和室も洋室もおしゃれにリフォーム、和モダンスタイルのすすめ

リフォームやリノベーションで人気の高い「和モダン」のスタイル。 なんとなく言葉としては分かっているが、実際に住まいの中に和モダンのテイストを取り入れるためにどのような工夫をすれば良いかはなかなかわからないものです。 今回は、リフォームやリノベーションの際に注意したい和モダンの構成ポイントや利用する素材について詳しく解説していきます。使いやすく洗練されているのに、落ち着く空間づくりを和モダンスタイルで実現してみませんか?


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憧れの和モダン、でもそれってどのようなもの?

和モダンの特徴

和モダンの「和」は、和風・日本という意味で、「モダン」は現代的という意味を持ちます。この2つの言葉からなる和モダンはつまり、日本らしい建具やインテリアを現代の生活に即した形にしたものという意味。
現代の私たちは、服装や生活スタイルの変化などから、徐々に伝統的な和の間取りやインテリアを利用しなくなってきています。実際に、床の間や畳、大黒柱や欄間のない住まいに住んでいるという方も多いのではないでしょうか。
しかし、その一方でこうした伝統的な日本らしい建築物や建具がもつ情緒は、私たちの心をホッと安らげてくれます。
和モダンはこうした、伝統的な情緒と現代生活をつなぐスタイル。
例えばカーテンの代わりに障子を使った洋室や畳の和室に設えられたテーブルと椅子など、和と洋の「いいとこどり」ができるのがこの和モダンの魅力なのです。

和モダンな住まいのメリット&デメリット

■和モダンな住まいの魅力
和モダンな住まいの大きなメリットはやはり、住まいのデザイン。
日本らしい住まいといっても、高度経済成長期の昭和的な住まいではなく、さらに古い伝統や匠の技が生きていた時代の重厚で普遍的な和の建築の魅力を、現代の暮らしの中でデザイナーや設計士がリファイン(再発見)し、生活の中に自然な形で溶け込ませた和モダンのスタイルは、古臭さを感じさせず、居住性にも優れています。
また、私たち日本人がほっと落ち着ける空間がつくれるのも和モダンの魅力。例えば、フローリングのリビングの一角に、畳の空間をしつらえるだけでもそこに、床に直に座ったり、ごろりと横になれるくつろぎのスペースが生まれます。

■和モダンのデメリット
和モダンな住まいを目指す際のデメリットはコスト面。土壁や漆喰などの建材は扱える職人の数も少ないためコストがかさみがち。また無垢の建材などをリフォームに選ぶ場合も、費用はやや高くなる傾向にあります。

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和室も洋室も和モダン空間にリフォーム可能


和モダンのリフォームというと、「和室を洋風に変更する」という方法を思い描かれる方が多いようですが、実際には和室を現代風に変更する方法だけでなく洋室に和のテイストを取り入れる方法でも、和モダンな空間をつくることができます。

和室を和モダンな空間に

すでに畳やふすま、建具がある和室は、本格的な和モダンな空間づくりに最適です。
築年数の経った古民家などで立派な梁や大黒柱、もしくは珪藻土の壁やしらす壁があれば、これを活かした開放的な空間としフローリングなどを使うことで生活の利便性を向上させることができます。
他にも、今あるふすまや障子、板間、欄間など思い入れのある建具を活かしながら和モダンな空間にすることも可能。リフォームの際には「この建具を残しながらリフォームしたい!」と伝えれば、リフォーム業者でもそれに合わせたデザインや設計を工夫してくれるはずです。
また、和室の場合はインテリアを工夫することでも、和モダンな空間づくりは可能です。畳の上に絨毯を敷き、背の高い机や洋風の家具を置くだけでもお部屋の雰囲気は一変します。

洋室を和モダンな空間に

洋室の場合は、反対に和の建具を取り入れてコーディネートしていくことで、和モダンな空間をつくることができます。
現代の洋室でよく用いられるナチュラルな木目や白くシンプルな壁材は、畳や板戸の相性は非常に良く、洋室の中でも自然に取り入れられるのが魅力。
ドアを板の引き戸やベンガラ格子に変えたり、フローリングに小上がりを設けたり、琉球畳を敷くだけでも和の趣を感じられる空間となります。
特にリビングつくられた小上がりや畳のスペースは、お子さんのプレイスペースや家事室、高齢のご家族様のくつろぎの場など多目的に利用することができます。

和モダンな空間をつくる際の注意点

デザインに優れ、ほっと落ち着ける和モダンな空間ですが、注意しなければならないのは「定期的なメンテナンス」が必要な点。畳であれば、数年で貼り替えが必要となりますし、土壁なども経年劣化による塗り直しが必要になることも。お子様やペットのいるご家庭では、障子が破られてしまうということも考えられます。しかし、これは従来の和室であっても同じこと。
愛着をもって、住まいを維持し育てていけることは、和モダンな空間の魅力のひとつといえるでしょう。

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和モダンの空間へのリフォームならナサホームへ!

ナサホーム の和モダンリフォーム事例

■みんながくつろげるかっこいい和室

壁には丸窓、さらにお部屋の随所に黒竹を使いモダンで洗練されたお部屋を実現。エコカラットと御影石を床の間に配し、間接照明を用いることでさらなる奥行きを与え、日常をちょっとだけ離れることのできる特別な空間づくりに配慮しました。

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■アルミフレームの室内引戸でお洒落な和室空間

施主様であるご夫婦のスタイルに合わせ、リビングダイニングにつながる和室を設けました、和室と洋室の間を取り持つ3枚引き戸にはデザインに優れたアルミフレームの製品を提案。和室の中にはウォークインクローゼットをつくり、こちらの内装にもおしゃれな和調のクロスを提案するなど、和洋折衷を意識したお部屋を目指しました。

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和モダンリフォームの費用はどのくらい?

和モダンな空間づくりの費用感は、お部屋の間取りやデザイン、使用する素材によって大きく異なります。ここでは参考として3つのモデルケースから、その費用の相場を紹介していきます。

■シンプルなリフォームで和モダンを実現する場合
琉球畳を敷き、壁紙を貼り替え、クローゼットを作るなど、現在の和室を簡単にリフォームする場合の費用は30〜45万円。

■建具を含めた和モダンリフォームの場合
上記の方法に加え、ふすまを引き戸に変え、障子をドアに変更するなどのリフォームを行う場合の費用は60〜70万円。

■リビングの間続きの和室を作る場合
ナサホームの事例でもご紹介した、リビングに隣接した和室を作る場合、壁や天井の撤去と改修、床の段差の解消や内装工事などを含めたリフォーム費用な80〜100万円。

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まとめ

和モダンと一口に言っても、そのリフォーム方法は実に様々。
ご家族様の要望や人数構成、また現在お住いの家の間取りによっても適した方法は変わってきます。手軽に洋室などに和の家具、和室に洋風の建具などを取れ入れることでも和モダン風の模様替えはできますが、暮らし心地を考え、間取り変更や内装にこだわった空間づくりをしたいというのであれば、信頼できるリフォーム会社に相談するのが一番。
年間8750件を超えるリフォーム実績を誇るナサホームは、これまで現代的な和室の設計・施工なもちろん、洋室から和室、和室から洋室へのリフォームの依頼を数多く手がけてまいりました。
その経験、実績を次は皆様の住まいへ。和モダンな住まいづくりをご検討の際はぜひ、ナサホームにご相談ください。