化粧梁で、簡単おしゃれにお部屋をリフォーム

内装にこだわった室内などでは、天井付近に剥き出しとなった梁を通してある住まいがよく見受けられます。シンプルで少しレトロな印象もあり、重厚感も感じられる梁のある住まい。「真似したいけれど、うちには梁なんてないからな」というみなさん、ご安心ください。こうした天井付近の梁には、「化粧梁」という、構造上重要な梁ではなく、デザインとして後付けできる梁があるのです。今回はこの化粧梁について、その施工方法などをご案内してまいります。


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化粧梁(見せ梁)の特徴&リフォームアイデア

化粧梁とは

もともと梁は、住まいの梁柱と柱を渡すように横方向にかかる部材のことを指します。床や屋根の重さを分散して支えてくれる重要な構造部材です。日本の古民家では、天井付近に太い梁が渡っていることも多く、これらは構造物であると同時に、住まいのアクセントとして高い人気を誇っています。
この梁をあえてデザインとして見せるものが化粧梁もしくは見せ梁と呼ばれるもの。また、化粧梁の中には、本来建物の構造を支えるものではなく、中が空洞になっていて単にデザイン上のアクセントとして取り付けるものもあり、こうしたものは照明を仕込むためのレールなどとしても使用できます。

化粧梁のメリット・デメリット

■化粧梁のメリット
化粧梁のメリットは、なんと言ってもそのデザイン。白い壁紙の空間であれば、落ち着いた色味の梁を見せることで、室内の広がりや立体感をより強く感じることができますし、化粧梁に柔らかな色合いの照明を仕込めば、お部屋の雰囲気も柔らかなものに変わります。また、本物の梁を化粧梁として見せる場合、通常あれば隠すことの多い梁を剥き出しするため、天井材が不要となるのでその分お部屋の天井高を高くすることができます。

■化粧梁のメリット
デザインに優れる反面、化粧梁にはいくつかのデメリットも存在します。ひとつは掃除のしづらさ。高い位置にあるためどうしても化粧梁の上には埃が溜まりやすくなってしまいます。また、構造的に重要な梁を化粧梁とする場合は、当然ですが好きな場所に移動するということはできません。

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化粧梁を今ある住まいに取り付けるためには?


空間を引き締め、住まいの景観に表情を加えてくれる化粧梁、リフォームで使用する場合はどのようにすれば良いのでしょうか。

化粧梁のリフォーム方法

化粧梁には実際に梁として機能しているものと、中が空洞になっているものの2種類があります。リフォームを行う上で、実際に梁として使用されているものを化粧張りにするためには、梁を見せるために天井材を撤去して梁を剥き出しにします。その上で、必要であれば梁を塗装し、続けて住まいの内装工事や、これまで隠されていた天井裏部分のクロス貼りなどを行います。

化粧梁は後付けも可能

住まいの構造を支える必要のない化粧梁は、既存の天井に取り付け用の木材を設け、空洞になった化粧梁をそこに釘留めしていくだけでOK。きれいに仕上げるために、クロスの張り替えや壁の塗り替えなどが必要となることもありますが、それでも、こちらの施工のほうが、天井材の撤去などの手間がかからない分、簡単な施工となります。

化粧梁リフォームの注意点

リフォームによって本物の梁を見せる際に天井材を撤去することがあります。こうした時に、状況によっては冷暖房の効率が悪くなったり、屋根からの熱が室内に伝わり部屋全体が蒸暑くなってしまうというような問題が生じることがあります。また、化粧梁に照明をつける際は、併せて電気工事などが必要となることも。
大切なのは化粧梁を施工した後も、住まいが居心地よいままであるように、事前の計画を立てること。信頼のおける業者と相談しながら、リフォームプランを立てていくようにしましょう。

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化粧梁リフォームの価格


住まいの空間を彩る化粧梁。実際にリフォームするとなるとどのくらいの費用がかかるのでしょうか。

化粧梁のリフォーム費用は?

今回の記事で紹介している2つのタイプの化粧梁のリフォーム費用の相場は以下のようになります。

既存の構造物としての梁を剥き出しにして見せる場合:50〜80万円
空洞タイプの化粧梁を設置する費用:10〜30万円。

※①のタイプには天井材の撤去や養生費用などが含まれます。
※②のタイプは、化粧梁本体の費用や、工事費・養生費が含まれます。

化粧梁を使ったインテリアアイデア

化粧梁は、無垢な天然木のものから、塗装をしたもの、元々ある梁にかぶせるカバー式のものなどさまざまな種類、色味・テクスチャがあります。
住まいに取り入れる際に重視したいのは、化粧梁そのもののデザインと居室の空間のコントラスト。シンプルモダンな空間を目指すのであれば、ホワイト系の壁紙に無垢の白い化粧梁がおすすめ。一方、個性を出しつつ、落ち着いた空間とするのであれば、アクセントクロスとアンティーク材のような飴色の化粧梁がおすすめです。さらに化粧梁周辺にスポットライトを設置し、黒など濃色の調度品を置き、壁にはブリックタイルなどを配すると、スタイリッシュな空間となります。ナサホームではお客様のご要望に合わせてこうした住まいのデザイン提案もしておりますので、下記の施工事例を併せてご確認ください。

ナサホームの施工事例

■アクセントに天井へ化粧梁を組み込んだ光溢れるLDK

細かく区切られた空間を、ひとつながりのLDKに間取り変更を行いました。天井に施した梁が空間のアクセントになり、印象を大きく変えることができました。

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■照明仕込みの化粧梁でリビングを温かに灯す

夜になると明るさが足りないことにお困りであった吹き抜け部分に、ダウンライトを仕込んだオーダーメイドの化粧梁を渡しました。

この施工事例の詳細はこちら

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まとめ

意外と簡単に施工ができる化粧梁。ただし、化粧梁のみを施工するというケースはあまりありません。せっかくお部屋に手を入れるのですから、内装や床などのお手入れも含めて、お部屋全体のリフォームと共に、化粧梁の導入も考えてみてはいかがでしょうか。ナサホームでは、お部屋のデザインから施工まで、トータルな住空間づくりの提案をしております。もちろん、化粧梁を使った後の住空間の快適性を確保するリフォーム計画の立案もお任せください。私たちと一緒に、インパクト抜群の化粧梁のはる住まいを実現してみませんか?