プレハブ住宅の内装&外装をリフォームするには?

安価で施工も簡単な住宅として人気が高いプレハブ住宅。かつては店舗や倉庫、事務所などとして利用されることが多かったようですが、現在では注文住宅でもプレハブの工法が使用されることが多くなってきました。 では、プレハブ住宅を購入し住み続ける中で、リフォームやリノベーションをしたいと考えた場合、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。 今回はプレハブ住宅のリフォームやリノベーションでできることとできないことを明確にしつつ、快適な住環境を作るための方法をご紹介いたします。


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プレハブ住宅はリフォームできる?

プレハブ住宅とはどのような住宅?

プレハブ住宅とはプレハブ工法で建てられた住宅のこと。プレハブ工法とは、建築物の一部、場合によっては全ての部材を工場で生産しておき、現地に持ち込んで組み立てるという工法のことを指します。プレハブ工法のメリットは、事前に部材を造っておく点にあり、工期が短くできるうえ、部材が規格化されているために費用も安価となります。
その反面、デザインの幅は一般的な住宅と比べて低く、断熱効果や遮音効果も、特別高いものではありません。

プレハブ工法の住宅でもリフォーム&リノベーションはできるの?

プレハブ工法の住宅の耐久年数は20年ほどとされていますが、リフォームやリノベーションを行うことでこの耐久年数を伸ばすことが可能です。

また一般的に、プレハブ住宅はハウスメーカー以外では手を加えられないと言われることもありますが、ハウスメーカーの補償などが切れている場合はリフォーム業者などがリフォーム・リノベーションを行うことは可能です。

ただし、プレハブ住宅の場合はこうした改修において、手を加えることができるポイントとできないポイントがあります。

プレハブ住宅の場合できない施工がある

プレハブ工法は壁自体を構造躯体(建物にかかる力を支えるもの)としているため、これらを取り除く「スケルトンリフォーム」はできないことがほとんどです。
また、こうした構造躯体の問題に加え、住まいの中に開口部が少ないことから、間取りの変更も難しいことがあります。

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プレハブ住宅のリフォーム&リノベーションでできること


プレハブ工法の住宅ではいくつかのできない工事が存在しますが、ではプレハブ住宅ではどのようなリフォーム・リノベーションができるのでしょうか。

プレハブ住宅でリフォーム&リノベーションできること

■内装面
プレハブ住宅では、内装面は床や天・壁などのクロスの張り替えや、色が褪せてしまったフローリングや破損した天井の補修。追加の断熱・防音・防水工事、ある程度の配線工事などが可能です。また、トイレやキッチン、浴室などの水回りの設備リフォームも行うことができます。

■間取り面
また、大幅な間取りの変更はできませんが、住宅内に壁を増やし、間取りを分けるといったことは可能です。

■外壁面
プレハブの外壁は比較的自由にリフォームが可能です。外壁の再塗装はもちろん、サイディングなどの追加も行えます。

プレハブ住宅をリフォーム&リノベーションする際の流れ

①プレハブ住宅の場合、施工前にリフォーム業者に現地調査をお願いしましょう。
実際に、思うようなリフォームが可能かどうか、住んでいる方では確認できないことも多いため、まずはプロの目から施行が可能かを判断してもらいましょう。

②プレハブ住宅は耐久年数が20年ほどとされていますので、これを超えている場合、床の下地や基礎部分が劣化していることもあります。リフォームを行う際は併せてこうした建築物の内部を調べてもらうことも忘れずに。

③家具や設備を撤去
配線や断熱工事・クロスの張り替えなどの場合は、室内に置いてある什器や設備を全て搬出します。ただし、外壁工事や外壁の塗り替えの場合は、こうした作業が不要となることもあります。
④リフォーム開始
ここまでの作業を行えば、あとは他の住宅と同じようにリフォーム&リノベーションが可能です。

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プレハブ住宅のリフォーム&リノベーションに必要となる費用


プレハブ住宅でご依頼されるリフォーム・リノベーションの方法とその費用について、代表的なものをまとめました。以下のもの以外で「こんなリフォームはできないの?」というご質問があれば、ナサホームまでお問い合わせください。

プレハブ住宅をリフォームする際の費用

■プレハブ内の電気配線を行う場合
プレハブ内で、電化製品を使うための配線工事をする場合の費用は10〜15万円ほど。コンセントの増設なども可能です。

■床の張り替えを行う場合
床材やカーペットなどのグレードによって費用は異なるものの、リフォームを行う際の費用の目安は、6畳ほどの場合、クッションフロアであれば5〜10万円。フローリングであれば、複合フローリングが10〜20万円。無垢のフローリングは15〜30万円ほどで可能です。

■断熱や遮音を行う場合
プレハブ住宅の断熱性を高めるのであれば、壁の室内側に断熱材を入れる「充填断熱」を行うことになります。この場合の費用は80〜120万円ほど。また遮音を考える場合のリフォームは二重窓への変更が50,000円〜、防音カーペットやフローリングの変更が、15万円〜となります。ただし窓の変更に関してはハウスメーカーの規格によって、一般的な商品が使えないことがあるため、事前の調査やメーカーへの問い合わせが必要です。

■水回りのリフォームを行う場合
トイレの便器の取り替えなどであればおおよそ20万円〜。トイレの増設は50万円〜。
洗面台などの交換は20万円ほど、キッチンの交換は60〜100万円ほど。
これらは、一般的な住宅のリフォームの場合と比べて、費用面での差はほとんどありません。

■外壁のリフォームを行う場合
まず、外壁塗装を行う場合プレハブの延べ床面積が30坪以下の場合であれば、アクリル塗装が40万円ほど、ウレタン塗装が50万円ほど、シリコン塗装も同様に50万円ほど、フッ素塗料だと60〜70万円ほどとなります。

サイディングのリフォームに関しては、一般の住宅と大きく変わりませんので過去の記事を併せてご参考ください。

軽くて強いサイディングで、家をすっきりリフォーム

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まとめ

その工法からリフォームに際して制約のあるプレハブ住宅ですが、規制の範囲内であれば、木造軸組工法と同じように、自由なリフォーム・リノベーションが可能です。
ただし、こうしたリフォーム・リノベーションがどこまで可能か、またハウスメーカーと互換性のある設備が入手可能かなど、DIYでは判断のつかない事例も多くありますので、お困りの際は、リフォームの業者に連絡を取りしっかりと相談するようにしましょう。
ナサホームでも、プレハブ住宅のリフォームのご相談を承っております。年間8750件を超える実績から、皆様の住まいをしっかりと調査し、最適なリフォーム方法を提案して参ります。また、大規模なリフォームではなく、壁紙の破損や劣化による張り替えや、天井にできてしまった穴の補修などのプチリフォームにも対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。