中古マンションを購入する前に!押さえておきたい条件&リノベーションのポイント

中古マンションは、資金計画が立てやすいだけでなく、最近はリノベーションで理想の住まいを実現させられることから人気が高まっています。 ところがその一方で中古マンションを購入したことを後悔する人は少なからずおられ、購入前の確認や注意しておくべきことが意外に多くあります。 今回の記事では後悔した理由に着目しながら、後悔しない中古マンションの購入ポイントやリノベーションをご紹介しましょう。


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中古マンションを購入して後悔する人が増えている?


中古マンションは「新築よりも低価格」以外にも大切なポイントがあります。それを見逃してしまい「確認しておけばよかった」という後悔する声は意外と多いのです。購入時のポイントについて詳しくお伝えします。

中古マンション購入後のよくある後悔と、購入時のポイントとは?

購入後に後悔する理由の多くは「確認不足」にあります。どんな確認不足の声が多いのでしょうか? そして後悔しないためのポイントについて見ていきましょう。

■周辺環境を確認しておけばよかった
夜、最寄駅からの道に電灯が少なくて不安だとか、その最寄駅まで坂が多いとか。近くにコンビニがないのもよくあります。他に車や電車の通る音が大きかったり、昼間は工場からの音がよく聞こえたり。
〈確認ポイント〉街の表情が変わる昼と夜の周辺を歩き、確認しておく。

■修繕積立金や管理費も確認しておけばよかった 
マンションではローン以外に修繕積立金や管理費が発生します。
しかも修繕積立金は築年数が古くなるにつれ増えるケースが多く「とうとうローン返済金額を上回ってしまった!」という声も。
さらに15~20年に1回行われる大規模修繕の際に加算されることもあります。
〈確認ポイント〉修繕積立金、管理費の確認。修繕履歴等の管理状況は調べた上で買ってもらうことができます。

■リノベーションができないことを確認しておけばよかった
マンションの構造上、例えば壁自体が柱の役目を果たす「壁式構造」だと、壁を取っ払って広くしたいと思ってもそれはできません。
また、「管理規約でIHなどへの変更ができなかった」というケースもあります。

〈確認ポイント〉リノベーション前提で購入するのなら、構造の種類、禁止されている管理規約は事前に確認しておく。

もちろん、中古マンションには多くのメリットがあります!

マイホーム購入の選択肢の中で、中古マンションならではのメリットは見逃せません。
■新築物件よりも低価格
新築と比べて低価格なところは大きなメリット。資金計画を立てやすいといえます。

■管理状況を把握して購入できる
築年数が経っても、きれいな状態が保たれておれば、管理組合や管理会社がきちんとメンテナンスしていることになります。

■リノベーションしてカスタマイズできる
購入費用を抑えた分、自分好みのリノベーションに費用を使えます。

■暮らし方が把握しやすい
間取りや日当たりなど気になるポイントを外見・内見で確認できる他、口コミ情報もあれば暮らし方の雰囲気を掴みやすいでしょう。

■物件が豊富で選択肢が広い
希望するエリアや立地条件から選びやすく、新築物件よりも物件数が多いので選択肢が広がります。

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せっかく買ったのに、思い通りにリノベーションできない。そんな悲しい結果にならないために


最近の中古マンション人気の背景には、低価格の他に「新築にはない自分好みの間取りや内装を実現させる」というリノベーションを目的とするケースが増えていることがあります。
しかし、前述したように構造や規約で制限される場合もあるのできちんと確認しておきましょう。

中古マンションのリノベーションには意外と制約がある?

■管理規約
分譲のマンションには「区分所有法」が定められており、マンションに応じた管理規約を定めることを義務付けています。
そしてリフォームに関するルールなどを詳細に規定した「使用細則」が管理規約と共に作成されているのが一般的です。
例えば、内装材には準不燃以上の性能があるものが必要とか、フローリングには遮音性能のない無垢材の使用は不可などがあります。
購入前に管理規約や使用細則の確認は、何よりも大切です。
さらに玄関扉、窓、ベランダ、バルコニーなどは共用部分となり、基本、リフォームできません。

■マンションの工法と構造により、できないことも
マンションの主な工法には、柱が住戸内に張り出す従来工法と、柱が住戸の外側に配置されているアウトフレーム工法があります。
壁を取り払って広いリビングにしたくても柱の位置は変えられませんので、従来工法のマンションは施工会社とよく相談しましょう。
そして、マンションの主な構造には、壁自体が柱の役目を果たす壁式構造と、垂直方向の柱と水平方向の梁で枠を構成するラーメン構造の2種類あります。
前述したように壁式構造の場合は、壁を取り除けないのでこれも事前確認が必要です。

■水道配管の状態もチェックしておく
水道管など、古くなって傷んでいたり、水漏れがあったりすると、共用部分なら住人が毎月払う修繕積立金から払われますが、専有部分だと入居者(購入者)が負担。予定外の出費が発生します。
また、水廻りの設備を移動させるリノベーションのプランで、水道配管が専有部分に位置する場合は移動できます。しかし、床スラブ(床を支える構造体)に埋め込まれているタイプなどは交換工事が難しいので、配管を分岐させるなどが必要でその分の費用が加算されます。
配管や設備、マンション全体の修繕状態などもチェックしておきましょう。

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ナサホームが解説! 後悔しない中古マンション選びのコツ


快適な住まいを実現させるためにリノベーションを目的とした中古マンションを選ぶには「確認」が大切です。そのチェック項目と、ナサホームの事例でじっくりと検討してください。

中古マンションを選ぶときのチェック項目

立地条件
□通勤や通学に便利な場所か
□治安は良いか
□最寄駅からの夜道は安全か

マンションについて
□築年数の確認、新耐震基準に適合しているか
□ゴミを捨てる場所・方法の確認
□エントランスや廊下、エレベーターなどの共用部分の状況を確認
□ペットの可否を確認(数年後を想定)
□建て替えの話はあるかを確認

物件について
□家族構成に合っているか
□収納スペースは十分か
□午前、午後、夕方の採光はどうか
□エアコンや給湯器などの設備は古くないか
□補修が必要な箇所はないか

修繕計画
□現在の修繕状況を確認
□修繕計画があるかを確認
□大規模修繕のタイミングを確認
□修繕積立金や管理費を確認
管理状態
□管理組合はしっかり運営されているか
□管理規約を確認。使用細則もあれば確認
□修繕積立金の積み立てに滞りはないか

周辺環境
□車・電車の音、工場の操業音はうるさくないか
□ゴミの不法投棄などの問題はないか
□生活に必要な施設がどこにあるか
(スーパーやコンビニ、郵便局、役所など)
地震などの災害時の避難
□地震などが発生した時の避難経路を確認

中古マンションのリフォーム・リノベーションはナサホームへ!

■きれいな家に住みたい! 中古マンションはフルリノベーションするのがおすすめ
リノベーションの中でも、躯体・構造部分だけを残して大きく間取りを変更するなど、住まい全体を改修するフルリノベーションがあります。その事例やポイントを詳しくお伝えします。

フルリノベーションの事例の詳細はこちら

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まとめ

中古マンションを購入し、リノベーションして理想の住まいを実現できることは大きな魅力です。ただし、周囲の環境や管理規約によっては後悔してしまう結果になってしまうこともありますので、事前にしっかりとリノベーションを依頼する企業に相談するなどし得て、納得のいくリノベーションの実現を目指しましょう。なお、ナサホームでは一貫したサポートを行なっています。また、正式な依頼前の段階でもリノベのできる、できないの話も承っていますので、ミスマッチが少ない相談が実現します。