タイルの張り替え?バリアフリー?目的別玄関ポーチリフォーム

玄関の使い勝手を左右する玄関ポーチ。 外から見られる家の顔となるだけでなく、雨や風、強い日差しから住まいと家族を守る重要な役割を持っているのです。お気に入りの住まいをより住み心地良くするために、玄関ポーチはデザインと共に機能性にもこだわりたいもの。今回はそんな玄関ポーチを新たに作るためのコツから、起こりやすい問題、リフォームの方法までを解説していきます。


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玄関ポーチに起こる問題

玄関ポーチとはどの部分を指すの?

玄関ポーチとは、玄関の前にある庇の下の出入り空間のことを指します。
こう聞くと「アプローチとはどう違いの?」と思う方もいるかもしれませんね。一般的に玄関アプローチとは、玄関から門扉までの間にある小道や前庭を含む空間を指します。また、ポーチは建物の一部であるのに対し、玄関アプローチは建物ではなく外構の一部として捉えられます。

玄関ポーチの役割とは?

■日差しや、雨や雪の吹き込みを防止する
玄関ポーチには庇がついています。これにはいくつかの機能があり、一つは夏場の強い直射日光を遮る日除けの役割で、玄関の温度や紫外線による建具の劣化を防いでくれます。
また、雨天時や降雪時には、雨や雪が玄関扉の前に吹き込みたまることを防いでくれます。これにより、家族が濡れずに家に出入りできるだけでなく、水分や酸性雨などによってドアなどが錆びついたりするのを防止します。

■玄関の出入りの補助として
手荷物が多い場合やベビーカーと一緒に玄関に入る場合、ポーチにこれらのものを一時的に置いておくことで、スムーズな出入りが可能に。また、台風や荒天時に屋外に置いている荷物や鉢植えを避難する場所としてもポーチは活躍します。

こんな問題が起こったらリフォームのサイン

■玄関ポーチのタイルが割れている・コンクリートにヒビが入っている
■ポーチの勾配や段差がきつく、家の出入りの妨げになる
■ポーチの庇が劣化している
■ポーチのスペースが狭く、ドアの開け閉めに苦労する

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目的別に見る玄関ポーチのリフォーム

劣化した玄関ポーチの作り替え

ポーチの床のタイルが割れたり欠けている場合やコンクリートにヒビが入っている場合は、住まいの美観が損なわれるだけでなく、ヒビやかけた部分から雨水などが侵入して、劣化が促進してしまいます。特に冬の時期は、入り込んだ水分が凍結・解凍することでヒビが大きくなることもありますので早めの対処が必要。
タイルの場合は、破損した箇所に補修材を充填するか、タイル自体を交換します。ただし、破損が広範囲にわたっている場合は、既存のタイルを全て剥がし下地補修をしてから再度新しいタイルに張り替えていく必要があります。コンクリートの場合はヒビの部分をV時にカットした上で、シーリング材などを充填して補修します。

外見やドアのリフォームと合わせた玄関ポーチのリフォーム

タイルやコンクリート、庇に劣化が見られる場合や住まいの外壁の変更と併せてポーチ部分もリフォームする場合は、庇やドア、タイルなどを全て取り除いた上で新たに造作することになります。
もちろん、庇だけの交換も可能ですし、土間部分を作り変えることもできます。さらに場合によっては庇を支える柱なども新たに作り替えることもできます。

手すりやスロープなどバリアフリーを意識したリフォーム

ポーチ部分に段差があったり、スロープの角度が急であるという場合は、手すりをつけたりスロープの傾斜を緩やかにする必要があります。特に車椅子を利用される方がいる場合は、無理なく車椅子を操作できるよう傾斜を5〜8%までに抑えておく必要があります。
なお20cmの段差を5%の傾斜のスロープで登り切る場合、スロープの長さは4mとなります。スロープ設置を考える場合は、十分なスペースが玄関周りにあるか確認しておきましょう。

玄関ポーチの後付けは可能?

新築や中古で購入した住まいに、庇がないという場合でも後付けは可能です。庇には木製、金属製、ガラス製など様々な材質のものがありますので住まいの景観に合わせて選びましょう。ただし、庇を設ける場合は住まいの建ぺい率に注意。通常、庇やバルコニーは、外壁と柱の中心線より、1m以上突き出していない場合は建築面積に含まれません。
庇を設ける場合、建ぺい率が50%程度の住まいであれば、庇は、出幅(長さ)が1m以下
となるものを選ぶ必要があります。

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玄関ポーチのリフォームは実績&技術のあるリフォーム業者へ相談しよう


ポーチ部分の補修はタイルやコンクリートの軽微なヒビ割れ程度のものであればホームセンターなどで補修材を購入した上でDIYで対処することも可能ですが、下地の調査や対処、庇の交換となると、やはりリフォーム業者に依頼するのが一番です。

ナサホームの施工事例

■セルフクリーン機能のある塗料を使用した外壁塗装とサイディング施工

施主様からは、「ポーチの庇も兼ねているベランダの木製格子が腐食して破片が落下して駐車している車に傷が入る」、「白い外壁で雨だれが目立つ」とのお悩みをお寄せいただきました。そこでベランダの格子は木製ではなく、サイディングを提案し、ニチハのリーガストーン調Vを採用。同時に玄関ポーチの袖壁まで施工したことで、安全かつシャープに印象の玄関に仕上げることができました。

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■3つのタイルが織り成すあたたかみのある可愛い玄関

玄関ニッチ、土間、玄関ポーチのリフォームのご依頼をいただいた事例です。ポーチの壁には、玄関の床材とコーディネートした、ブリックリックタイルを採用。お客さま好みの、華やかで明るい玄関先を実現。「ただいま!」というのが楽しみになるあたたかい玄関に仕上がりました。

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■ナチュラルで可愛い門柱

新築のお宅に、玄関ポーチを作らせていただきました。シンプルなアールを付け、レンガで縁取ることで、よりナチュラルな表情になっています。また、デザイン面では塗り壁やレンガの色を、お家の外壁と色味を合わせ、家全体のバランスを整えています。

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玄関ポーチのリフォームをする際に必要となる予算

では、実際に玄関ポーチ部分のリフォームにはどのくらいの費用が必要になるのでしょうか。以下にナサホームでの施工する場合の概算費用を掲載しております。

■ポーチ部分の軽微なタイル破損・ひび割れの補修:15,000〜35,000円程度
■下地の調整・タイルの張り替え(2畳ほどの空間の場合):8〜18万円程度
■スロープの設置:15〜40万円程度
■手すりの設置:7〜15万円程度
■庇部分の剥離・劣化の修繕・玄関ポールの修理:3〜7万円程度
■庇の取り替え、新設:25〜50万円程度

これらの費用はあくまで概算となりますので、参考までにご確認ください。ナサホームでは、現地調査を依頼した上での正確な見積もりの算出を心がけております。

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まとめ

住まいの顔でもある玄関ポーチ。劣化や破損が見られる場合は、いち早く修繕やリフォームを行いたいものです。また、こうしたリフォームを行う際は外壁や照明、柱などのリフォームを合わせて行うと、住まいの外観が見違えるように綺麗なものとなりますよ。
ナサホームではポーチ部分だけでなく、玄関全体やドアの交換、内外装と合わせたデザイン変更まで、お客様のご要望に柔軟にお応えする提案を行うことが可能です。
玄関ポーチのリフォームをご検討の際は、ぜひ弊社までご相談ください。