【企画編】リフォームしたいと思ったらなにをしたらいいの?
初めに考えておきたいのは、「リフォームしたいな…」と考えた時に確認しておきたいことをご紹介。
リフォームを考え始めたら…
まずは「なぜリフォームをしたいのか」を考えてみましょう。住まいの中のどこが気に入らないのか、どのような場所に不具合がでているのかをリストアップするなどして、将来的にどのような形になれば心地よい住まいが実現するのかを想像してみてください。
またこの時、重要となるのは家族の意見。キッチンを使うのは奥様だけだからと、奥様の意見だけでリフォームを行ったり、ガレージは旦那さんの思い通りに、というのはちょっと危険な判断。家族全員の意見を聞きながら、近い将来だけでなく10年後、20年後、家族の形が変わり、再びリフォームを行うまでのスパンを顧慮しながら、住まいの理想の形を思い描いていきましょう。また、他の方の住まいのリフォーム事例を見ながら「こんな住まいに住みたい」と考えてみるのも良い方法です。
リフォーム計画の立て方
■計画を立てる前に
リフォーム後の住まいの形が決まったら、リフォーム会社に依頼…する前に、一度住まい全体の調査を行ってみましょう。
ナサホームでは、「既存住宅状況調査技術者」の資格を持った建築士が行う、インスペクション(今お住まいの家屋の状況調査)を有料にて承っております。こうした調査を事前に行うことで、目に見えている住まいの劣化が実は内部構造などからくるあることがわかったり、目には見えていない物の劣化の進んでいる箇所が判明したりといった、より良いリフォームを行うためのヒントが得られます。また、適切なリフォーム箇所を知ることは、適切なリフォーム予算の確保にも役立ちますので、ぜひご依頼ください。
■予算は余裕を持って
リフォームすべき箇所、内容がわかったら次は予算計画。
このとき重要なのは、予算にやや余裕を持っておくこと。設備の交換をするだけのつもりが、設備を撤去したら下地に劣化があることがわかったなど、思いもかけない改修が発生することもあります。またリフォーム期間中の家財道具の保管や仮住まいなど施工以外の費用も必要となってきますので、できれば計画段階の予算は総予算の7〜8割程度とみておきましょう。
■スケジュールにも余裕を
リフォームでは、リフォーム会社選びや契約、デザインや図面の検討など、意外にもさまざまな段取りが必要となります。また、資材の調達などで時間がかかってしまうということも起こり得ます。さらに大掛かりなリフォームをする場合、既存設備の解体や廃棄などの手間もかかるため、新築を立てるとき以上に時間がかかってしまうこともあります。
特にキッチンや寝室など普段使うお部屋のリフォームの場合、そのお部屋が使えないことで他に仮住まいを用意したり外食をしたりといった、対処が必要となり、工期が伸びればそこにかかる費用も増えてきますので、こうしたことに備えるためにもスケジュールと予算には十分なゆとりを確保しましょう。
【依頼編】リフォームする前にはどんな準備をすればいいの?
リフォームを計画する際に行うこと
■リフォーム計画・期間の把握
リフォーム会社を選び、現地の調査を行ったら、リフォーム会社が皆さんのご要望に応じてデザインや予算・工期などの提案を行います。この時に注意したいのはお見積もりの項目、一式となっている場合は、必ずその内訳を質問し、工事項目やお部屋ごとの費用を明確に算出してもらうようにしましょう。
その上で、正確なリフォーム期間を割り出し、その間に必要な家具の待避場所、仮住まいの確保、外食やお風呂使用の予算なども進めていきます。
ナサホームマガジンでは過去の記事において、リフォーム中の過ごし方とその準備についても紹介しておりますので併せてご確認ください。
■補助金や保険の申請
リフォームの予算を軽減してくれる各種の補助金や保険などもリフォーム前に確認し、利用できるものは申請しておきましょう。基本的にリフォームの補助金や助成金は着工前に申請する必要がありますのでご注意を。
現在補助金や助成金制度を受けやすいリフォーム内容としては以下のようなものが挙げられます。
■介護・バリアフリーにかかるリフォーム
■エコや省エネにかかるリフォーム
■耐震性を向上させるリフォーム
■在宅勤務やウイルス対策のリフォーム
補助金や助成金の額や申請期間は、自治体などによって異なるため、上記に該当するものがあればまずはお住まいの自治体に確認してみましょう。
また、確認が難しい、申請方法が難解であるという場合はリフォーム会社に相談してアドバイスを求めるのも良い方法です。
【直前準備編】施工が始まる前に準備することとは?
リフォームのプランや予算組みも決まり、いよいよ着工。
リフォーム直前にもやはり準備しておかなければならないことがあります。
仮住まいや駐車場の用意など
着工前に、仮住まいが必要な場合はホテルやマンションを用意して移動します。
また、賃貸物件を用意する場合は、電気やガス・水道、インターネット回線などの契約も忘れずに。またこの時忘れがちなのは、郵便物などの手配。リフォームが長期間にわたる場合は、郵便局で転送の依頼を行っておきましょう。
また、リフォームにおいては業者が自動車で資材を搬入・搬出するため駐車スペースが必要となります。近隣の方の私有地などに自動車を停めてしまったことで、トラブルが発生することもありますので、駐車場に関してはリフォーム会社と相談して確保すべきかを決定しておきましょう。見積もりに駐車場代が計上されている場合はリフォーム会社が用意します。
また、外壁工事などが発生する場合は工事の足場も必要となります。足場を設けるためには隣家との間に最低でも50cm以上のスペースが必要。さらに足場の資材を置くためのスペースも確保しておく必要があります。
工事をスムーズに行うための準備
■近隣へのご挨拶
リフォームの10日ほど前になったら、近隣にお住まいの皆様にリフォームをする旨を伝えましょう。その際、①リフォーム中に音や粉塵が発生すること、また②人の出入りがあることのお詫び、③工事期間や時間帯、④工事中に使用する駐車場の位置、⑤リフォーム中の緊急連絡先を説明するようにしましょう。また必要があればご挨拶時に1000円程度のお菓子や生活用品を持参するのもおすすめです。
なお、ご挨拶に向かう範囲としては一戸建てであれば住まいの表と裏の3戸と、両隣の2戸、マンションであれば上階と下階の3戸と両隣が目安です。
■着工前の最終確認
リフォーム業者が入る前に、必ず住まいの中を確認し、傷の有無を確認しておきましょう。
リフォーム後に、それまでなかった傷がついているようであれば、リフォーム中に資材の搬入などでついた傷の可能性があります。工事後にこうした傷や汚れを発見した場合は必ずリフォーム会社に問い合わせるようにしましょう。
まとめ
初めてリフォームを依頼するという方にとって、事前にどのような準備をすればいいかというのはなかなか分かりづらいもの。本記事を参考としていただき、スムーズなリフォームを目指してください。また、ご不明な点などがありましたら、ナサホームをはじめとしたリフォーム会社に相談し、判断を仰いだりアドバイスを求めるようにしましょう。