ベランダを有効活用!ベランダリフォームの相場と注意すべきポイント

あなたは、ベランダの活用法をいくつ思いつくでしょうか。せっかくのスペースを上手に活用できず、デッドスペースと化してしまっていることもあると思います。しかし、ベランダはきちんと活用できるようにリフォームすれば、より住みやすい家になる大切な要素でもあるのです。 今回は、ベランダのリフォームと費用の相場について解説します。


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ベランダにリフォームは必要?

そもそも、ベランダのリフォームは必要なのでしょうか。ベランダの必要性について紹介します。

ベランダは劣化しやすい

ベランダは雨風にさらされているため劣化しやすい、という難点があります。鉄の柵はさびやすく、ウッドデッキは腐食してくるので、そもそもベランダを使っていない人も多いのではないでしょうか。

また、水回りや居住スペースと比べて目が届きにくく、違和感に気づいたときには自力で修復できないほど汚れていたり、耐久性が落ちていたりして危険なスペースになっていることもあります。そのため、安全かつ有効に活用するためには、定期的なメンテナンスが必要です。

より住みやすい環境にできる

家族の人数が多い場合、現在の物干しスペースでは足りないこともあるでしょう。ベランダを増改築すると、洗濯物を干せる量が増えるというメリットがあります。洗濯物は広いスペースに干した方が乾きやすく、干す時間が短縮できるので一石二鳥です。

もし洗濯機が1階にある場合、その近くにベランダがあれば洗濯物を干すときに利便性が高まります。

ほかにも、ベランダでガーデニングや家族や友人と団らんを楽しめる利点もあります。このようにベランダに新たな役割が生まれるため、リフォームをして損はないといえるでしょう。

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ベランダリフォームの事例と費用相場

ベランダのリフォームにはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。リフォームの事例と費用を紹介します。

防水加工

ベランダは外にあるものなので、雨水などの侵入を防ぐ防水加工が必要です。その施工方法と費用を確認しましょう。

FRP防水(10万円から20万円程度)

FRP防水は一般的な防水加工で、耐熱性、耐久性に優れています。5年を目安に再塗装が必要なので、定期的にメンテナンスを考えましょう。

ウレタン防水(7.5万円から20万円程度)

ウレタン防水はどんな場所でも施工でき、比較的安価な防水施工です。5年を目安に再塗装が必要なので、メンテナンスを忘れないようにしましょう。

シート防水(7万円から9万円程度)

これはシートを上から張る防水加工です。複雑な形の場所には向かないので、シンプルで平らなベランダに適しています。安価ですがシートを交換する際は撤去費用がかかることが難点です。

土間の再防水工事も必要

2階のベランダのリフォームをするときは土間の再防水工事をするので、その分の費用も必要です。防水工事はきちんとしておかないと、雨漏りやベランダの傷みの原因になるため、しっかりと施工してもらいましょう。

新たなベランダの設置、増築

新たなベランダの設置や、現在のベランダの増築の費用は以下のとおりです。

ベランダの設置(45万円から60万円程度)

もともとベランダがなかった窓に設置する場合ならこの費用ですが、現在のベランダを取り外して交換する場合は、さらに撤去費用が上乗せされます。

ベランダの増築(50万円から100万円程度)

今のベランダを活用して増築する場合は、拡張する広さや使用する素材によって費用は大きく異なります。また、新たな設置・増設は壁に負担がかかるため、壁の強度が耐えられるかどうかの確認が必要です。

さらに、10㎡以上の増築には事前の確認申請が必要です。見積もりのときにリフォーム会社の担当者としっかり確認しておきましょう。

屋根・サンルームの設置

日よけのために、屋根やサンルームを設置するのもおすすめです。その際、屋根の設置は2階までは制限がありませんが、3階以上には制限があるので事前調査が必要です。

屋根の設置(15万円から25万円程度)

屋根の形は大きく「フラット型」「アール型」のふたつに分けられます。

フラット型は高さがあるため外の景色が良く見えますが、雨が吹き込みやすい点がデメリットです。アール型は曲線状のため雨が吹き込みにくく雪が落ちやすい造りになっていますが、フラット型と比べると景色が見えにくい場合があります。

風を受けやすい高層階のベランダや、積雪量が多いエリアでは設置費用が高くなります。

サンルームの設置(30万円から120万円程度)

サンルームは規模によって費用が大きく異なります。

サンルームをテラスにすれば2階で干していた洗濯物を1階で干せるので、スムーズな導線で家事ができるようになるでしょう。サンルームのリフォームについてはこちらでも紹介していますので、ぜひご覧ください。

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ベランダリフォーム!注意すべき4つのポイント

ベランダのリフォームを決断したときに気を付けるべきポイントを4つ紹介します。

日当たりと風通しを考慮する

ベランダは光と風が取り込める構造・設計にしましょう。

ベランダの屋根が大きいと日当たりが悪くなり、室内が暗くなる恐れがあります。ベランダと室内の両方に光を取り込める構造がおすすめです。

また、手すりを柵ではなく壁にしてしまうと、風が入らず洗濯物が乾きません。風がしっかり入る柵を設置して、洗濯物が乾く工夫をしましょう。

プライバシーと防犯を考慮する

風通しと日光を確保するためという理由だけで開放的な作りにするのも考えものです。見通しが良すぎて洗濯物や部屋の中が見られてしまう危険性があるからです。かといって、見通しが悪すぎると侵入者が隠れやすくなる恐れもあります。

ベランダはプライバシーを確保しつつ、ある程度の見通しの良さが必要です。リフォーム会社の担当者と相談しながら、プライバシーと防犯の両方に配慮した構造のベランダを作りましょう。

子供の安全を考慮する

柵を低くしすぎると子供がよじ登り、大事故につながる恐れがあります。建築基準法では、2階以上のバルコニーでは高さ1.1m以上の柵や手すりを設ける規定がありますが、子供の安全を確保するためにはある程度の高さは必要です。

一方で、高さがあっても見通しが悪ければ、子供が景色を見ようとよじ登る可能性があります。子供の視点からでも景色が楽しめるように設計を工夫しましょう。

耐久性のある素材を選ぶ

快適なベランダを作るには、素材選びも大切です。素材は見た目のおしゃれさにもつながるため、どのようなテイストにしたいのかを考えながら素材を選びたいものです。

ベランダにおすすめの素材はアルミです。スチール製と比べて耐久性が高く、汚れを落とすのも簡単なので、雨風にさらされて傷みや汚れの心配があるベランダに適しています。

ナチュラル派さんに人気のウッドデッキは、おしゃれな雰囲気を演出できますが、腐食しやすいというデメリットがあります。腐食が進むとベランダが倒壊する恐れもあるので、2階のベランダに使用するのは避けたいところです。

ウッドデッキのナチュラル感を演出したいのであれば、劣化しにくい樹脂製の人工木を選ぶのもひとつの方法です。耐久性とおしゃれ感を上手に両立させましょう。

会社選びは慎重に

施工を依頼するリフォーム会社は、ベランダリフォームの経験があるかどうかを重視して選ぶことをおすすめします。ホームページで施工事例を確認し、理想のベランダを作ってもらえるかどうかを見極めましょう。

ほかにも、見積もりや問い合わせする際の応対は良いかどうかもチェックしておきたいところです。さらに見積もりは複数の会社へ依頼して、きちんと比較・検討しましょう。

見積りを取る際は、ぜひナサホームへお問合せください。ナサホームは、創業以来およそ62,000件ものリフォームを手掛ける、確かな実績と技術力を誇るリフォーム専門会社です。

ベランダリフォームの施工も豊富で、多数の事例をホームページで紹介しています。無料のオンラインリフォーム相談や、かんたんお見積もりもホームページ上でできるので、いつでもお気軽にご覧ください。

直接商品を見てアドバイザーから話を聞きたい場合は、関西の各地域と名古屋にショールームがありますので、お気軽にお立ち寄りください。

ナサホームのホームページはこちら

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まとめ

今回はベランダのリフォームについて紹介しました。ベランダはその構造によって、洗濯物を乾かすこと以外にも、ティータイムや趣味の時間を過ごす、家族団らんの場にするなどさまざまな活用法が考えられます。

ベランダを作るスペースがあるなら、リフォームしてほっと一息つける空間を作ってみませんか。忙しい毎日の中で、ささやかな癒しの時間を楽しめることでしょう。