【床のきしみ】気になる原因と対策!放置してはいけない理由とは!

室内を歩くたびにギシギシと床がきしむと不快なものですが、床のきしみはただ音が気になるというだけでなく、家の中に重大な問題が隠れている可能性があります。 そのままにしていると、建物に大きな被害が及ぶことがあるかもしれません。手遅れになる前に床のきしみの原因を突き止めて、対処しましょう。 今回は床がきしむ原因や対策について解説します。「最近部屋を歩くと床がきしむな…」と感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。


この記事は約6分で読み終わります。

床がきしむ3つの原因

床のきしみは、家が古いことだけが原因で起こるものではありません。床のきしみの原因はいくつかあり、比較的新しい家でも発生することがあります。

原因を突き止めないことには対策方法も考えられないため、まずは床がきしむ主な原因を知っておきましょう。

原因1.床の構造に問題がある

床がきしむ原因のひとつとして考えられるのが、床の構造に問題があるということです。

床下には、大引き(おおびき)と根太(ねだ)といった木材が配置されていて、大引きと根太が格子状に組み合わさることで床全体を支えています。

これらは均等な間隔で水平に配置するのが基本ですが、間隔が広すぎたり、水平に置かれていなかったりすると床がきしんでしまいます。

最近ではフローリングの固定はビスを使って施工しており、きしみは起こりにくいのですが、古い家では釘が使われており、釘周辺の木材がやせ、釘と木材がこすれてきしみが発生しており、古い家の場合、これが原因のひとつとして考えられます。

原因2.床の木材が収縮・膨張している

床の木材が収縮・膨張することも、床のきしみの原因の一つです。

床に使われる木材には、合板や無垢材などいくつか種類がありますが、天然木を薄く切り取ったものを接着剤で貼り合わせた合板に比べ、無垢材は乾燥や湿気が原因で収縮・膨張しやすいという性質があります。

木材が収縮・膨張すると木材のつなぎ目がこすれ合い、音が出ることがあります。これは木材の性質によるものなので、床の構造の問題ではありません。

また、床が正しく施工されていても、経年劣化によって床に使用されている接着剤が剥がれたり、木材が傷んだりして床がきしむことがあります。

原因3.床がシロアリの被害を受けている

床のきしみがひどい場合は、床がシロアリの被害を受けている可能性もあります。

床下に住み着いたシロアリは、基礎や床束経由で床の木材に入り込んで食い荒らしていくため、床の木材がスカスカになってしまい、踏むと音が出るようになります。

浴室や洗面、キッチンなどの水廻りの床下は湿気が多く、とくにシロアリが好む環境であるため、水廻りの床がきしむ、踏むとフワフワした感触がするという場合は注意しましょう。

目次へ

手遅れになる前に!自分でできる床のきしみ対策

床のきしみは普段の生活でいくつか気を付けることで、ある程度防ぐことができます。

ここでは、日頃からできる床のきしみ対策を紹介します。

対策1.水拭きをしない

床をしっかり水拭きすると気持ちが良いものです。しかし、木材が多く使われている床は、水拭きすることで湿気を吸い、膨張したり傷んだりしてきしみやすくなります。

床の掃除にはなるべく水を使わないようにして、専用の洗剤を使ったり、乾拭きするようにしましょう。また、水をこぼしてしまったら放置せず、すぐに拭き取ることも大切です。

対策2.部屋の湿度を一定に保つ

部屋に湿気がこもると、床の木材が膨張しやすくなるうえに、湿気が好きなシロアリやカビが繁殖しやすくなります。

反対に室内が乾燥しすぎていると、木材が収縮して床がきしむ原因になるので、部屋の湿度をなるべく一定に保つよう工夫しましょう。

湿度の高い梅雨の時期や乾燥する冬の時期には、除湿器や加湿器を活用すると湿度を保ちやすくなります。また、定期的に窓を開けて換気することも大切です

対策3.床の上にカーペットを敷く

床の上にカーペットや絨毯を敷くことも、床のきしみ対策になります。敷物があれば床の表面が傷つきにくくなりますし、水をこぼしても敷物が吸い取ってくれるためです。

浴室や洗面、キッチンなどの水廻りやダイニングテーブル、ソファの周辺など傷がつきやすいところを中心にカーペットを敷いておきましょう。

目次へ

床のきしみ・床鳴りを放置してはいけない3つの理由

床のきしみは、音が鳴った瞬間は気になるもののすぐに忘れてしまったり、きしむことに慣れて意識しなくなったり、放置しやすいものです。

しかし、たかが床のきしみと思って放置してしまうと、あとで大変なことになる恐れがあります。

床のきしみを放置すると、以下のようなリスクがあります。

理由1.床が抜けてしまう可能性がある

床のきしみの原因が床の強度不足であったり、木材の傷みであったりする場合は、放置すると床全体が傾いたり床が抜けたりする可能性があります。

床が抜けると修繕が大変ですし、何よりケガをする危険があるため、早急な対処が必要です。

とくにキッチンや洗面所といった湿気の多い水廻りは、床が腐食しやすく抜けやすいため、床がきしんでいるときは早めに対処しましょう。

理由2.床の隙間に黒ずみが発生しやすくなる

木材の膨張や収縮、劣化などによる隙間が原因だと、放置すると隙間がもとに戻らなくなることがあります。

隙間が開いている状態だと小さな砂やゴミが入り込んで取れなくなり、隙間が黒ずんでいくかもしれません。そうなると見た目にも衛生的にも良くないため、汚れがひどくなる前に対処したほうが良いでしょう。

理由3.シロアリが大量発生するリスクが高くなる

床がきしむ原因で深刻度が高いのが、シロアリの被害でしょう。シロアリは光や風が届かず湿気の多い場所が大好きで、木材などをエサにして繁殖します。

つまり、床下はシロアリにとってこのうえなく快適な環境です。

早めに対処しないと大繁殖し、柱、天井などの木材だけでなく、壁や畳まで食い荒らされ、家の耐久性を落としてしまう恐れがあります。被害が広がるほど、駆除や修繕にかかる費用も高額になります。

被害を食い止めるには、できる限り早くシロアリを駆除する必要があります。

目次へ

床のきしみが気になる方は専門業者にすぐに相談!


床のきしみの原因は、構造の問題であったり、木材の劣化であったり、シロアリであったりと多岐に渡り、床材や下地をめくってみないとわからないことも多いため、専門知識がない素人ではなかなか原因が特定できません。

また、原因によっては床をめくって張替えないと止まらないこともあり、素人の判断で中途半端に対応すると、きしみが再発したり悪化したりする可能性もあります。

そのため、床のきしみが気になる場合は、工務店やリフォーム会社に相談するのがおすすめです。もしリフォーム会社に相談することをお考えの場合は、ぜひナサホームにご連絡ください。
ナサホームでは、アドバイザーによる現地調査で床のきしみを究明し、原因に応じた適切なリフォームをご提案します。

リフォームの施行実績は年間約7,750件にのぼり、ホームページに施工事例も掲載していますので、安心してリフォームをお任せいただけるでしょう。

まとめ

「家が古いからかな?」と見過ごしがちな床のきしみですが、その裏には家に大きな被害をおよぼす原因が隠れていることがあります。たかが床のきしみと思わず、できるだけ早めに原因を特定し、改善することが大切です。

床のきしみの原因はさまざまで、床をめくらないと特定できないこともあります。また、原因によってはリフォームしなければ解消できないこともあります。

専門知識がないと原因を正確に判断できなかったり、中途半端な対処で終わってきしみを悪化させたりする恐れがあるので、無理に自分で対処しようとせず、専門家に相談しましょう。