意外と手軽&低価格。レンガ風の内装リフォームのポイント

レトロ&インダストリアルなイメージで人気の高いレンガ。 現代では生活感を感じさせないおしゃれな建材として、内装・外壁共に利用されています。皆さんの中にも、レンガを使った内装のお部屋に住みたい、リフォーム&リノベーションしてみたいと思っている方は多いのではないでしょうか。 しかし、伝統的ながら現代の室内に用いるものとしては、それほど機能的とは言えないであろうレンガを使った内装は、果たして現実的なものなのでしょうか。本記事では、実際にレンガを使った内装を行う場合、どのような施工や準備が必要なのか、またコストや施工の手間を省いてレンガ調のおしゃれなお部屋を作るための方法などを詳しくご紹介していきます。


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インダストリアルな雰囲気がたまらない!レンガの内装の魅力


レンガは紀元前3000年頃に作られた建材。当時のレンガはまだ土を固めただけのものでしたが、やがて焼き固めた焼成レンガが生まれました。
非常に長い歴史を持つレンガが現在も使われ続けているのは、さまざまな魅力があるからなのです。

レンガを使った内装の魅力

■シンプル&インダストリアルな雰囲気が味わえる
レンガは歴史的に、重要な建築物や工場などの頑丈な建物に使われてきました。これは近現代に至るまで変わらず、こうしたことからレンガには、少し無骨でインダストリアル(工業的)、生活感を感じさせないシンプルなイメージを私たちに与えてくれます。
いわゆる赤レンガと呼ばれる焼成レンガは、木材にも金属にもグリーンとも調和する落ち着いた色合いを持っています。
またレンガは表面が凹凸になっているため、照明の光がいろいろな方向に反射されるため光が柔らかく、暖かい自然光に近いものになります。

■耐候性・耐火性に優れる
レンガ造りの建物の中には数百年以上もその形を保ち続けているものがあります。これはレンガの持つ高い耐熱・耐水・耐摩耗性のおかげ。また内装に使った場合にはレンガに室内の湿気を吸排出する調湿性があるため、住まいの中の快適さを保つのにも役立ちます。

レンガの壁を住まいの内装に使うことのデメリット

レンガを内装に使う場合、いくつかの注意点が必要です。ひとつは、コストが高くなるという点。レンガ一つひとつはそれほど高価なものではありませんが、壁一面や内装全部をレンガにした場合、膨大な量が必要になるため建材・作業費用がかかります。
また、レンガそのものに60mmほどの厚みがあるため、壁一面に積み上げるとお部屋の居住スペースが狭くなってしまうことも考えられます。

レンガの雰囲気を味わいたいなら、タイルや壁紙がおすすめ!

コストやスペースの面でデメリットがあるレンガ。そのデメリットを軽減してくれるのが、レンガ調のタイルや壁紙。レンガ調のタイルは、質感や色味はレンガそのものですが厚みは7~20mmと非常にスマート。価格もレンガと比べてやや安価となっています。
レンガ調の壁紙のメリットはコストの安さ、施工も非常に早いので、手早く・安価にレンガ調の内装を作りたいという方にはおすすめです。

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内装や壁をレンガ調にするための方法とは?

本物のレンガを使うリフォーム

・部屋全体をレンガにする場合
お部屋全体をレンガにすると重厚感があり、生活感を感じさせないスタイリッシュな見た目となります。ただし、レンガの存在感が非常に強くなるため、家具との取り合わせに注意が必要です。また、レンガの重厚感が強すぎて、お部屋の雰囲気がやや暗く重たい感じになってしまいます。

・部屋の一部をレンガにする場合
本物のレンガを使用する場合、コストを抑えつつ部屋を明るい印象にするのであれば、壁の一面やデザインウォールとして、または腰壁部分だけ、柱部分だけといったように、お部屋のアクセントとしてレンガを使うのがおすすめです。また、漆喰壁の中にアクセントとしてレンガを嵌め込んだりするのも、おしゃれにレンガを使う良い方法です。

レンガ調のタイルを張る場合

レンガ調のタイルは「ブリックレンガ」とも呼ばれるもので、レンガの質感を再現したタイルで、薄く軽量なのが特徴。積み上げることなく壁に接着剤を用いて張り付けていくため施工も比較的簡単。レンガ調のタイルであれば、価格を抑えて内装全体をレンガ調にすることも可能です。

レンガ調の壁紙を利用する場合

レンガをプリントした壁紙をアクセントクロスとして用いる場合、価格や施工期間はレンガ調のタイルよりさらに安くなります。ただし、見た目はレンガ調ですが、触り心地などは壁紙のまま。当然ですが、調湿作用などもありません。
また、本物のレンガやタイルと比べて、耐久年数が低く、定期的なメンテナンス・張り替えが必要であることも考慮しておきましょう。ただし、気軽に張り替えられるため、レンガ調のお部屋を体験してみたいと思っている方や、定期的にお部屋を模様替えしたいという方には最適な方法です。

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憧れのレンガ風の内装を実現するためにはどのくらいの費用が必要?

レンガの内装を実現するためのリフォーム費用

■本物のレンガを使った場合
本物のレンガを使用する場合の費用は、レンガそのものの材料費として1㎡あたり20000〜30000円程度。さらに、職人による施工が必要であるため施工費としては1㎡あたり10000〜15000円程度、これにプラスして壁の基礎工事が15〜40万円ほど必要となります。
8畳ほどの部屋の一面をレンガにする場合、42〜80万円ほどの費用となります。

■レンガ調のタイルの場合
レンガ調タイルを用いる場合の費用は、材料と作業費で1㎡あたり20000〜35000円程度。さらにタイルを張るための下地パネルが1㎡あたり5000円程度必要です。
本物のレンガの場合と同じく、8畳ほどの部屋の一面をタイルにする場合、22万円〜
35万円程度の価格となります。

■レンガ調の壁紙の場合
レンガ調の壁紙を用いた場合、8畳ほどの部屋の一面の壁紙を張り替える際の価格は、4〜10万円程度となります。

ナサホームのレンガを用いた内装リフォーム事例


■思い出の景色を再現したブルックリンスタイルのリビング
「新婚旅行で訪れた思い出の地の街並みを再現してほしい」と施主様からご要望をうけ、タイルを使ったブルックリンスタイルの内装に仕上げました。NYマンハッタンを思わせる古レンガ風のブリックタイルを選び、アクセントとして一番目立つ壁一面に施工。造作したカウンターに思い思いの小物を飾り、ご夫婦の思い出の景色を再現しました。

この施工事例の詳細はこちら

■レンガ調アクセントクロスでモダンなリビングと調和する空間へ

壁付けキッチンから、リビングダイニングにいるご家族との会話を楽しみながら調理が出来る対面キッチンにリフォーム。ダイニング側から見てキッチンにはライトグレーのクロスでアクセントをプラスしました。

この施工事例の詳細はこちら

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まとめ

住まいの内装をレンガ調にするのに、本物のレンガを使う必要はそれほどありません。ただし、本物を使うことにこだわる方や、レンガの持つ機能性や質感をそのまま活かしたいと思う方にはやはり伝統的な職人の手による積みレンガの内装が最適です。
ナサホームでは、本物のレンガを使った施工に加え、タイルや壁紙を使ったお部屋のリフォームも数多く手掛けております。
また、レンガの壁が映える、NYスタイルやブルックリンスタイルのお部屋リフォームに関しても多くの実績を誇っております。

アンティークリノベーションで、スタイリッシュな住空間を実現!

レンガ調のお部屋の内装へのリフォームをお考えの方は、こちらの記事も併せてご確認いただき、ナサホームにご相談ください。皆様の思いを汲んだお部屋を提案いたします。