お家時間を楽しくする、室内アスレチックリフォーム

昨今のコロナ禍で、外出ができないのは大人だけでなく子どもも同じ。屋外でのびのびと遊びたいのにそうもいかず、大人の知らないところでストレスを感じてしまっているかもしれません。 そんな時に役にたつかもしれないのが、お家の中につくるプレイスペースやアスレチックスペース。最近では「おうちアスレチック」を謳うリフォームプランも増えてきています。 今回はそんなお家で気軽に運動や体を使った遊びができる、アスレチックススペースのリフォーム方法や注意点をご紹介。 子どもも、大人も気兼ねなく運動を楽しめる空間を、お家の中に実現してみませんか?


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のびのびお家でトレーニングを楽しもう


新型コロナウィルスの拡大後、学校の一斉休校や部活動、課外活動の中止、授業のオンライン化などによって、子どもの外出機会が少なくなっており、これに伴い子どもの運動不足、運動能力低下が徐々に問題となってきています。
それでも大人からすれば、子どもをひとりで外出させるのはなかなか不安なもの。そこで、家の中で子どもが遊べるスペースをつくる、室内アスレチックが現在脚光を浴びています。

室内につくるアスレチック

これまで運動好きな子どもをもつ家庭の中には、住まいの壁をクライミング(ボルダリング)ウォールに変更したり、階段に懸垂バーをつけたり、住まいの中に上り下りできるロープを設置するという遊び心あるリフォームされる方がいました。

この風潮がコロナ禍の外出規制によって注目を浴び、現在ハウスメーカーや住まいの設備や家具を扱うメーカーなどでも、お家の中で運動するための器具が次々と製造されるようになってきているのです。
こうしたことで、吹き抜けのリビングや子ども部屋、中庭などを利用して子どもや大人が自由に体を動かすことができる自宅アスレチックをつくる方が徐々に増えてきているのです。

おうちにアスレチックスペースをつくる際の注意点

お家の中で運動ができるアスレチックスペースをつくるためには、安全性の確保や近隣の方々への配慮などいくつか注意すべき点があります。

■防音
走ったりジャンプしたり、飛び降りたりといった運動をする際、気をつけなければならないのが防音。階下などに音が響かないように、必ず防音シートや床材を使った防音対策を講じましょう。防音・防振リフォームなどで使われている、床材には遮音等級である「L値」という規格が設けられています。リフォームの際はこのL値が35-40程度のものを選びましょう。

■安全対策
クライミングウォールやうんてい、ロープやブランコなどを住まいの中に設置する際は、子どもの落下や衝突に備えてしっかりと安全対策を取るようにしましょう。壁の場合は保護クッションを貼り付け、床には衝撃吸収用のマットを敷いておきます。この時のマットの厚さは4cm以上がおすすめです。またこのマットは、防音対策にもなりますので必ず設置するようにしましょう。

■補強
懸垂やうんていなど体重をかけて遊ぶアスレチックの場合や、アスレチックの器具や重いものである場合は、床や天井、壁・柱の補強が必要です。
体重の軽い子どもですが、アスレチックなどの遊具にかける荷重は意外と大きいものになります。特にジャンプしたり飛び降りたりする場合、床面などには体重の4倍の衝撃がかかります。25kgであれば100kgの衝撃となるわけですから、床の補強は不可欠。同様にぶら下がって揺れるケースなどを考えると、遊具や器具を取り付ける天井や柱の補強は、必須であると言えるでしょう。

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リフォームできるアスレチック器具とは


現在、いくつかの建材メーカーがアスレチック器具を製作しています。その中で人気の高いものをいくつか紹介していきます。

クライミングウォール

ボルダリング用の壁のことで、ホールドという手がかり、足がかりを伝って壁を登っていきます。壁にホールドを密着させ、ボルトとナットで挟み込む方法と、壁に直接ネジで取り付ける方法があります。低いものであれば子ども部屋、高いものであれば吹き抜けや外壁を利用して取り付けるという方法もあります。

うんてい

公園の遊具にもあるうんていは、水平に並んだバーを腕の力だけで渡っていくもの。天井や柱を利用して雲梯用の金具を取り付ける方ほか、木製の建具をつくり付けにする方法があります。

ブランコ

天井や柱にロープをくくりつけ、ブランコを設置するのも人気。事前の補強工事を行うことで安全に遊ぶことができます。

つり輪・ロープ

体操のつり輪や上り下りができるロープを天井から吊り下げて遊べるようにしたもの。子どもの腕の力や体幹を鍛えるのに効果的です。

懸垂棒

壁面にコの字がたのバーを取り付けたり、階段の壁と壁の間に棒を渡して懸垂できるようにしたもの。子どもだけでなく大人がトレーニングするのにも最適です。こちらも壁面を補強しておくと安心です。

大人のためのフィットネスジムをお自宅につくる場合は…

子どもだけでなく大人がしっかりと運動できるホームジム環境を実現する場合については、ナサホームマガジンのお部屋の簡単リフォームでフィットネスに最適なホームジムづくりで詳しくご紹介しておりますので、併せてご覧ください。

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自宅にアスレチックをつくる際の費用は?


自宅にアスレチックスペースをつくる際には、壁・床・天井などの補強や防音のための工事と、アスレチック器具を設置する費用が必要となります。

補強・防音対策

天井の補強を行う場合のリフォーム費用は、想定する耐荷重によって費用は異なるものの30〜50万円程。壁や床の補強は、面積にもよるものの30万円〜となります。
また、床を防音のフローリングに変える場合の費用は6畳で25万円程度となります。

器具の設置

ボルダリング用のクライミングウォールは30万円〜。クライミングウォールの設置は専門家の指導や監修が必要となることもあります。
うんていは、20万円〜。登りロープやつり輪などは5万円〜、懸垂棒は3万円〜と比較的リーズナブルに設置することができます。

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まとめ

コロナ禍での子どもの遊び場として最適なおうちアスレチック。天井や壁、柱の補強と防音対策をしっかり行っていれば、実現は十分に可能です。
器具についても、専門的なクライミングウォールなどを導入せずとも、トランポリンやジャングルジムなど市販の器具を置くだけでも十分子どもの遊び場となります。特に成長の早い子どものことですから、その成長に合わせてアスレチックの内容を変えられるようにしてあげるのも良いかもしれませんね。
ただし、気をつけなければならないのはやはり安全面。
事故が起こらないよう補強や安全対策をしっかりと検討してくれるリフォーム会社を選ぶことが大切です。
年間8750件以上のリフォーム施工を手がけ、多くのご家族様のご要望や生活の様子を見続けてきたナサホームでは、アスレチック器具に加え、補強や防音に関しても皆様のご希望に沿った提案を行うことが可能です。

こどもも大人も楽しんで運動できるスペースづくりをご検討中であればぜひ私たちにご相談ください。