洗面室では、洗顔や歯磨きという役割は勿論のこと、身だしなみを整えたり、化粧をすることが考えられます。
また洗面所の多くは、浴室の隣にプランニングされ脱衣室も兼ねている場合が多く、脱衣所となったり、洗濯をするランドリースペースであったりと求める機能によって考慮する必要があります。
着替えをしまっておく場所や収納はどの程度必要かなどによってもプランが変わってきます。
家族人数が多い家庭は、朝の洗面ラッシュ時に対応して、ダブル洗面や2階にも洗面スペースを設ける傾向が増えています。
浴室の隣りに洗面所がある場合には、脱衣所としての洗面リフォームの工夫も必要です。
裸になったり濡れたままでいることが多いのですから、寒い冬でも暖かい洗面所にするリフォームを考えましょう。
特に注意したいのがヒートショック現象(※)、洗面所と浴室に暖房を取り付けて対策しましょう。
洗面所はファンヒーター用コンセントを1つ付けておくだけでも便利です。
(※)ヒートショックとは、身体が急激な温度変化にさらされて、血圧や脈拍の大きな変化を起こすこと。
重大な事故に至ることもあります。
足拭きマットが置いてあっても、洗面所の床は水滴が付きやすいので腐りやすい状況にあります。
築15年程度になると、多くの家で浴室に接した洗面所の床下が腐食しています。
洗面所の床材はタイル、クッションフロア、耐水フローリング、コルクなど水に強い材料を選びましょう。
また壁や天井もカビやすいので、調湿機能がある機能性壁紙や珪藻土、エコカラット、防カビ機能のある塗料を選んでおきましょう。
洗面所は朝は歯磨き、洗顔、髭剃り、お化粧をする場所。
まずは化粧室としての洗面所リフォームの工夫をしましょう。
化粧室の一番の特徴は小物が多いことです。
歯ブラシ、コップ、タオル、髭剃り、化粧品のボトルやスプレーなどたくさんの小物があるので、洗面台の収納だけでは足りないくなることも。
これらの小物は、吊り戸棚や奥行きの深い収納に入れると不便です。
そんな時は、壁の厚みを利用する壁埋め込み収納庫を取り付けるリフォームをしてみましょう。
壁埋め込み収納庫の奥行きは10センチ程度ですから、小物の出し入れがしやすいだけでなく、しまってあるモノがひと目で見渡せるので、化粧品などの収納にとても便利です。
他に注意したいのが洗面台の高さです。
高いと洗顔時に腰を曲げずに済むので楽に感じるのですが、高過ぎると洗顔の水がヒジへと伝わり、床が水浸しになってしまいます。
洗面台の高さは身長165cmの人で80cm程度を目安にするといいでしょう。
また洗面所リフォームの際には、家電充電用のコンセントを取り付けるのを忘れずにしましょう。
この先増えていくことを考慮し、少し多めに付けておきましょう。
リフォームはコンセントの移動や増設のチャンスですのでシッカリ検討しましょう。
洗面所に洗濯機がある場合は、家事室としてのとしての洗面所リフォームの工夫をしましょう。
夜の洗濯でも汚れ落ちがよく見えるよう、洗濯機のそばに照明器具を取り付けておくと便利です。
そして洗剤や柔軟材の置き場、洗濯物を入れて置く場所、干し場への移動など、毎日の家事のしやすいようリフォームプランを考えていきましょう。