床暖房や給湯を全てガスにすることを考えているのであれば、浴室暖房乾燥機を設置するチャンスです。頭の片隅に留めておきましょう。

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設置タイプによって浴室暖房を選ぶ

浴室暖房機には、壁掛けタイプ・天井埋め込みの2つのタイプに分けられます。どちらの取り付けタイプを選ぶのかも、製品を選ぶ際の重要なポイントです。取り付け前に確認しておくポイントとあわせて解説します。

壁掛けタイプ

壁掛けタイプは、既存の換気口を利用して設置するタイプです。設置に大掛かりな工事が必要ないので、戸建ての住宅の後付けやリフォームに適しています。

換気扇が壁についていれば、基本的に壁掛けタイプの設置が可能です。ただ、場合によっては取り付けできないこともあるので、購入する前に販売店に確認すると良いでしょう。

天井埋め込みタイプ

このタイプは、天井に埋め込まれているので空間がすっきりします。新築住宅で浴室暖房機を設置する場合は、天井埋め込みタイプになることがほとんどです。

天井に既存の換気扇がある場合は、そこに取り付けることが可能なので、大掛かりな工事は必要ありません。

トイレと浴室が連動していたり、脱衣所とも連動していたりする換気扇を使用している場合は、換気扇が連動しているタイプの浴室暖房機を設置することになります。

取り付け前には天井の開口部のサイズを確認

天井埋め込みタイプを新たに設置する場合は、既存の換気扇の開口部と設置予定の浴室暖房乾燥機の開口部のサイズが合うかを確認しておきましょう。サイズが異なる場合には、開口部を広げるたり狭めたりする工事が必要になってきます。

開口部のサイズは、換気扇が設置されている場合は目視で確認ができないため、換気扇の型番や説明書などを参考にして確認しましょう。

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機能の違いに注目して浴室暖房機を選択

暖房機能以外にも、乾燥機能・涼風機能などの機能が備わっているものもあります。ただし、使わない機能もあるので、用途に合わせて選ぶようにしましょう。ここでは、乾燥機能・涼風機能を含めたさまざまな機能の違いについて説明していきます。

乾燥機能

乾燥機能は、衣類乾燥と浴室乾燥の2種類があります。

特に湿度の高い時期には、乾燥機能があると嬉しいものです。梅雨時でも洗濯物を浴室内に干すことができるので、室内の湿度を上昇させてしまうことを防げます。浴室内の湿気を素早く取ることができるので、カビ対策にも有効です。

涼風機能

涼風機能はさわやかな風が送られてくる機能です。涼しい風にあたることで体感温度が下がり、夏場でも快適に浴室での時間を過ごすことができます。

夏バテ対策として入浴に効果があるといわれていても、暑いとなかなか入浴する気にならない方もいるかもしれません。でも、涼しい風があたると、夏の入浴も心地良いひと時になるでしょう。

打たせ湯機能

落下してくるお湯が、球状のしずくとなって断続的に体にあたる、打たせ湯。体に適度な刺激を与え、マッサージ効果を期待できます。

この機能がある浴室暖房機を選べば、スーパー銭湯などでしか体感できない打たせ湯を、自宅で楽しむことができるでしょう。

ミスト機能

低温でお肌になじみやすいミストサウナ。銭湯などにあるドライサウナよりも温度が低いので、体にやさしく心地良い汗をかくことができます。

ミストサウナを浴びると、10分間入浴した場合に比べ、入浴後の肌水分の増加割合が40%もアップするといわれています。肌のうるおいがアップするのは、女性にとってはかなり嬉しい機能といえるでしょう。

プラズマクラスター

プラズマクラスターイオン効果によってカビ菌を除去し、浴室内を清潔にする機能です。

窓がないユニットバスを設置するしかないといった場合には、カビ菌を除菌してくれる機能がついていると安心できますね。

取り付け前には分電盤に空きがあるか確認

通常の換気扇から浴室暖房乾燥機へと交換する場合には、分電盤に空きがあるかどうか確認しておく必要があります。浴室暖房機は分電盤から専用の電線を直接引かなければならないので、空きがない場合は工事の規模が大きくなる可能性が高くなるからです。

取り付けを検討している方は、まずはブレーカーを見て、空白のスイッチ部分があるかどうか確認しておきましょう。

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浴室暖房機を取り付けるなら

リフォームを通して理想の生活空間を実現するナサホームでは、年間7,170件の施工実績数があり、浴室はもちろん幅広いリフォームを行っています。

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ナサホームでは、お問い合わせ、資料請求、見積もりまで無料で行えます。お風呂への暖房設置リフォームを検討している方は、お気軽にナサホームにご相談ください。

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まとめ

お風呂に暖房をつけることで、ヒートショック対策ができます。

電気式とガス温水式、どちらの浴室暖房機にするかは、予算やランニングコストを考えて決めると良いでしょう。既存の換気扇の設置位置も考慮しながら、壁掛けタイプと天井埋め込みタイプのどちらにするかを決めることになります。もし、どれにしたらいいか、どんなリフォームが良いかお悩みの方は、まずはナサホームまでご相談ください。