スピーディで均一、外壁の吹きつけ仕上げの魅力&施工方法

みなさんは外壁に砂粒や石を吹きつけたような住まいや、不規則で意匠性のある凹凸のある建物を見たことはありませんか? こうしたちょっと個性的な住まいの外壁のあしらいを実現するのが「吹きつけ仕上げ」。この吹きつけ仕上げを行うことによる外壁へのメリットなどの基礎知識に始まり、その施工方法、現在吹き付け仕上げを施している住まいでの補修やリフォーム方法などまで詳しく解説してまいります。


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吹きつけ仕上げとは?


吹き付け仕上げとは、エアスプレーなどの機材を使って霧状にした塗料や外壁材を外壁に塗っていく施工方法のことを指します。吹きつけ仕上げの外壁に見られる凸凹とした模様は、弾力のある塗料や石材などの入った塗料(塗材といいます)を外壁に吹き付けることで表現しています。

吹きつけ仕上げの外壁のメリット&デメリット

■メリット
吹き付け仕上げのメリットとしては、高い意匠性を実現できることにあります。
また、この方法の場合外壁に対して均一に塗材を塗布できるため塗りムラが少なく、手間を抑えて綺麗な仕上がりとなります。また、住まいの外壁のような塗布面積が広い箇所に施工する場合、手塗りと比べて素早く施工することができる点も大きな魅力です。

■デメリット
吹きつけ仕上げにもデメリットは存在します。そのうちの一つが使用する塗料・塗材の量が多いという点。この方法の場合、霧状にした塗料や塗材を塗布するので風のある日などは塗料が外壁以外にも飛散して使用量が増え、費用が嵩んでしまうことがあります。
また、吹きつけ塗装の場合、広範囲に吹き付けるため塗布したくない部分に関しては入念な養生が必要なほか、高い職人としての技術が必要となるため、DIYなどでは行うことはできません。

吹きつけ仕上げにこんな劣化が見たら再塗装を検討しよう

吹きつけを行った外壁の耐久年数は10〜20年と言われています。
風雨や紫外線にさらされる中で付着した汚れなどは、ブラシや高圧洗浄機などで取ることができますが、以下のような症状が出てきたら、再塗装を検討しましょう。

■落ちない汚れがついてきた
■表面が割れてきた
■塗料が剥離してきた
■白い粉(チョーキング)が表目に現れ、手などに付着する
■塗装当時の色が褪せてきた

吹きつけ以外の外壁の仕上げにはどのようなものがあるの?

外壁の仕上げ塗装には吹きつけ以外にもいくつかの方法があります。
ここではそのうちの代表的なものと、その特徴をお伝えします。

■刷毛塗装
刷毛による手塗りによる仕上げが、刷毛塗装です。
外壁の凹凸や曲線部も美しく塗ることができるほか、吹きつけ塗装ではなかなか対応しにくい入り組んだ場所などにも塗料を塗ることができます。さらに、使用する塗料も少なくて済みます。その反面、施工に時間がかかり工賃がかかってしまうほか、均一な塗装面を実現するためにはスプレー塗装よりも一層の技術が必要となり、職人の技術程度によっては液だれが起きたり、刷毛痕が残ってしまう場合もあります。

■ローラー塗装
スポンジなどでできたローラーを使って行う手塗りで、メリットとしては技術を必要とせずに広い面を均一に塗れる点や刷毛よりも効率良く塗り上げられる点が挙げられます。またデメリットとしてはローラーを適切に選ばないと、毛が抜けて塗料に混じるなどして見た目が悪くなる点や、ローラーの入らない狭い場所の塗装に対応できず、刷毛でその部分の塗りを補う必要がある点などが挙げられます。

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吹きつけ仕上げの方法&補修方法

吹きつけ仕上げの方法について

住まいの外壁を吹きつけで仕上げる場合、まずは外壁にシーラーといわれる下塗用の塗料を一面に吹きつけ、その上から仕上げに塗材を吹きつけていきます。
この時の塗材として、粒状の石などが混ぜられている「骨材」を使うとリシンやスタッコと呼ばれる、ザラザラとした触り心地の外壁になります。
また、下塗りの後に玉吹きと呼ばれる、外壁面に凹凸をつける作業を行った上で粘度の高い「複層仕上げ塗材」を使うと、弾力のある吹きつけタイル仕上げとなります。

吹きつけ仕上げの外壁リフォーム・補修方法

現在住んでいる住まいの外壁が、吹きつけ仕上げとなっておりひび割れや剥離が見られる場合は劣化箇所の補修をすることで対処することができます。
この場合は、まず外壁についている汚れや劣化してしまった塗料を高圧洗浄機などで丁寧に落とし1〜2日間しっかりと乾燥させます。
また、高圧洗浄で落としきれない塗膜がある場合は、ヘラややすりを使い手作業でこそげ落としていきます。その上で下地を調査し、外壁の基礎になっているモルタルにヒビが入っている場合は、シーリング材を流し込んで、補修します。
塗装部分の塗膜をしっかりと剥がすことができ、かつ下地の補修も完了したら、再度塗材を塗り直していきます。この際、塗り直しの部分が狭い場合は、ローラーや刷毛での対処を行うこともあります。

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吹きつけ仕上げの施工費用とお手入れについて


では実際に外壁を吹きつけ仕上げで仕上げる場合の費用や補修費用はどのくらい必要なのでしょうか。

外壁の吹き付け塗装の費用

外壁塗装で吹きつけ仕上げを行う場合の費用は、1㎡あたり3500円〜5500円ほど。これは骨材を使ったリシンやスタッコ、「複層仕上げ塗材」を使う吹きつけタイルで、それほど大きな価格差はありません。補修の場合も1㎡あたり3000円〜5000円ほどの費用になります。
ただし、塗装をする場所が2階以上の高所である場合は、足場を組む必要がありますので上記の価格にプラスして足場の費用が必要になります。

外壁の塗装はプロに任せよう!

外壁の塗装や仕上げを適切に行うためには、高い技術が必要となります。
特に吹きつけ仕上げの場合、下地の調整や適切な塗材選びをしなくてはならず、間違った製品を選ぶと、塗膜が早期に剥がれたり、元々あった外壁面と全く違う見た目になってしまうなどの悪影響が生じることもあります。
さらに、足場を組んで行わなければならない高所作業なども発生するため、安全のためにもプロに依頼するようにしましょう。

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まとめ

住まいの外壁に特徴的なデザインを施すことができる吹きつけ仕上げ。スプレーガンなどの特殊な機材とそれを正しく扱う技術が必要となる作業であるため、施工を依頼する際には信頼のおける業者に相談したいものです。
ナサホームでは、住まいの外装やエクステリアに関しても、数多くの実績を誇っております。
まずは、弊社の施工事例などをご確認いただいたうえで、皆様のご要望をお聞かせください。

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