レンジフードを決める前に知っておきたい4つの基本

レンジフードとは、ガスコンロやIHクッキングヒーター上部に設置する排気設備のことです。
換気扇にステンレス製などのフード(おおい)を組み合わせたもので、調理の際に出る煙や蒸気、臭いなどを効率よく排出します。

実は、いろいろな種類のあるレンジフード。
ここでは、たくさんあるレンジフードの種類や設置についてご紹介します。

レンジフードのファン

プロペラファン

プロペラファンとは、扇風機の羽根のような形状のものです。

シンプルな構造で換気量も多いですが、風量によっては、羽根の回転音が大きくなってしまうこともあります。

 

また、ダクトを通さずそのまま排気するため、取り付けるためには換気扇が外壁に接していることが条件となり、戸建住宅などに適しています。

シロッコファン

シロッコファンは、円形の枠内に幅の狭いハネが数十枚ついた形状のものです。

幅の広い羽が後ろ向きについており、あらゆる送風機に使用することができます。

 

ダクトを通して排気するし、騒音も少なく、キッチンの場所を問わず設置できるので、現在の主流となっています。

ターボファン

円形の枠内に幅の広いハネが数枚ついた形状で、ファンの中で、もっとも効率のいいファンです。

ダクトを通して排気するので、キッチンの場所を問わず設置できます。

 

また、プロペラファンよりターボファンのほうが換気量が多く、音が静かでお手入れもしやすいです。

レンジフードの形状

ブーツ型

スタンダード型とも呼ばれ、キッチンを選ばないシンプルなデザインで、一般的に普及しているタイプです。

懐の深い作りで、煙の捕集力が高いのが特徴です。

 

ファンのタイプ:プロペラファン、シロッコファン

スリム型

スリムなデザインで近頃では主流となりつつあります。

凹凸のないフラットな内部構造のため、油汚れもつきにくく、お手入れが簡単なのが特徴です。

 

スリムな形状なので、インテリアの一部としても機能します。

 

ファンのタイプ:シロッコファン

ファルコン型

曲線のフード形状に特徴があります。

取り付けの難しい低い位置にも取り付けができます。

 

低い位置から煙を導くので上昇気流が発生しないIHクッキングヒーターに適しています。

本体取付位置が低いので普段からのお手入れもラクにしていただけます。

 

ファンのタイプ:シロッコファン

フラット型(浅型)

梁があるなど、設置スペースが制限されている場所におすすめです。

上を向いての掃除となるので慣れていないと掃除がしづらく、音が大きいのが難点です。

 

ファンのタイプ:シロッコファン、ターボファン

レンジフードの取付タイプ

I型・L型キッチンには・・・

壁面取付けタイプ

キッチンが壁際に付いているため、部屋のスペースが効率よく使えます。

また、レンジフードを壁に取り付けるので天井に空きスペースができ、圧迫感がありません。

掃除がしやすく、臭いの広がりも少ないのがメリットです。

ペニンシュラ型キッチンには・・・

横壁面取付けタイプ

家族や友人との会話を楽しみながら料理をすることができます。

オープンなキッチンで、吊戸棚がないため、フードが目立ちます。

アイランド型キッチンには・・・

天井取付けタイプ

家族とのコミュニケーションを楽しみながら料理をすることができますが、

キッチンが丸見えとなるため、常日頃からキレイに保つようにしなければなりません。

また、換気扇の音や、洗い物の音などが筒抜けになってしまいます。

設置場所とレンジフードのサイズの関係

コンロのトップ面からレンジフードまでの高さは、消防法によって定められています。

このため、80cm以上(特例を除く)離すことを義務付けられていますので、設置時にはこの点に注意が必要です。

 

また、レンジフードの幅サイズは共通の規格として60cm、75cm、90cmの3種があります。

消防法ではコンロトップ面の外形寸法から左右に15cm以上離しても不燃仕上げは必要です。

排気性能を上げるためにも、レンジフードの幅寸法も同じく左右に15cmずつ大きくとるようにするのが良いと言われています。

まとめ

お家の種類や、お使いのキッチンによって選ぶレンジフードが変わってきます。

その他、レンジフードの機能で、エアカーテンのついてるもの、自動で洗浄してくれるものも ございます!

 

日々進化しているレンジフード、ぜひリフォームの前にご参考にされてください。