スケルトンリフォームとは？
まずはスケルトンリフォームに関する基礎知識について解説します。
骨組み以外を丸ごと替えるリフォーム方法
スケルトンリフォームは、住まいの内装や設備を全て解体・撤去するリフォームの方法。スケルトンリフォームを行った際に残るのは。住まいの梁や柱、床など家屋の基礎となる躯体のみです。
またこうしたリフォームの方法を「フルリフォーム」と呼ぶこともあります。
どんな時に向いているリフォーム方法？
スケルトンリフォームは住まいの骨組み以外をすべて取り払うリフォームのため、現在リフォームを考えている住まいが老朽化している、設備が古くて、使い勝手が悪い、間取りを大幅に変更したい、もしくは住まいの耐震性や耐火性などに不安を感じるといった思いを持っている方に適した方法であるといえます。
スケルトンリフォームのメリット
スケルトンリフォームのメリットは、住まいを丸ごと全く違う形に作り変えられる点。家を買い換える方法よりも、比較的安く新築同様の住まいが手に入るほか、間取りや内外装の変更の自由度が高いのも大きなメリット。
「買い換えるほどのお金はないけれど、家のイメージは一新したい！」という方には非常に適した方法です。
またスケルトンリフォームは内外装に加え、家の機能性を高めるための配管や断熱材も新たに交換・不可することが可能です。今まで以上に地震や火事、季節の温度や天候の変化に強い住まいへとつくり変えることができるのも、スケルトンリフォームを選ぶ上での利点といえるでしょう。
スケルトンリフォームのデメリット
スケルトンリフォームには、メリットも多いのですがデメリットも存在します。
ひとつ目は、一般的なリフォームと比べると費用がかかる点。家を買い替える場合と比べると割安なスケルトンリフォームですが、やはり部分リフームと比べるとコストがかさんでしまいます。資金的に余裕があり、またローンの借入などを考慮に入れて、リフォームの相談や依頼をする必要があります。
ふたつ目は工期が長い点。スケルトンリフォームの場合、2〜3ヶ月、場合によってはそれ以上の工期が必要となることがあります。住まいでスケルトンリフォームを行うのであれば、当然その間は別の仮住まいを用意しなくてはなりません。
最後は、スケルトンリフォームができない建築物もあるという点。マンションの規約にリフォームの範囲などが記されている場合、スケルトンリフォームが許可されないことがあります。
また、2×4やプレハブ工法で作られた建築物は躯体ではなく壁の面で家を支える建築物のため、設備などを全て取り払っても間取りの変更自体ができないことがあります。
スケルトンリフォームの種類と事例
スケルトンリフォームには大きく分けて2つの方法があります。
家の内外をスケルトンにする方法
本来の意味でのスケルトンリフォームがこちら。
住まいの躯体以外の全てを解体・撤去して、つくり変えを行います。
リフォームに際して、家の外観も新しくしたい、心機一転住まいのイメージを変えたいという際におすすめです。
■ナサホームの事例
お客様からおうちの全面改修のご依頼をいただき、スケルトン工事を担当させていただきました。住まいの主要構造部を残しながら、内装や設備機器を全て取り替えています。特にリビングは広々と開放的なものとなり、お客様からお喜びいただきました。
内部のみスケルトンにする方法
外壁などをそのまま残し、建物の内部のみをスケルトンにする方法。外壁などが老朽化していない場合にはこの方法が有用です。
この場合、間取りや水回りなどなど、家の内部には大きく手を入れられるほか、家の基礎部分の耐震補強や断熱材の追加も可能です。
■ナサホームの事例
室内全てをスケルトンにしリフォームした事例です。
お客様のご要望を伺いながらいくつかプランを提案し、奥様が気に入られた案を採用していただきました。大きなリビングダイニングキッチン、大容量の収納スペース、広々とした水回りなど、住まいのデザインだけでなく、生活の利便性を向上するためのリフォームを行うことができました。
スケルトンリフォームの費用＆施工期間と注意すべきポイント
思い通りの住まいの間取りや内外装が実現できるスケルトンリフォーム。
実際にリフォームする場合の費用や必要な工事期間はどれくらいになるのでしょうか。
一戸建ての場合
一戸建ての場合のスケルトンリフォームの費用は、500万〜2500万円。
さらに断熱工事や耐震補強などを加える場合は費用が高くなる傾向にあります。また、外壁や屋根の施工時には足場を組む必要があり、これにもコストが15〜20万円程度（面積によって異なります）かかります。
マンションの場合
マンション物件でスケルトンリフォームを行う際の費用の目安は、250万〜1000万円程度。ただし、内装や設備にこだわると1500万円を超えてしまうことも。スケルトンリフォームにどのくらいの費用がかかるのか、その上で内装にどのくらいの費用を割けるのかをしっかり検討した上で、リフォーム会社に相談してみましょう。
スケルトンリフォームにかかる工事期間
スケルトンリフォームは時間のかかるリフォームです。事前の準備や打ち合わせなどを含めて、10ヶ月程度の余裕を見て計画を立てることをお勧めします。
なお、スケルトンリフォームを行う際の簡単な流れと期間は以下のようになります。
■相談・ヒアリング・提案・見積もり（1ヶ月程度）
■契約〜事前の打ち合わせ（2〜4ヶ月程度）
■工事期間（2〜4ヶ月）
コストを抑えるなら、補助金の活用を
スケルトンリフォームを行う際、それぞれの施工内容によって「介護・バリアフリー工事」「耐震改修」「省エネリフォーム」などの補助金は利用できるケースがあります。
また同様に、リフォーム減税制度を活用できれば、さらにコストを抑えてリフォームが可能となります。まずはリフォーム会社と相談して、プランの中にこうした施工が組み込めるかどうか、また申請が可能かどうかを確かめてみると良いでしょう。
まとめ
自由度が高く、思い通りの住まいづくりができるスケルトンリフォームですが、注意しなくてはいけない点も数多く存在します。
そんなときに頼りになるのはやはり、経験豊富で信頼できるリフォーム会社。
ナサホームは大阪を中心に、近畿・関西圏で地域に根ざしたリフォームの提案・施工を行っております。
スケルトンリフォームでも常にお客様のご要望を伺いながら、コストやリフォーム後の使い勝手を考慮した提案を実施しております。
住まいの老朽化や生活の変化などで、間取りや設備の一新を考えている皆様、ぜひナサホームにご相談を！
