モダンとレトロの融合、おしゃれな和室リフォームのポイントとは?

ゆったりと床に腰を下ろしたり横になったりしてくつろげる和室。近年では高齢の方だけでなく、若い方の中にも和室を好む方が増えてきています。 こうした和室をリフォーム&リノベーションによって住まいの中に作るのであれば、できればおしゃれでスタイリッシュなものにしたいもの。今回は、おしゃれな和室のリフォームポイントをご紹介。ナサホームでこれまで手がけた施工事例とともに解説してまいります。


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和室をおしゃれにするポイントって?

和室空間をリフォームする際に意識したいこと

■色数は抑える
落ち着いた空間の和室を目指すのであれば、リフォームに際してお部屋の色味を極力抑えることを心がけましょう。まずは、天井や壁・床で色の調和や統一が取れていないと、目がチカチカとした五月蝿いものとなってしまいます。また、箪笥や座卓などの家具と、お部屋全体の色がチグハグである場合も、居心地の悪い空間であると感じてしまうことも。
まずはリフォーム会社にデザインイメージを描いてもらい、壁や床・天井の色を検討するのがおすすめです。ただし、どうしてもお部屋に置きたいお気に入りの家具などがある場合は、これをお部屋のデザインの中心に据えて、色味を合わせていくのも良いでしょう。

■家具や物を置きすぎない
ただし、和物の家具や調度品があるからといって、それをいくつも置いてしまうとお部屋が狭く感じてしまうこともあります。できれば座卓や掘りごたつなどを置き、また床下収納や押し入れなどを適切に設けることで収納力を高め、お部屋に物を置きすぎない状況が作れるように工夫してみましょう。

■床の素材にこだわる
和室といえば畳のイメージがありますが、近年では板間を生かした和室空間や、和室と板の間を組み合わせたおしゃれな空間が人気を博しています。これらはリフォーム会社とデザインや床の素材を検討しながら選んでいくのが最良。また、和室の場合、床に直接座るため洋室と比べて人が生活する空間が低く、底冷えを感じてしまいがち。全面的なリフォームを行うのであれば、床面の断熱にもこだわりましょう。

箇所ごとに見るリフォームの注意点

■床
和室に使用できる床材としては、畳・木材(フローリング)、コルク、フロアマットなどが挙げられますが、おしゃれな空間を目指すのであれば、畳や木材を選択するのが吉。
特に、デザインにこだわるのであれば縁なし畳や琉球畳、カラー畳を選ぶと品の良い空間に。また、畳の間の一部に無垢材を敷いた空間を作ると、空間にメリハリが生まれるだけでなく、冬に冷える板間に湿気が集まり、畳が傷むのを防げるといったメリットもあります。また、畳には一定の保湿効果がありますが、リフォームする際は床下に断熱材を仕込むなどの施工も行っておくと、冬でも快適に過ごせます。

■壁
和室の壁には、通常の壁紙に加え、漆喰・砂壁・土壁などが挙げられます。
壁紙は床や天井と色味を合わせやすく、お手入れも簡単なのが特徴、安価であるのも魅力です。また、耐火性を考えるのであれば漆喰や砂壁もおすすめで、美しい壁面の仕上がりが特徴ですがやや施工費用が高価なのが難点です。調湿などを考えるのであれば、土壁という選択肢もあります。色味に関しては、和室の場合は木の温もりや畳の緑色を映えるものを選ぶ必要がありますので、白やブラウン系などを選ぶと良いでしょう。

■天井
寝転んで見上げることが多い天井も、おしゃれな和室を実現する上で重要なポイント。
デザインにこだわるのであれば、井桁状に角材を組んだ「格天井」、並んだ天井板を竿縁で支える「竿縁天井」、天井裏に野縁と呼ばれる骨組みを作り、天井を支える「打ち上げ天井」、天井の中央部分を一段高くした「折り上げ天井」などがおすすめ。茶室のような雰囲気を手軽に表現するのであればシンプルな板張り、費用やメンテナンスの手間を抑えるのであればクロス張りの天井も選択肢となります。これらは、デザインや費用によって選択肢の幅が大きく異なりますので、リフォーム会社に相談しながら費用・仕上がりの予想図などを見比べて、要望に合うものを探していきましょう。

■収納や小上がり
和室の収納といえば押し入れが定番ですが、広くておしゃれな和室を作るのであれば押し入れをなくして、その分居室スペースを広げるというのも良い方法です。この場合、収納スペースが少なくなった分を補うために、畳の下に床下収納を設けたり、小上がりの和室にして小上がりの下を収納スペースにつかうといった工夫をしても良いでしょう。

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ナサホームの施工事例からみるリフォームのポイント

これまでナサホームでは数々の和室リフォームを手掛けてまいりました。それぞれのデザインとともに、施主の皆様の思いを汲み取ったポイントについて解説いたします。

小上がりのあるコンパクトな和室なら

■小上がり畳とスリット格子でリビングにさりげない和室空間

3間続き和室であった空間をフローリング貼りのリビングにリフォームをしました。
お仏壇を設置するスペースとして、小上がり畳による和室を設けました。
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和洋折衷を目指すなら…

■ウィリアム・モリスのクロスとヨーロピアンオークを使用したこだわりの和室空間

純和風であった和室をウィリアム・モリスのアクセントクロスが映える和室空間にリフォームしました。板間部分はヨーロピアンオークの無垢素材を使用し、和と洋が調和するように仕上げました。

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和モダンな空間を目指すなら…

■ネイビーのアクセントクロスで和モダンな空間

リビングと一続きのオープンな和室を縮小し、ネイビーのアクセントクロスを貼りました。ダウンライトでスッキリとし、和モダンでおしゃれな空間になりました。

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アンティークな家具を置いた落ち着いた空間なら…

■アンティークモダンな雰囲気で来客をもてなす和室

和室を取り込んだLDKをリフォームし、来客時にも広々とお使いいだける空間を確保できる旅館のような空間に。内装にもこだわり、リビングと雰囲気を合わせた「アンティークモダン」な雰囲気の漂う空間に。ウォールナット材の重厚感×畳の和モダンな組み合わせが、リビングの一部となっても存在感を放ちます。
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リフォームのプロとおしゃれな和室を目指すメリット


「和室のリフォームをDIYで行う」という、ものづくりが好きな方もいらっしゃいますが、品質の高い和の空間を安全に作り上げるであれば、やはりプロに相談することをお勧めします。

造り付けの飾り棚などの設置も自在

プロに依頼することのメリットの一つ目は、お部屋のデザインに合わせた造作家具などが注文可能な点。飾り棚や床下収納、床の間や書院・違い棚など、和のテイストに合わせたオリジナルの調度品などをプロに依頼することで、空間の趣はぐっと深いものに。また、プロに依頼することで地窓や丸窓など、デザインにこだわった窓をつけることも可能です。

デザインだけでなく住み心地を良くするリフォームが可能

和室空間で気になるのは断熱性。夏は暑く冬は寒い和室ではなく、現代の快適な居住空間を実現するために、内窓や複層ガラスの窓、機能性の高い壁紙などを選び施工することが大切です。また、和室内に照明工事やコンセント増設をする場合は電気工事が必要です。

和モダンテイストの住まいのデザイン提案も

最後にリフォームやリノベーションンに精通したプロに、施工を依頼することでデザインの提案が得られるというのも大きなメリット。多くのリフォーム会社では、これまで手掛けてきた和室リフォームの経験を駆使して、お部屋の大きさや向き、使用目的に合わせた最適な形を提案してくれるため、自分で考える以上の快適な空間を作り出すことも夢ではありません

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まとめ

住む方それぞれに最適な形がある和室。何をおしゃれで快適なものとするかは、施主様にしかわかりませんが、リフォーム会社にはそれを形にするための技術があります。
ナサホームでは年間8750件を超えるリフォーム実績を駆使して、皆様の思い描く理想の和室に必要なデザイン、素材選びの提案から、施工までを一貫して行っております。
ゆったりと落ち着いて過ごせる、スタイリッシュな和室へのリフォームをご用命の際は、ぜひ私たちにお声がけください。