耐久年数は10〜15年。レンジフード交換はお早めに

日々のお料理などで使うことが多いレンジフード。 油汚れなどが付着やすい設備ですが、なかなかこまめに手入れをするのは難しいもの。 中には年に1〜2回しか掃除していないという方もいるのでは?レンジフードの油汚れは放置すると、害虫の発生や火災の元になるため、できれば頻繁に掃除を行いましょう。 今回はそんなレンジフードのお話です。レンジフードのリフォーム、交換からお手入れしやすいレンジフード種類まで、詳しく解説してまいります。


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耐久年数を超えたレンジフードは早めに交換を!

レンジフードの耐久年数とは?

長く使えると思われているレンジフードですが、一般的にはその耐久年数は10〜15年程度といわれています。

耐久年数を迎えたレンジフードに起こるトラブル

こうした目安となる耐久年数以外にも寿命が近づいているレンジフードには、さまざまな不具合が見られることがあります。もし、現在お使いのレンジフードが耐久年数以内であっても以下のような症状が見られたら、交換やキッチンリフォームを検討してみましょう。

■換気扇からガリガリと音がする・大きく揺れる
基本的に正常なレンジフードからは、ファンの回転音以外は聞こえづらいもの。何かが当たっているようなカラカラという音や、擦れているようなガラガラゴンゴンという音、ショートしているようなジージーという音がしていれば、なんからの故障が疑われます。

■換気扇が空気を吸わなくなってきた
料理中や食事中に、レンジフードを稼働させていてもキッチンの匂いや煙が抜けないという場合は、換気扇の能力が落ちています。こうした場合、ファンや軸についた汚れによって回転が落ちている場合は、モーターなどに故障が見られることがあります。

レンジフードのリフォーム方法

故障の見られるレンジフードで、耐久年数が10年に近いものであれば一度油汚れや埃などを徹底的に掃除し、それでも症状が改善されない場合は、新品との交換が最も効率的な方法です。
また、耐久年数を大きく超えた15年ほど使い続けた上で故障が見られる場合、レンジフードだけでなくキッチンそのものにも経年劣化や耐久年数の限界がきている可能性がありますので、リフォーム会社の現地調査を受けた上でキッチン丸ごとのリフォーム&入れかえを検討されることをお勧めします。

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レンジフードの交換方法&事前に押さえておきたい注意点

レンジフード交換の際の注意点

故障の見られるレンジフードを交換する際、いくつか事前に確認し注意をしておくポイントがあります。

■交換するレンジフードのサイズを確認する
レンジフードは、多くのキッチンに対応できるよう横幅のサイズが決まっています。
そのため、現在のキッチンに設けられたレンジフード設置場所の横幅に合わないタイプのものは設置できません。

レンジフードの規格とされているサイズは、60cm、75cm、90cm(国外製品の場合はこれ以外の幅もあり)となっていますので、交換前によく確認しておきましょう。

■給排気口の位置や仕様を確認する
レンジフードは空気を吸排出する設備であるため、設備そのもの以外にも給排気口がしっかりと機能しているかを確認することが大切。レンジフードから外に続く給排気口まわりを事前にしっかりと掃除し、つまりがないかなど確認しておきましょう。

レンジフードの種類や機能を変える場合

近年では、レンジフードにもさまざまな機能が付与されたものが登場してきています。使い慣れた同系統の製品に変えるのも良いのですが、耐久年数の限界である10年以上使っている方や、これまで使ってきたレンジフードにおける掃除の手間などで苦労していたという方はこの機会に、新しい機種への変更を考えてみてはいかがでしょうか。

■レンジフードの型
レンジフードには大きく分けて3つの形が存在します。
すっきりとした見た目と油汚れのつきにくさ、さらに掃除の簡便さを求めるのであればスリム型がおすすめ。キッチンの天井高が低かったり、梁が干渉してしまう場合は省スペースの平型(フラット型)、吸引力を重視する料理好きな型であればブーツ型がおすすめです。

■ファンの形状
レンジフードは型に加え、換気扇のファンの形状によっても性能が異なります。
最も一般的なものが、平型のレンジフードに使われるターボファン。換気量はそれほど高くないものの動作音が静かなのが魅力です。また、平型やブーツ型のレンジフードには多くの場合シロッコファンが使用されています。こちらは羽の数が多く換気量が多いものの、やや動作音が大きいという特徴があります。

■フィルターの有無
従来のレンフードはフィルターがついているものがほとんどでしたが、現在はフィルターのないレンジフードも登場してきています。フィルターレスと呼ばれるこのタイプは、油を含んだ煙をオイルトレーで回収するため、定期的にトレーの油分を捨てるだけでお手入れが完了します。ベタベタしてしまったトレーを手洗いするのが面倒臭いという方は、ノンフィルタータイプを検討しても良いかもしれません。

■セルフクリーニング機能の有無
自動洗浄ができるレンジフードは、ファンとフィルターが一体となっており、その1/3ほどがお湯に浸かっている構造でこれにより、フィルターとファンという汚れやすい箇所を自動で洗浄してくれます。

■常時換気機能など
調理中以外にも24時間換気できる常時換気機能。お部屋の中の湿気などを取り除きたいという方はこうした機能のあるものも、交換する候補に入れてみても良いかもしれません。
このほかリモコンで制御できるもの、コンロと連動して動作するものなど数多くの機能がありますので、使いやすさや価格に合わせて選んでみましょう。

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レンジフード交換と併せて、住まいもリフォームしてみよう


レンジフード以外にも、キッチンが耐久年数の限界を迎えている場合は、キッチンをフルリフォームをすることで効率よく、快適な調理・住空間が出来上がります。

ナサホームマガジンでは、過去にキッチンリフォームついて詳しくご案内しておりますので、以下の記事も合わせてご確認ください。

キッチンリフォームの費用!かかる費用を把握して納得のリフォーム

キッチンリフォームにかかる費用、内訳を把握して納得のリフォームを!

レンジフード交換の費用

レンジフードの交換の費用は、レンジフードの本体価格プラス施工費となります。
レンジフードの価格は、シンプルなもので4万円程度。ハイエンドなものでも15万円程度となります。また、換気扇のみのタイプであれば5000円程度の安価なものもあります。

施工費用に関しては、間口が90cm以下であれば3万円程度。90cm以上であれば4万点程度となります。

ナサホームでのレンジフードを含む施工事例

■「ほっとくリーンフード」で換気扇のお手入れが簡単なキッチン

キッチンを2階に移設して、リビングとつながる対面キッチンにリフォームしました。10年間ファンのお手入れが不要な「ほっとくリーンフード」を設置し、お掃除がラクになりました。

この施工事例の詳細はこちら

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まとめ

毎日使うレンジフード。汚れが溜まったままのものを放置すると、故障につながるだけでなく、積もった油と埃に火が移ったり、その油分を求めてゴキブリなどの不快な害虫が発生することもあります。こまめなお手入れは重要ですが、それでも不具合が起こってしまったという場合は速やかに交換しましょう。
ナサホームでは数々のキッチン施工実績をもとに皆様のご要望やご予算感を伺いながら適切なレンジフード・キッチンリフォームの提案をしてまいります。
お困りの際はぜひ私どもにご相談ください。