レトロでシック、ミッドセンチュリーのお部屋にリフォームしよう

リフォームやリノベーションで人気の高いミッドセンチュリー調の内装。よく聞く名前ではあるものの、ミッドセンチュリーがどのような特徴で、どういった背景を持っているかについてはなかなか知られていないかもしれませんね。今回はミッドセンチュリー調の住まいを実現するための基礎知識か、リフォームにおけるポイントや家具などの選び方について解説してまいります。


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住まいのテーマとしてのミッドセンチュリーとは?

ミッドセンチュリーとは

「ミッドセンチュリー」は、20世紀の半ばである1950〜60年のアメリカで流行した家具やインテリアのデザインのこと。
アメリカは第二次世界大戦の戦勝国であり、またその本国が戦場とならなかったため、産業が興隆しました。その中でFRP(ガラス繊維強化プラスチック)やプライウッド(成形積層合板)などの軍需産業から生まれた新素材がインテリアの分野にも進出し、家具としても使われるようになりました。

ミッドセンチュリーデザインの特徴とは?

ミッドセンチュリーのデザインの特徴は、無駄のないそれでいて美しい曲線を持ったシンプルで洗練された造形にあります。工業的で計算されフィット感や新素材をつかった滑らかな質感、さらに1960〜70年のポップアートに影響されたビビットな色味を差し色として使う点など、近現代の工業が発達したアメリカの生活スタイルが伺えます。

お部屋をミッドセンチュリー調にリフォームするコツ

■ミッドセンチュリーのデザイナーズ家具を置く
当時のデザイナーが手がけた、低めのローテーブルやサイドテーブルはミッドセンチュリーの部屋らしさを演出してくれる必須アイテム。さらにこれらの家具によく映えるイームズチェアやハリーベルトイア、ハーマンミラーなどのFRPや金属を用いつつ、体にフィットする椅子やソファも手に入れておきたいもの。とはいえこれらのアイテムは高価なものも多いため、リーズナブルに家具を揃えるのであれば、ミッドセンチュリーをコンセプトとした現代作の家具を揃えるのもおすすめです。

■アクセントウォールを活用する
ミッドセンチュリー調の住まいでは、チェストなどを設置する壁面のデザインや色味も重要。とはいえ、壁面全てにポップ・もしくはビビッドな色合いを使うと部屋の印象がうるさくなってしまうため、アクセントウォールを設けてお部屋をデザインしてみましょう。またアクセントウォールの壁面に、レトロな映画ポスターやポップアートの絵画を飾るのもおすすめです。

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ミッドセンチュリーのデザインを住まいに再現する方法とは?


家具でミッドセンチュリーらしさを演出するのも大切ですが、本格的に住まいをリフォームしようと思うのならば、床や天井・壁などにもこだわってみましょう。

住まいの床や天井・壁のリフォーム

■床
ミッドセンチュリー調のお部屋を演出するのであれば床材は落ち着いた色合いのフローリングが最適。おすすめなのはオークやチーク無垢材、またワックス処理をしているものであれば、ダークブラウンの本花梨などの床材も空間の印象を引き締めてくれます。また、通常のフローリングだけでなく、ヘリンボーン床のような模様のある貼り方をするのもおしゃれです。特に無垢材を選んだ場合、経年劣化によって変わる色の移ろいも楽しむことができます。
また、1960年台の映画のようなレトロフューチャーのテイストを出すのであれば、リノリウムの床や大理石状のタイルシートを床材に使うのもおしゃれです。

■壁
ミッドセンチュリーの家具は、ビビッドな色合いや個性的な形状のものが多く、これらの魅力を活かすのであれば壁面はあえてあっさりとしたものにするのが正解。ただし四方の壁全てを白で統一してしまうのではなく、一面のみをアクセントクロスにしたり、アクセントウォールなどにしてみましょう。壁・壁紙の柄としては、サブウェイタイルや木目、幾何学的な模様のプリントされたものなどにもおすすめです。

■天井
天井づくりに関しても、床や壁、家具と合わせた調和が大切になってきます。白を生かした天井クロスを選ぶ際は、中にスポットライトを仕込んだり、ライティングレールを通すなど光による演出を考慮してみるのも良い方法。また、天井を床と統一した板張りにしたり、あるいは天井そのものを外して、スケルトンにしてもやや無骨でインダストリアルな印象となります。

開放感あるスタイリッシュな住まいに。スケルトン天井リフォーム

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リフォーム・リノベーションのポイント&施工事例

ミッドセンチュリーな住まいを作るためのプランニングのポイント

■家具を中心に考える
ミッドセンチュリーの家具といっても、そのテイストはデザイナーごとに大きく異なります。そのため、お部屋作りを行う際はまずこれらの家具がバランスよく配置できるかを考えましょう。また家具だけでなく、照明やファブリックなどのアイテムを組み合わせながら、お部屋の完成図を思い描いたり実際にデザインに起こしてみるのも大切なポイントです。配置する家具などが決定してから、壁や床・天井の色味やあしらいを考えていっても良いでしょう。

■ゆとりある空間づくりを心がける
工業製品が多く出回り、裕福な時代であった1950年代のアメリカがモチーフとなっているミッドセンチュリーのデザイン。そのため空間は広くゆとりがある方が、見た目にも機能的にも快適な住み心地となります。そうした点では10畳以上のリビングやガレージなどは、ミッドセンチュリーのあしらいを実現するのにピッタリ。もちろん、書斎や趣味の部屋などの6畳程度のお部屋でもミッドセンチュリーのデザインは可能ですが、家具のレイアウトやお部屋の色使いの難易度はやや上がります。リフォーム会社のスタッフと相談して、生活動線を考慮しながらリフォームを進めるのも良い方法です。

■ポップなアイテムとシックな部屋の対比を楽しむ
ミッドセンチュリーというと、ポップな家具のイメージがありますが、こうしたポップな色使いやプラスチックの質感を全面に出した家具を集めすぎると、お部屋が雑多でやや幼い印象となってしまいます。家具や壁・床・天井など色味や模様に関しては、ポップなものとシックなものの対比を考え、バランスよく決めていくことが大切です。

ナサホームの施工事例

■プライベートがより充実する暮らしにフィットした住まい

ご夫婦でそれぞれに異なる趣味があり、さらにライフスタイルも異なるため一人の時間も楽しめるようなお家にしたいと、ご依頼を頂きました。ご夫婦の考えを尊重した間取りや内装のデザインを提案し、それぞれの時間をより充実できる住空間を目指しました。

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■すっきりとした間取りと統一感のある内装で一新した玄関

玄関ホールは床材、天井・壁のクロスと建具に統一感を持たせてコーディネートしました。壁に取り付けたフックに、愛用している帽子やカバンを飾るように掛けてインテリアの一部にしています。

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■”見せる収納”が主役のお家

収納スペースに特化した全面リフォームのご依頼をいただきました。空間やスペースを活かして収納棚を随所に造作し、効率よく収納しながらディスプレイを楽しめるようになりました。

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まとめ

雑誌や映画などで見かけることが多い、ミッドセンチュリー調のお部屋。
家具や照明、小物などの選び方や、壁紙・床などの色味の合わせ方には意外とコツが必要なものです。ナサホームでは数多くの住まいのリフォーム実績に裏打ちされたデザイン提案力で、皆様のミッドセンチュリー調のお部屋づくりをサポートして参ります。
雑誌に掲載された写真などを参考に「こんなお部屋がつくりたい」というご要望でも、「お気に入りのデザイナー家具を中心に据えてお部屋をリフォームしたい」といったご要望でもOKです。まずはお気軽にナサホームのまでご相談ください。