和風玄関リフォームで後悔しないポイント
和風の玄関にリフォームするときは、ちょっとした配慮の有無で使い勝手や雰囲気が変わってしまうことがあります。後悔しないためにも、どのような点に気をつければいいのか知っておきましょう。
引き戸の右前・左前
引き戸の中で2枚の扉を使う「引き違い戸」は、右側の扉を手前にして配置するのが一般的です。これを「右前」といいます。その理由は諸説ありますが、左側(奥側)の扉を開く場合、右側の扉を前にしたほうが、扉の反対側に移動したとき、先ほど開いた左側の扉が手前にあり、取っ手をつかみやすいからです。
ただしこれは右利きの場合であり、左利きの人が同じことをするととても使いづらく、不便です。そのため、引き違い戸にするときは、使い勝手を考えて右前にするか左前にするか決めておきましょう。ほとんどの業者はどちらでも対応してくれるはずです。
なお、玄関の構造やシューズボックスの配置などによって希望どおりにできなかったり、右前でも常に右側の扉で出入りせざるを得なかったりすることもあります。
和風玄関に合う壁紙・壁
https://nasahome.co.jp/works/w_entrance/entrance%25E3%2580%2580niche.html
和風の玄関にするには、和の風合いが感じられる自然素材の活用がポイントです。木材や石材、珪藻土、漆喰などの自然素材を上手に取り入れましょう。たとえば、壁であれば、石板や珪藻土、漆喰などをおすすめします。
しかし、費用や構造上の問題などで、それらの使用を諦めないといけない場合があります。そんなときは、自然素材の色合いや質感を再現した壁紙を使用してみてはいかがでしょうか。単に見た目を再現するだけでなく、便利な機能を兼ね備えているものもあります 。
例えば、珪藻土を塗った壁は和風の雰囲気があり、湿気や臭いを吸着する機能もありますが、費用がかかることと手入れが面倒なことが難点です。壁紙であれば費用を抑えられるうえに、自然素材の珪藻土と比べてお手入れがしやすいというメリットがあります。
さらに色合いの面においても、自然素材は本来持ち合わせている色に限られますが、壁紙なら玄関に合ったものを選べます。部分的に色やデザインを変えるのも自由自在です。事例のようにニッチだけ格子柄にするのも難しくありません。
ほかにも、汚れが付着しやすい腰壁には、簡単に拭き取れるフィルムコーティングの壁紙を使うと、きれいな状態を保ちやすくて便利です。
和風玄関に合うタイル
床や土間も、自然素材をそのまま使うよりは、タイルで代用したほうが費用を抑えられますし、手入れもしやすいでしょう。
壁紙と同様に色合いやデザインが豊富なので選択肢が広がり、よりステキな玄関を演出できます。おすすめは、空間を引き締まった印象にできる濃いめや暗めの色合いです。また、質感では、和の雰囲気を演出しやすい木や石、瓦のタイプをおすすめします。
建材として使われるタイルには磁器質とせっ器質、陶器質の3種類があり、床や土間には強度があって汚れにくい磁器質とせっ器質が向いています。
【事例あり】和風のおしゃれな玄関にリフォームするポイント
ナサホームが実際に手がけた、玄関を和風にするリフォームの事例をご覧ください。
1.自然素材を活用する
https://nasahome.co.jp/works/w_entrance/muku-wood-wa-modern.html
和風玄関のリフォームでは、自然素材、あるいは同様の色合いや質感の素材を使うのがポイントです。例えば木や石、土、漆喰などがあります。このような素材を使えば、和風に見えるだけでなく、温かみも感じられるでしょう。
また、自然素材の中には余分な湿気や臭いを吸着する機能が備わっているものがあります。例えば珪藻土には無数の小さな穴が空いており、そこへ湿気を取り込むので調湿ができるのです。湿気や臭いが多い玄関に適している素材といえるでしょう。
この事例では玄関の上がり框(かまち)に無垢材を使い、奥にあるギャラリーのフローリングと統一しています。天井とシューズボックスには濃い色の木材を使っており、玄関の色合いにメリハリをつけました。和風にモダンな雰囲気を取り入れた玄関です。
2.土間を作る
https://nasahome.co.jp/works/w_total/baraki_283.html
昔ながらの一軒家には土間があることが一般的でした。土間は室内でありながら土足で歩け、来客とのちょっとしたコミュニケーションや作業場、物置として使われました。
今でも土間を広く設けると、来客が多いときも混み合わず、スムーズに出入りできます。自転車置き場や、天候が悪いときに鉢植えを避難する場所として使っても良いでしょう。もちろん子どもの遊び場にしたり、趣味の作業場にしたりするといった使い方もできます。
土間の素材といえば土や石などがありますが、この事例のように磁器製のタイルを使うと簡単に色や質感で和風を表現できます。さらに、シューズボックスの下など、足元を照らす間接照明があると、夜でも不自由しないでしょう。
3.和風の素材や植物などで演出する
https://nasahome.co.jp/works/w_total/baraki_283.html
https://nasahome.co.jp/works/w_other/other_003.html
大がかりなリフォームは難しくても、部分的に手を加えたり小物を置いたりするだけで、和風を演出できる場合もあります。例えば、土間の一部分だけ玉砂利を敷いたり、盆栽や苔玉、金魚鉢を置いたりするなどの装飾です。
ほかにも、階段下などにデッドスペースがあれば和風のデザインを施したニッチを設けるのも、良いアクセントになりそうです。
ニッチ(niche)とは建築用語で、壁のくぼみを指します。そのままでは使い道がないため、何かを飾るのが一般的です。
和風のニッチなら盆栽や苔玉、金魚鉢以外にも、花瓶に季節の花をあしらい、照明を当てるのも良いでしょう。下の事例のように、照明は和風のフロアスタンドや目立たないダウンライトが合っています。
4.格子を取り入れる
https://nasahome.co.jp/works/w_total/wood-wa-modern-open.html
https://nasahome.co.jp/works/w_entrance/entrance%25E3%2580%2580niche.html
格子は和風を演出してくれる模様です。かつては目隠しや防犯の目的で使われていました。適度に光が入ってくるので外から見えにくく、室内は暗くならないのが特徴です。扉を格子戸にすれば、光のおかげで玄関を広く見せられます。この事例のような縦のスリットにすると、モダンな雰囲気も感じられるでしょう。
大がかりなリフォームが難しければ、下の事例のようにニッチの壁紙を格子柄にするだけでも雰囲気を変えられます。
5.照明に凝る
https://nasahome.co.jp/works/w_total/baraki_283.html
https://nasahome.co.jp/works/w_total/full-renovation-wa-modern.html
和風に合う照明といえば、昔ながらの電球です。近年はLED電球に置き換えられていますが、オレンジの温かみのある色は「電球色」として健在です。LED電球が売り出された頃は下方しか照らせないという欠点がありましたが、今ではより広い範囲を照らせるLED電球も増えています。
木や和紙、格子を使った和風のフロアスタンドやランプを取り付けても良いですし、ダウンライトにして照明の存在を感じさせないのも雰囲気を壊さないので良いでしょう。下の事例のようなアンティーク調のペンダントライトもおしゃれです。
6.引き戸にする
和風の玄関に欠かせないのが引き戸です。外観が和風になるだけでなく、一般的な開き戸にないメリットがあります。
例えば、一度開くと自動的に閉まらないので、荷物の出し入れに便利です。子どもやお年寄り、ペット、車椅子で出入りするときも挟まれる心配がなく安心して通れます。
この事例のように2枚の扉がある「引き違い戸」が主流ですが、1枚だけの「片引き戸」なら、開き戸からのリフォームも簡単です。
天井や床(土間)と同様、濃い色にすると良いアクセントになるでしょう。先ほど紹介したように格子をつけるのもおしゃれです。
玄関リフォームをお考えならナサホームへ
玄関を和風にリフォームするときは、できるだけ自分の理想を叶えたいものです。ナサホームなら、創業以来約88,000件以上の豊富な実績で、あなたのご要望に全力でお応えできます。
ホームページには、ここで紹介した以外にも豊富な施行事例が掲載されておりますので、玄関を和風にリフォームしようとお考えの際は、ぜひご相談ください。
まとめ
玄関を和風にリフォームするには、自然素材を使ったり、土間や引き戸を設けたりするなどの方法があります。照明を電球色にしたり、格子柄を取り入れたりするのも効果的です。自然素材と同じような色合いや質感、機能を持つ壁紙やタイルを使えば、費用を抑えられます。このように素材や使い勝手を工夫して、おしゃれな和風玄関を演出しましょう。