ポイントは防音対策。アクセスらくらくなリビングトイレリフォーム

家族が毎日使うトイレ。 特に小さなお子様やご高齢の方がいらっしゃるご家庭では、使用頻度も高くなるものです。こうした場合家族が集い、生活動線の中心に位置するリビングに直結した位置にトイレを設置しておくと便利です。今回はリビング内やリビングに直結した位置にトイレを設置するリフォームを行うことのメリットと、考慮しておきたいポイント、さらにデメリットに対する対策方法などを紹介してまいります。


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リビングにトイレという選択肢はあり?


「リビング内、もしくは隣接した部屋にトイレを置く」というと、「便利そうだと思う」方だけでなく「気分的に戸惑ってしまいそう」という方もいらっしゃるようです。ここではリビング周りのトイレがあることによって、どのようなメリット・デメリットがあるのかを考察していきます。

リビングにトイレがあることのメリット

■ご高齢の方や小さいお子様が使いやすい
足腰がそれほど強くないご高齢の方にとって急を要するトイレの使用の手間を軽減するのであれば、1日の中でも長い時間を過ごすリビングの近くにトイレがあると便利。また、ご高齢の方の転倒を防ぐためのバリアフリー化も、リビングと併せて行うことできればより快適に使用することができます。

また小さいお子さまがトイレのトレーニングを行う際にご両親などが一緒にいてあげる場合もリビング周りにトイレがあると便利。さらに、少し大きなお子さまが一人でトイレに行けるようになった際にも、目が届きやすく、夜中にトイレに立つ際にも同伴しやすくなります。

■トイレ内の温度が下がりすぎない・上がりすぎない
住まいの中のトイレは、日当たりの良くない場所に設けられることが多いため、季節や天候によっては、トイレの中が寒すぎたり、暑すぎたりといった問題が起こることも。
その反面、家族の集まるリビングは冷暖房器具で快適な温度となっていることが多いため、リビング近くにトイレを設置することで、トイレとリビング間での熱の移動が比較的スムーズに行われるため、トイレ内の温度が快適なものに保たれやすくなります。
特に冬場はトイレでもヒートショックが起こることがありますので、ご高齢の方がいらっしゃる場合はリビング周りにトイレを設置するリフォームは有用な選択肢となります。

リビングにトイレがあることのデメリット

家族が集う場所とトイレが近い場合、メリットだけなくデメリットも存在します。

■音や匂いが伝わる
リビングでは飲食をすることも多いため、こうした場合にトイレを使用する音が聞こえてしまうのはやはり気分の良いものではありません。またこれは匂いに関しても同様。設置を検討する際は併せて、こうした匂いや音への対策も併せて行いましょう。

■来客時などに気まずい
リビングにご友人などを招いた場合に気まずさからトイレが使用できないといったケースも考えられます。またリビングに直結しているトイレの場合、使用時にトイレのドアを開けた際にリビングにいる来客や家族と目が合ってしまい気まずい思いをするということも考えられます。ただし、こちらも対策次第によって問題の解消が可能です。

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リビングにトイレを設置するリフォームについて


リフォームによってトイレをリビングに設ける場合は、トイレの間取り変更(移設)という形を取ります。

リビングトイレのリフォーム方法

すでにリビングから離れた位置にあるトイレを、リビング周辺に移設する場合は、リビングの壁を撤去してスペースを作り、その場所にトイレを移動する必要があるのですが、この際、給排水管工事・電気工事・排気用ダクト工事なども必要になります。
これは既存の配管の位置などにもよるのですが、期間的に4〜7日ほどの施工期間が必要になります。
また、戸建てであれば比較的移動が簡単に行えるのですが、マンションなどの場合は規約上移動ができなかったり、天井や床下に配管のための十分なスペースが取れないことがあり、施工が難しいことも考えられます。リフォームをご依頼される場合は、まずマンションの管理規約をご確認いただき、管理会社にご相談いただくか、リフォーム会社に事前調査を依頼するようにしてください。

なお、ナサホームマガジンではトイレの移設や増設に関してより細かい情報を下記の記事で紹介しておりますので併せてご覧ください。
狭いトイレを改善するリフォームアドバイス

2階にもトイレを増設。トイレリフォームポイントをご紹介

リフォーム時に合わせて行いたい防音&目隠しのための施策

リビングにトイレがあることのデメリットの項目でもご説明した通り、リビング周りのトイレを快適に使用するには、トイレの設置と合わせて防音や防臭の対策を講じておくことが大切です。

■消音・防臭機能付きトイレを選ぶ
現在では水を流す音が小さい製品や匂いを軽減してくれる製品が出回っていますのでリフォーム時にはこれらを選ぶようにしましょう。

■エコカラットや腰壁を内装に使用する
防臭効果や調湿作用のあるエコカラットを壁材として使用したり、飛び跳ね防止につながる腰壁をリフォーム時に選択すると、匂いが抑えられ・掃除の効率も上がり使い勝手が良くなります。

■目隠しを用意する
移動式のパーテーションなどをリビングとトイレの間に置くことで、トイレのドアを開けた際にもリビングにいる方と目が合いにくくなります。またパーテーションを置くことで防音対策にもつながります。

■ドアを防音ドアにする
防音ドアは音だけでなく、匂いもシャットダウンしてくれるので実はトイレのドアとしても有用です。資金的に余裕があれば検討してみましょう。

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リフォーム費用と注意点


トイレの設置以外にも色々と考慮しなくてはならないリビング周りへのトイレの設置。リフォームを検討する際にはどのくらいの費用が必要となるのでしょうか。

リビングにトイレを設けるための費用

■既存のトイレの間取りを変更して移動する場合
配管工事・内装工事:40〜60万円
消音・防臭トイレ本体価格&設置費用:10〜20万円
■トイレに腰壁を設ける場合:5〜10万円
■トイレの壁材をエコカラットにする場合:3〜15万円
■移動式の間仕切りを設ける場合:10〜30万円
■防音ドアの設置:20〜30万円ほど

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まとめ

生活の質を考える上で、リビング脇やリビングに直結した空間にトイレがあることはデメリットばかりではありません。ご家族の暮らしや体調などを考慮しながら、最適な方法をご検討ください。
トイレの移動や増設などに関してお困りの際は、ナサホームにご相談いただければ、これまでの実績や経験を元に、ご家族様のニーズに合わせたトイレの増設・移設計画を提案いたします。