初めに知っておきたい!フルリノベーションとは?
そもそもリノベーションとは、もともとある建物に対して新たな付加価値を付ける工事のことを指します。
その中でフルリノベーションとは、住まい全体をリノベーションすることを指します。たとえば、建物を骨組みの状態をスケルトンと呼び、そこから間取りを変えるなど大規模な改修作業はスケルトンリノベーションといわれ、これはフルリノベーションのひとつです。
また、ほぼ同じような意味と考えている方も多い「リフォーム」は、老朽化したところの修繕をメインとしており、劣化によるマイナスを取り戻すための作業という意味合いが強くなります。
新たに機能を付け加えて価値を上げるのがリノベーションで、古くなった部分を修復して元の状態に近づけるのがリフォームととらえると良いでしょう。
フルリノベーションのメリットとは
フルリノベーションをすることでどのようなメリットがあるのでしょうか。大きく3つの項目に分けてご紹介します。
固定資産税を抑えられる
新築と比べて固定資産税が安くなる傾向にあります。固定資産税は土地や家などの資産に毎年課される税金で、固定資産評価額をもとに計算されます。
建物の価値というのは新築時が最も評価が高く、築20年を経過した木造一戸建ての場合は大幅に低くなり、固定資産評価額も下がります。住宅が古くなったからといって新しく建て直すと、資産価値が上がり毎年払う固定資産税も高くなります。
その点、リノベーションによる改修では築年数がリセットされないため、ランニングコストを安く抑えられるのがメリットです。
床面積が増えるようなリノベーションの場合は、固定資産税評価額が上がる場合もありますが、そうでない普通のリノベーションの場合は変わりません。
選択肢が増える
新築の場合は土地探しに時間がかかる場合があり、購入できる土地も選択肢が少なくなりやすいです。
逆に、中古物件の場合は条件に合ったものが見つかりやすく選択肢も多いため、希望に沿った立地を選びやすいでしょう。
その理由としては、駅や病院、商業施設の近くなどの好立地の場所は、すでに住宅街や多くの建物があるため、簡単に購入できる新たな土地を見つけられません。
そのため、条件に合った立地から中古物件を見つける方が、はるかに選択肢が多くなるのです。
フルリノベーションするのが前提であれば、中古物件の間取りや内装、設備にはあまりこだわる必要がなく、多くの物件から選べるというメリットもあります。
築年数が経過するごとに費用は安くなる傾向にありますが、物件を選ぶ際は耐久性も意識しておきましょう。
特に古い建物の場合、1981年以前の旧耐震基準で作られている可能性があります。
最低でも新しい耐震基準を満たしていないと、地震に対する耐久性が低くなるため、耐震リフォームも検討しなければなりません。当然、追加費用が必要になるため、予算を把握したうえで購入の決断をしましょう。
好きな間取りに変更しやすい
フルリノベーションでは、建物を一度骨組みの状態に戻す工事もあるため、間取りを自由なものにしやすい利点があります。この自由度の高さが大きな魅力ともいえるでしょう。
間取りだけでなく、設備や素材にも好みのものを選べます。
また、デザインや色も自由にでき、自分の好きなものに合わせて選択できるため、北欧風・和風・カフェやホテルのようにすることもできます。
フルリノベーションのデメリットとは
多くのメリットがあるフルリノベーションですが、デメリットも知らなければ予想外の出費や計画がうまく立てられない可能性があります。
代表的な注意点をふたつあげますので、しっかりと把握しておきましょう。
住宅ローンの金利が高くなる可能性がある
中古マンションや戸建てを購入し、フルリノベーションを考えるケースはよくあります。その場合、一括で支払える資金があれば良いのですが、ほとんどの人はローンを組んで支払うことになるでしょう。しかし、リノベーションの費用には一般の住宅ローンが適用されません。
そのため、物件購入の住宅ローンとは別に「リフォームローン」を利用する必要があります。
このリフォームローンは、一般の住宅ローンより金利が高い傾向にあり、結果的に返済額が大きくなりやすいので、通常の住宅ローンのみで考えていた方はご注意ください。
あらかじめ自己資金の増額が可能であれば、リフォームローンの借り入れ金額を減らせるため、このデメリットを低く抑えられます。
物件の価格とフルリノベーション費用について、予算を決めて計画的に資金を調整しておくと良いでしょう。
ちなみに、リノベーション済みの物件を購入する場合は、一般の住宅ローンが適用されます。理想の立地や間取りのものが見つかったら、選択肢として検討しても良いかもしれません。
工期が長くなる傾向にある
フルリノベーションを行う場合は、4~6ヶ月ほどの工期がかかることもあります。期間は会社によって差があるため確認しましょう。
また、工事期間中の仮住まいをどうするかを決めておかなければなりません。工事が長引くほどに仮住まいの費用がかさみますので注意が必要です。
簡単なリフォームの場合は、住みながら工事をすることも可能ですので、追加で必要となる費用や時間を考えると、フルリノベーションのような大掛かりな工事はデメリットになりえます。
工期が長引く理由としては、単純に工事に時間がかかるだけではありません。
フルリノベーションは、自分に合った住まいに作り変えることができ、細かなこだわりも実現できる自由度の高さが魅力ですが、逆にいえば多くの部分を考えて作り上げていく手間がかかるということです。
複雑な作りになるほど、打ち合わせにかかる時間も多くなり、着工までの期間が長くなります。
耐震リフォームなど追加工事の項目が増えることも要因となるでしょう。
古い物件の場合は、耐震性だけでなく白アリの問題や断熱材の不使用など、対策されていないことが多いです。
なるべく短期間で工事を終わらせるためには、充分な耐久性や対策がなされている物件を選ぶ必要がありますが、そうなると比較的新しい建物になるため初期費用が上がる可能性があります。
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まとめ
今回はフルリノベーションについて解説してきました。
新築を購入するよりもコスト面や選択肢に優れ、自分の理想どおりの住まいを実現するためにはとても良い方法のひとつです。
しかし、工期は長くなりやすくローンの組み方も考える必要があるため、しっかりとした専門知識をもったアドバイザーの存在は不可欠でしょう。フルリノベーションについて検討中の方は、ぜひ豊富な経験と知識をもつナサホームへご相談ください。