朝晩の感じるフローリングの冷たさはリフォームで解決!

リード:まだまだ冷え込むことがある今の時季。 暖房を入れているのにやけにフローリングの床が冷えている。「冷えは体にはよくないと聞くし、なんとか暖かく過ごせないだろうか」と思うことはありませんか? リフォームで、フローリングの冷たさをきちんと解決しましょう。


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毎朝「フローリングが冷たい」と悩んでいませんか?


夏はひんやりしてあんなに気持ちいいのに、冷え込む季節には辛くなるフローリングの冷たさ。足元からくる冷えは健康によくなく、寒冷地でなくても適切な防寒対策は必要になってきます。

フローリングが冷たいことで起きる体への影響

冷えた床に接して暮らしていると健康には実にたくさんの悪影響が起きるのです。
〔血圧が上昇〕
断熱性能の低い家に住む人は、断熱性能が高くて暖かい家に住む人より最高血圧の平均値が5㎜Hgも高くなった調査結果があります。さらに足元の温度が10℃低くなると血圧が10㎜Hg程度上昇するというのです。
〔ヒートショック〕
暖かい部屋から足元の冷たいフローリングの部屋に入ると、冷やっとした感覚が信号となって血管が急激に収縮。血圧が乱高下して心臓や血管の疾患を誘発するヒートショックが起こります。心筋梗塞や脳梗塞、脳卒中などの引き金になるのです。
〔免疫力の低下〕
体温が1℃下がると、人の免疫力は30%も低下すると言われています。冷えたフローリングに居れば免疫力は低下し、それに伴って抵抗力も弱くなり、風邪のウイルスを撃退できなくなるでしょう。
〔女性には大敵〕
足元が冷えると、冷やされた血液が心臓へと戻るときに子宮や卵巣までもが冷やされてしまいます。すると月経不順や月経痛、不妊、肥満、肌や髪の毛まで傷むなど、女性にとって冷えは健康や美容の大敵といえます。

なぜフローリングは冷たくなるのか

そもそもなぜフローリングが冷たくなるのか。いくつかの要因があります。
・冷気は下に溜まる
教科書でも習ったように、水も空気も冷えると重たくなって下へ。ですから冷気は下に溜まって床が冷たくなるのです。
・複合(合板)の床材だから
フローリング材の多くが複合(合板)で、何枚もの薄い板を接着剤でピッタリと貼り付けているので空気層がありません。空気層がないと断熱効果はなく、地面からの冷気がダイレクトに伝わって冷えるのです。
・窓
冬の暖房時、熱が開口部(窓)から58%も逃げてしまいます。そして窓の隙間から入る隙間風や窓で冷やされた空気は床へと下がり底冷えとなるのです。

フローリングが冷たい時に試したい対策

すぐできそうな防寒対策としては、まずスリッパや厚手の靴下などを履くことです。そして、フローリングの上に断熱効果のあるコルクマット、カーペット、ラグを敷いてみましょう。ある程度は冷えを緩和できます。
ただし、暖房器具を使いたいところですが、フローリングにホットカーペットはNG。熱で床材にソリや割れが起こることがあるので危険です。

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冷たいフローリングを暖かく変えるリフォーム


前述したスリッパを履いたり、カーペットを敷いたりするのはあくまでも応急処置。冷たいフローリングはリフォームで解決しましょう。

冷たいフローリングは、リフォームで抜本的に改善しよう

ポカポカ暖かいフローリングへのリフォームは次の4つの方法が考えられます。

◉床材を替える
◉床下の断熱材を見直す
◉外気をシャットアウトする窓に替える
◉床暖房を設置する

それぞれを詳しく解説しましょう。

床材を替えてみる

フローリングの床材は大きく分けて、「複合」と「無垢」の2種類あります。
<暖かい無垢フローリング>
複合フローリングとは違い、無垢フローリングは、空気層があるので冷気が伝わるのを防ぎます。
天然木を伐採した後、余分な加工はせずに一枚板にしたのを「無垢材」といいます。無垢材は細胞の中の水分が抜け、その隙間に空気が溜まります。それで熱伝導率がゼロに近い状態になっていて極めて断熱性が高く、無垢フローリングに触れると温もりを感じるというわけです。
素足で歩いてもほとんど冷たさを感じないのでリフォームするなら無垢フローリングをおすすめします。その床材としては、オーク(ナラ・楢)、チーク、アカシア、メイプル(楓)、サクラ、ウォールナット(くるみ)、カバ、クリ、パイン、スギ、ヒノキ等々。

床下の断熱材を見直す

床下断熱は、床組みである大引きや根太の間に敷き詰められている断熱材のこと。
経年劣化などで断熱効果が低下しますから、断熱材を新しく入れ替えることを検討してみましょう。
おすすめはウレタンフォーム。グラスウール等は床板を剥がす必要がありますが、ウレタンフォームは床下に潜り吹き付けるため、施工費用は安く工事期間も短くすることができます。

断熱効果のある窓に替える

窓からの外気をシャットアウトするリフォームで、断熱化を図ります。
・窓ガラスを断熱性や結露予防にも優れている複層ガラス(ペアガラス)にする。
・サッシを気密性の高い樹脂製サッシに交換する。
・現状の窓の内側に、樹脂製サッシの窓を取り付けて二重窓(内窓)にする。

床暖房を導入する

戸建て、マンション、木造、鉄筋コンクリート造等々、住宅の種類を問わず、床暖房リフォームは可能です。床暖房は「電気式」と「温水式」の2種類あります。
■電気式床暖房
・設置が温水式より簡単で費用が安い
・電熱線に電気を通し続ける必要があるので光熱費が温水式より高い
・一時的に使うキッチンや脱衣所などが適している
・立ち上がりが遅い
・個室ごとに使用する場合にも向く
・メンテナンスが比較的簡単にできる
・長時間使う場合は、低温やけどに注意

■温水式床暖房
・設置費が電気式より高い(床下の配管・給湯器設置工事も必要)
・冷めにくいので光熱費は電気式より安い
・リビングやダイニングなど広い面積に適している
・立ち上がりが早い
・熱源機や床下パイプなどの定期的メンテナンスが必要
・長時間使用に向いており、低温やけどの不安は少ない


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寒さ対策リフォームに必要な費用とは?


暖かなフローリングを実現するリフォームの費用相場を調べてみました。

暖かな床材に張り替えるリフォーム費用の目安

床のリフォームは、既存の床の上に床材を張っていく「上張り(重張り)」、既存の床を剥がして新しい床材を張っていく「張替え」の2種類の工法があります。
無垢材を使ったフローリングにリフォームする費用相場です。

【各無垢材6畳分の材料費】
パイン:4.4万〜12.1万円(0.4万〜1.1万円/㎡)
オーク:5.5万〜11万円(0.5万〜1万円/㎡)
ウォールナット:7.7万〜23万円(0.7万〜2万円/㎡)
メープル:6.6万〜11万円(0.6万〜1万円/㎡)
スギ:5.5万〜9.9万円(0.5万〜0.9万円/㎡)
ヒノキ:9.9万〜12.1万円(0.9万〜1.1万円/㎡)

【6畳間の施工費】
上張り:10万~18万円
張替え:15万~22万円

無垢材の種類、工法によって費用は違ってきますが、6畳間の無垢材フローリングへのリフォーム費用は15万円〜45万円と見ておきましょう。

床下断熱のリフォーム費用の目安

20坪の住まいを想定した費用相場です。

・床を剥がして断熱材を施工
解体工事費:約20万円
床の材料費:約75万円
断熱材の材料費:約15万円
合計約110万円

・床の下から断熱材を設置するリフォーム(材料費+施工費)の相場20万~30万円
・床の下から断熱材を吹き付けるリフォーム(材料費+施工費)の相場20万~40万円

暖房の効果を上げる断熱窓へのリフォーム費用の目安

樹脂サッシ本体価格+交換費用:25万〜45万円
ペアガラス本体価格+交換費用:5万〜25万円
二重窓(内窓)本体価格+設置費用:6万〜22万円

床暖房の増設費用の目安

・電気式床暖房の設置:30万〜55万円
・温水式床暖房の設置:35万〜65万円
温水式床暖房は、給湯器などの熱源機本体+設置費用が別途25万〜100万円必要です。

ナサホームの施工事例

■あたたかく生まれ変わった、家族が集う無垢床の我が家

ご高齢のご両親のそばで暮らせるように、実家敷地内にある母屋をリフォームしました。そのまま住むには家全体が寒かったこともあり、窓や一部の壁は断熱仕様に、床には木のぬくもりを直に感じられるウォールナットの無垢材を使いました。
この施工事例の詳細はこちら


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まとめ

無垢フローリングは暖かさを感じるだけでなく、そのナチュラルな風合いは心理的にも癒しと寛ぎ効果を日々の暮らしにもたらしてくれるでしょう。冷たいフローリングをなくすリフォームは他にも断熱窓や床暖房などがありますので、相談したいと思われましたら、ぜひナサホームまでご連絡を。最適なリフォームプランの提案させていただきます。