シャンプードレッサーの基礎知識
そもそもシャンプードレッサーはTOTO株式会社の商品名。一般的な名称は洗髪洗面化粧台とか、シャワー付洗面化粧台と呼ばれています。どのような特徴があるのでしょうか。
シャンプードレッサーとは
最大の特徴は、大きくて深い洗面ボウルと引き出せるハンドシャワーが備わっていることです。
服を着たまま洗面所で手軽に洗髪ができて、ハンドシャワーのホースが伸びるので洗面台の掃除も簡単。さらに三面鏡や収納棚なども一体化され、使い勝手を向上させる機能性が充実していて多様な使い方ができます。
・洗面台の種類について
蛇口と洗面ボウルが組み合わさったものを洗面台といいます。
この洗面台に、収納棚や鏡など身だしなみを整える機能を持っているのが洗面化粧台です。
また、浴室やトイレとは別に設置されているのを独立洗面台と言い、シャンプードレッサーは洗面化粧台であり、独立洗面台の一種と言えます。
シャンプードレッサーのメリット&デメリット
多機能なオプションが付いているシャンプードレッサーのメリットやデメリットについて解説します。
〔メリット〕
■髪が洗える
大きくて深い洗面ボウルは水はねの心配もなく、引き出し可能なハンドシャワーでお風呂に入らないで髪が洗えます。鏡も曇り止め加工されていることが多いです。
■洗濯ができる
手洗いが推奨されている衣服の洗濯にも、大きな洗面ボウルがあるので便利です。
■掃除がしやすい
基本、水栓を引き出して使えるハンドシャワーで、サッと洗面ボウルやその周辺を掃除できるので、いつでも清潔に保てます。
■小さなペットも洗える
小型犬や猫など、ペットのシャンプーができます。お風呂場のように屈むこともなく楽な姿勢でシャンプーができます。
■収納スペースが広い
化粧品、シャンプー、ドライヤー、歯磨き粉、歯ブラシ、タオル、洗剤など、収納は大容量。身支度、家事もしやすいでしょう。
〔デメリット〕
■広いスペースが必要
大きな洗面ボウル、大容量の収納スペースを確保するのでそれなりの設置面積が必要です。十分な広さのない洗面所に設置すると窮屈に感じるかもしれません。
■ホースの劣化に気づきにくい
ハンドシャワーは、普段ホースが格納されているので劣化で水漏れを起こしていても、気づくのが遅くなりがち。洗面ボウル下の収納スペースに浸水していないかこまめなチェックが必要です。
既存の洗面台&洗面化粧台を交換リフォームしよう
シャンプードレッサーに交換する間は洗面所を使えません。工事のおよその流れを知っておけば、安心して工事を見守れますし、使えるタイミングに合わせて準備もできます。
既存の洗面化粧台をシャンプードレッサーに交換する場合
工期は洗面化粧台のみの交換だと3〜5時間程、洗面所の壁紙や床の張り替えなどのリフォームを同時に行う場合は1日~4日ほどです。
1.廊下を養生し、既存の洗面台の解体・撤去
洗面所には何度も行き来するのでしっかりと養生。水道元栓を止めて給水管や排水管を切り離し、洗面台本体を取り外して撤去。
2. 設置のための事前準備
電源、給水管、排水管などを、新たに設置する洗面化粧台の同じ位置に通す準備をします。
3. 必要に応じて下地補修、壁紙・床の修復
洗面台を撤去して初めて床や壁にカビを見つけたり、傷んでいることがわかることも。必要ならそれらの修復作業を行います。
4. 新しい洗面化粧台の設置・配管接続
新しい洗面化粧台本体の搬入・設置、電源、給水管、排水管の接続を行います。
5.通水・漏水・動作確認
通水、漏水のチェックをして、基本動作を確認。操作方法の説明、保証書、取扱説明書をお渡しします。
6.工事完了
作業現場を簡易清掃して工事は完了。
シャンプドレッサーの選び方
選ぶ際に注意することは2点。
例えば洗顔や髪を洗うのなら石鹸や美容液、シャンプーをかたわらに置くスペースがあるかをチェックしましょう。多様な使い方ができるだけに多様なモノを仮置きできるスペースがあることも必須です。
もう一つが、コンセントの数。ドライヤー、シェーバー、電動歯ブラシ、美容機器等々。電化製品を使用することも多く、複数のコンセントがあると、より便利に使えます。
シャンプドレッサーの種類
各メーカーの洗面化粧台を見てみましょう。
◉TOTO「 シャンプードレッサー Vシリーズ」
水と湯が使い分けできるエコシングル水栓に、便利な引き出し式ハンドシャワー、泡や髪がスイスイ流れるすべり台ボウル、そして明るいLED照明など人気機能を搭載。
価格帯:8万〜25万円
◉クリナップ「ファンシオ」
洗面ボウルは水はねの心配のない23リットルの大容量設計。サイドスペースも石けんやスポンジなどを濡れたまま置けるので便利。
価格帯:14万円~40万円
◉パナソニック「ウツクシーズ」
美容家電やスキンケア用品もたっぷり収納できて、カウンターは水や油をはじくので掃除がとっても簡単。触らなくても水が出るタッチレス水栓が便利です。
価格帯:20万〜50万円
◉LIXIL「 オフトシリーズ」
ムダなお湯を使わない節約型水栓、くもり止めコート、省電力のLED照明、コンパクト設計など、全てにおいて省エネ設計。
価格帯:9万〜20万円
価格帯:11万~20万円
シャンプードレッサーへの交換費用
シャンプードレッサーに交換する際の工事費用の相場、そして交換を機に、壁や床を張り替えるケースも多いので、そのリフォーム費用の相場も見ておきましょう。
シャンプードレッサーの交換にかかる費用
工期は洗面化粧台のみの交換だと3〜5時間程で済むでしょう。
〔交換工事費用〕
洗面化粧台本体価格:7万〜50万円
洗面化粧台設置費:1.5万〜3万円
給排水管工事費:0.5万円
電気配線工事費:0.5万円
既存の洗面化粧台の解体処分費:1万〜2万円
合計:10.5万〜56万円
◆交換工事の費用相場は3万〜5万円(既存洗面台の撤去・処分費含む)ですが、洗面化粧台本体価格は、グレードとサイズによってかなり差があります。
シャンプードレッサーの導入と併せて行いたい洗面スペースのリフォーム
洗面化粧台の交換時に、洗面所全体のリフォームを同時に行うのがおすすめです。
後で洗面化粧台を移動させてリフォームするのはかなり面倒で費用がかかります。
工期的には壁紙や床の張り替えは1日~4日をみておきましょう。
〔3畳ほどの洗面所の壁・床の張り替え費用相場(材料費・処分費含む)〕
・壁と天井の張り替え:4万〜7万円
・床の張り替え:3万〜6万円
下地や土台が腐食して補修工事が必要となった場合は、8万円以上の追加費用が発生する場合があります。
ナサホームの施工事例
■TOTO【オクターブ】で叶えたすっきりとした洗面空間
ご夫婦で暮らすためのマンション全面リフォームをご依頼いただきました。ミラー内に収納でき、すっきりとした印象の洗面化粧台。引き出しの収納力が高いTOTO【オクターブ】を施工しました。
■高級感あふれるシックな洗面化粧室
レストルームと合わせて、モルタルを表現した大判タイルと高級感のあるウツクシーズでホテルライクな空間を演出しました。
まとめ
多機能なシャンプードレッサーがあると、身支度がしやすい、掃除が簡単、ペットのシャンプーに困らないなど、暮らしの満足度が高まるメリットがたくさんあります。今の洗面台と交換してみたいとお考えの場合はぜひナサホームまでご連絡を。現在の住まいの状況を確認しながら、最適なシャンプードレッサーをはじめ、ご要望なら洗面所全体のリフォームプランもご提案をさせていただきます。