暑い&寒い、トイレの居心地が悪くなる原因とは?
暑さや寒さの原因はトイレの断熱
真夏・真冬のトイレの温度が、長時間いられないほどになるのにはいくつかの理由があります。特に季節を問わず不快になってしまう原因として挙げられるのはトイレ内の断熱の問題。壁や床・天井に十分な断熱材が入っていなかったり、気密性が低いトイレの場合は外からの熱や冷気が侵入して温度が変化してしまいます。
暑い場合は、空気がこもっているのかも
夏にトイレ内が蒸し暑くなる理由の主たるものとしては、トイレのサイズと換気が挙げられます。
一般的なトイレの大きさは幅が80cm、奥行きが160cmほどとさほど広くなく、また季節を問わず締め切った状態であることがほとんどです。また、トイレ内に窓がない場合も多く空気の循環が不十分となってしまうことで、室温が上がりやすくなってしまいます。
寒い場合は、換気の効率や窓が原因かも
冬にトイレが寒くなる理由としては、トイレの位置や窓の存在が挙げられます。
トイレは主要な居室と比べ、住まいの中でも日当たりの悪い場所に造られることが多いのが特徴です。そのため日照時間の少ない冬などは十分に外壁などに熱が伝わらず、トイレ内が寒くなってしまいます。またトイレに窓がある場合、その窓の立て付けが悪かったり、断熱性能が悪い場合も、外気がトイレ内に侵入して室温が下がってしまいます。
断熱や気温対策が不十分なトイレを使い続けると
夏の蒸し暑いトイレに長時間こもっていると、体温が上昇してしまい熱中症の危険性が。また、冬場に暖かい室内から寒いトイレに入ると、その温度差によってヒートショックが起こる危険性もあります。いずれも命に関わる危険な症状を引き起こすものであるため、真夏や真冬のトイレが不快だという方は、対策を講じる必要があるかもしれません。
トイレの温度対策リフォーム方法
それではトイレ内でできる温度調節のためのリフォームにはどのようなものがあるのでしょうか。
暑さ対策
■換気扇をつくる
夏のトイレの暑さの原因は熱気が篭ることにあるため、対処法としては空気を循環させることが最良です。その筆頭が、換気扇をつくること。空気の逃げ道を用意してあげることで、熱気をトイレの外に排出します。現在トイレに換気扇がないという場合は、脱臭対策にもなりますのでとくにおすすめの方法です。方法としてはトイレの天井や壁に穴を開け、換気扇の配線工事をした後に本体を取り付けます。配線工事が必要なため、電気工事の資格を持ったスタッフによる工事が必要ですが、作業は概ね1日ほどで完了します。また、換気扇よりも手軽な方法として、トイレの天井に扇風機や小さなシーリングファンを取り付けるという方法もあります。この扇風機を取り付け、猛暑の日などにトイレを使用していない場合、ドアを開け放ち扇風機を稼働させることで、空気を循環させることが可能となります。ただし、この場合はトイレを使用中に空気の循環ができませんので注意が必要です。
■窓をつくる
換気扇をつくること以外にも、空気の通り道を確保するのであればトイレに小さな窓を設けるのも有用な方法です。この場合、窓は断熱性の高い複層ガラスで、樹脂製のサッシのものがおすすめ。断熱性の高い窓を選ぶことで、冬場の冷気の侵入を防ぐことができます。
また窓をつくる場合は、防犯対策も考慮し、ルーバーのある開閉式のものやすりガラスのものを選ぶようにしましょう。なお、窓のないトイレに窓をつくる場合は3日ほどの工期が必要となります。
寒さ対策
■窓を小さくする・入れ替える
冬のトイレが寒くなる原因は、外気の侵入であるためこれを防ぐのが対策の近道。
トイレにおいて外気は窓などから侵入するため、窓のあるトイレであればこの窓のサイズを小さくし、また断熱性の高いガラスとサッシのものに交換するのがおすすめのリフォーム方法です。窓を小さくする場合は、既存の窓を外し窓枠部分に新たに壁をつくり、ひとまわり小さい窓枠を嵌め込む方法が一般的です。
■床暖房を入れる
窓がないトイレの寒さ対策として一般的なのは床暖房の設置。床を撤去して床下に床暖房を設置します。この床暖房には、電気式のものと温水式のものがあり、電気式のものは室内が暖まるまでにやや時間がかかるもののリーズナブルに設置でき、温水式のものは素早く温まり、低温やけどなどの心配もないものの、やや高価で床の状況によっては施行できない場合もあります。
暑さ・寒さ両方に対応する
■トイレ全体の断熱を図る
暑さ・寒さの双方の問題を解決するために有用なのが、トイレの空間全体の断熱性能を上げること。壁や床を撤去し、断熱材を設置することでトイレ内の室温を一定に保つ効果が見込めます。ただし、こうした場合も立て付けの悪い窓などがある場合はやはり、トイレ内の気温が変化してしまうため、暑さ・寒さ対策の手法と合わせて施工を行うのが効果的です。
トイレの暑さ&寒さ対策リフォームに必要な費用
リフォームにかかる概算費用
■トイレに換気扇をつける:3〜5万円
■トイレに扇風機をつける:1万円〜
■トイレの窓設置:20〜30万円(複層ガラス&樹脂サッシへの変更)
■トイレの窓を小さいものに変更:35〜50万円(断熱性の高い窓への変更含む)
■トイレ全体の断熱施工:20万円〜(幅80cm×奥行160cm程度のトイレの場合)
トイレの断熱を考える際に一緒に行っておきたいリフォーム
断熱材を入れる施工を行う場合、壁や床を撤去し新たにつくり直すという工程が発生しますので、これを機にトイレの交換や模様替えなどを行うのも良いでしょう。ナサホームで特におすすめしたいのは以下のようなリフォーム。
■トイレタンクの見直し・節水対応
■脱臭機能のついた壁紙やタイルの設置
■腰壁や壁紙の見直しによるデザインリニューアル
■将来を見据えて、手すりや滑り止め加工をした床材に変えるバリアフリー化
■トイレカウンターの設置
ナサホームではトイレに関する数々のリフォーム・リノベーションを行っておりますので、断熱施工に合わせてトイレ全体の機能向上をお考えの場合はぜひ、過去の施工事例などをご確認いただきご相談ください。
まとめ
真夏や真冬のトイレの室温は、時として命に関わる危険な症状の引き金となることもあります。特に小さなお子様や高齢の方がいらっしゃるお家では、しっかりと対策を行いいつまでも快適に使えるトイレ空間を維持していきましょう。
ナサホームでは断熱施工はもちろん、換気扇の取り付けや窓の変更などトイレの室温対策のさまざまなリフォームを取り扱っております。
また、お客様の住まいを確認させていただき、最適な手法を提案させていただくことも可能ですので、まずはお気軽にご相談ください。