究極のバリアフリー?LDKをワンルームに変更

家族の構成や暮らし方が変われば、住まいの姿も変化していくもの。 結婚し子供ができ…というように家族が増えていけば、それに伴いそれぞれ家族の一員が住むお部屋が必要となってきますが、子供が進学や就職、結婚などを期に家を離れていった場合などは、それまで分けられていたスペースを広くゆとりある形にリフォームして使いたくなるもの。 今回は、間取り変更の中でもLDKをワンルームにリフォームする方法についてお話しいたします。


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LDKを繋いでワンルームに!


LDKをつないで一つの部屋にする。大胆なリフォームのように思えますが、意外と実践している方は多いものです。

第二の人生を楽しく安全に過ごすためのワンルーム化

LDKを繋いでワンルームに変える事例として多いのが、子供が巣立ち夫婦二人の生活が始まった後に行うリフォーム。特に2階建て以上の戸建の場合で、1階部分を全て一間に集約してしまうというというケースです。
子供が就職や結婚を期に、家を離れる頃になると夫婦の年齢も50〜60代になっているはず。将来の暮らしを見据えて、階段の上り下りなどを頻繁に行うことなく、食事をするリビングやくつろぐダイニング、寝室など生活に必要なスペースを集約して一間に収め、それまであった壁などを取り払うことは、ある意味、究極のバリアフリーであると言えます。
また夫婦二人が過ごす空間としてだけでなく、高齢のご家族がいらっしゃる住まいであれば介護を考える上でもこうした広々としたワンルームを設けるのは良い方法。
寝室から食事場や浴室、ランドリーなどのダイレクトにアクセスできる動線を作ることで、生活と高齢者を見守る介護がスムーズにつながる住まいが出来上がります。

家族が寄り添って暮らすためのワンルーム化

第二の人生を過ごす夫婦や介護を見据えたリフォーム以外でも、LDKを繋いでワンルームにすることにはさまざまなメリットがあります。
小さなお子さんがいる家庭では、大きなワンルームのリビングにすることで、常に家族が顔を合わせて暮らすことができますし、キッチンから部屋の隅々まで見渡せることで子供の様子を見ながら家事をこなすことができます。
また、壁を取り払った大きなリビングは、外からの光が差し込みやすくなり、明るく開放的な空間となります。そして何より、大きなメリットは日々のお掃除の手間が大きく省ける点にあります。用途の違うお部屋を個別に掃除するのではなく、一つの広間を掃除する方が準備や後片付けもぐっと楽になりますよ。
こうした夫婦や子供と暮らすワンルームリビングのリフォームでは1階を家族が集う部屋に、2階をそれぞれが過ごすプライベートな空間にと考える方もいらっしゃいます。
また、家族仲が良いご家庭ではマンションのLDKを思い切って一間にするというケースも見られます。中古物件などを購入し、大きく間取り変更される際はこうした方法を検討してみることで家族の暮らし方が変わってくるかもしれません。

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LDKのリフォームリノベーションに必要な工事とは?

LDKを拡張してワンルームにするための工事内訳

複数の部屋に分かれたLDKを一つの部屋へと間取り変更する場合には、以下のようなリフォーム工事が必要となります。

■壁の撤去
リフォームのはじめに行うのが、各部屋を仕切っている壁や建具の撤去。またそれぞれのお部屋で使用している壁紙が異なったり、一部に塗り壁がある場合は、仕切り以外の壁のデザインを統一していく必要があります。

■床の工事
壁が撤去できたら次は床の工事です。LDKの間にレベル(高低差)がある場合はこれを調整していきます。また、和室とフローリングの空間が混在している場合は、畳もしくはフローリングのいずれかの床材に統一していきます。ただし、この時あえて和室や洋室の趣がある一角をリビング内に残すという選択肢もあります。

■天井の工事
和室や洋室が混在したLDK などの場合は天井も一室は板張り、他の一室はクロス張りといったように仕様が異なっている場合があります。また天井高が異なっている場合もありますので、天井を解体するか、天井を残したまま天井材の上にベニヤなどを張り、クロスで仕上げをするなど調整を行なっていきます。

■その他の工事
お部屋の壁や床、天井の他にも窓の形が違っていたり、カーテンレールの形状が異なっていたり、長押や鴨居がある場合、和式の押し入れがある場合などはこれらの調整を行います。さらに、住み心地を良くするために電源やコンセントの位置を変更し、これに伴う電気工事が発生することもあります。

大きなワンルームのある住まいを住み心地良いものにするためのポイント

広々として移動がしやすく、家事動線もすっきりと整う大きなワンルームリビングですが、リフォームを行う前にそのデメリットも考えておかなければなりません。
ワンルームリビングは広い空間であるだけに、照明や冷暖房の光熱費は部屋を仕切っている時よりも高くなる傾向にあります。
また、以前はそれぞれの部屋で収納できていた家具や衣類、寝具などを一つの空間にまとめるため、収納スペースが少ないと感じることも。さらに、夫婦などの寝室をリビング内に設ける場合は相手の寝息やいびきが気になるといったこともあるかもしれません。
こうしたことを踏まえた上で、ワンルームリビングを心地よい空間とするために…

■押し入れやクローゼットはできるだけ残し収納スペースを確保する
■開放できる引き戸や移動式の間仕切りを使って、最低限のプライバシーが保てる空間を用意する
■パントリーや家事室として使う一角を確保しておく

といったリフォーム計画を考えて
いく必要があります。

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間取り変更に必要となる費用&事例

リビングを拡張する際に必要となる費用

リビングを拡張する際の費用は、住まいの大きさや部屋数によって大きく異なりますが、上記で挙げた工事を行った場合のおおよその目安は以下の通り。

■仕切りの撤去にかかる費用 18〜20万円
■床の調整、張り替えを行う際の費用 38〜42万円
■天井高の調整、クロスの張り替える費用 10〜20万円
■押し入れをクローゼットに変更する費用 20万円程度
■障子枠や窓枠を洋室の仕様に統一する費用 17〜20万円

これらを行なった場合の費用は100万円〜120万円程度となります。
リフォームの際には、リフォーム業者にそれぞれの項目ごとに費用を算出してもらい適正な価格かどうかしっかりと調べるようにしましょう。

ナサホームの施工事例

■間取り変更で広くなったリビングダイニング

一日のうち多くの時間を過ごすリビングが北側の暗い場所にあり、反対に日当たりの良い南側にはあまり使用しない広い仏間があるというお住まいで、これを解消するために間取りを提案。1階を全面的に工事させていただき、間取りを大胆に変えることで、明るく広々とした空間が実現しました。

この施工事例の詳細はこちら

■間取り変更で広々したナチュラルなリビング

間取り変更をしてリビングが広々とした空間に変更。
フローリングや壁紙も全て新調し、照明はダウンライトを施工し、すっきりとした印象に仕上げています。
この施工事例の詳細はこちら

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まとめ

中高年の施主様が暮らす住まいとしても、また20代の若いご夫婦やお子様が暮らす住まいとしても、さまざまなメリットが感じられる広々としたワンルームリビング。
ただし、そのリフォームは大掛かりなものとなり、また事前のリフォーム計画も入念に行わなくてはなりません。一生のうちの長い期間を過ごす住まいのリフォームですから、技術と提案力のあるリフォーム業者を選ぶのは当然のこと。
関西を中心に、年間8750件を手掛けるナサホームであれば、その実績と技術、提案力をもとに、お客様のご要望に寄り添った、リフォームプランの作成と実施が可能です。
広々としたワンルームのリビングをお求めの際は、ぜひわたしたちにご相談ください。