お家の目隠し方法は、フェンス以外にも!手軽にできる住まいのプライバシー保護方法

ベランダや庭先から家の中が見えたり、干している洗濯物が隣家や通りから丸見えだったりしたら?日々の暮らしにおいて「視線」は気になるものです。住まいの目隠しにはどのような方法があるのでしょうか。日当たりの良さなど、住空間の快適性を保ちつつ外からの視線を遮りプライバシーを守るための対策を考えてみましょう。


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住まいの外からの視線、感じていませんか?


家の設計図を見ているだけではわかりづらいけれど、暮らしてみると気づくもの、それが「視線」です。視線をシャットアウトしてプライバシーを守ることは大切です。

住まいに目隠しをする意味

ご自宅に目隠しを設けると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。

■プライベートの空間を保てる
外からの視線を遮ることでご家族のプライバシーを守ることができます。
人目を気にせず、家の中で開放的に過ごすことができ、ストレスを軽減できます。

■防犯効果を高められる
家の中の様子が見えないので家族構成、生活リズムなどを推測されにくく、防犯対策として有効です。

■家の外観をおしゃれに見せる
エクステリアで目隠しをする場合、家の雰囲気に合ったもの、デザイン性の高いものを選べば、外観をスタイリッシュに演出できます。

■敷地の境界線を明確にする
外構フェンスを設けると道路と私有地の境界線や、隣家との境目がわかりやすくなります。誤って外部から人や動物が入ってしまうリスクを減らせます。

家に目隠しをすることで生まれるデメリット

外から見えないようにするといっても、全て覆い隠してしまうと圧迫感があり、住まいの快適さが損なわれてしまいます。目隠しのデメリットついて考えてみましょう。

■日当たりが悪くなる
設置場所によっては日光まで遮ってしまう可能性があります。日照が悪ければカビや苔が生えてしまい、お手入れの手間が増えてしまうことも。

■強風に弱い
目隠しを目的としたフェンスは、通常のフェンスと比べて風が当たる面積が大きいため、強風に弱く破損しやすいといえます。素材や設置方法によって耐久性が異なるので、専門家に相談してみましょう。

■圧迫感を感じる
外側から見えにくくなる反面、内側からの視線も遮るので圧迫感を感じやすくなります。設置にスペースを取られ、以前より家が狭くなったように感じる場合も。やはりデザインやフェンスの高さを専門家に相談し、開放感はキープしたいものです。

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目隠しフェンス以外にも、さまざまな目隠し方法があります!


敷地外から視線を遮るのはフェンスだけでなく、他にも方法があります。

まずは目隠しフェンスを取り付ける方法

目隠しフェンスを設置方法は以前にもご紹介(下記にアクセスしてご参考ください)していますが、まず基礎工事が必要です。その上に支柱を立ててフェンスを固定します。
事前に設置計画を立て、家の中から外の見通しが悪くなる、侵入者が入り込む死角ができてしまうなどの問題が生じないよう、リフォーム会社に現地調査をしてもらいましょう。

参考:ナサホームマガジン
プライバシーをしっかり守る、目隠しフェンスの設置方法

目隠しフェンス以外の目隠し方法

住まいの周りに立てる目隠しフェンスは有益ですが、ほかには、窓ガラスを不透明なものに交換するなど、視線を遮る方法はいろいろあります。

■ミラーガラスの導入
目隠しをしたいのがお部屋の窓なら、光を遮らずに視線だけを遮るミラーガラスがあります。ミラーガラスはプライバシーガラスとも呼ばれ、外から見ると鏡のように景色が反射し、室内からは普通のガラスと同様に外の景色を眺めることができます。また、遮熱性能もあるで、夏場の冷房効率を高めることができます。

■すりガラスの内窓を設ける
内窓(二重窓)とは今ある窓の室内側にもう1枚、窓を取り付けるリフォーム方法です。ガラス戸を二列に配置するため、通常の窓より防音、断熱の性能が高く、防犯の面でも優れています。内側の窓を取り付ける際、不透明なすりガラスにすると目隠しになります。

■物置を置く
敷地内の隠したい箇所や隣地境界に物置を設置すれば、目隠しと屋外収納の両方の役割を果たせます。シンプルなデザインでカラーバリエーションも豊富な薄型物置は、家をよりおしゃれに見せてくれます。

■オーニングを取り付ける
オーニングとは建物の外側に付ける、日よけ・雨よけ機能を持った可動式テントのことです。日差しや雨の侵入を防げるほか、窓に取り付けて部屋の目隠しとして利用すればプライバシーも保護できます。

■面格子を設置する
面格子とは、窓に取り付ける木や鉄などの素材で作られた枠組みのことです。目隠しとして役立つだけでなく、防犯性・防災性にも優れています。
面格子には壁付け、枠付け、内付けと3つの取り付け方法があります。

・壁付けは、外壁に穴を開けて取り付けるタイプ。強度は高いのですが、外からネジ穴が見えるために工具を使えば取り外すことができ、侵入しやすいマイナス面もあります。

・枠付けは、窓枠に金具を取り付けて格子をはめ込み、ネジで固定する面格子です。外壁を傷つけずに設置することができますが、強度は壁付けと比べると劣ります。

・内付けタイプは、家の外でなく室内に取り付ける面格子。窓枠のサッシより少し内側にある木の部分にネジを打ち込んで取り付けます。もし窓ガラスを割られてしまっても、ネジ穴が室内にあるため取り外しに手間がかかります。

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コストも考慮しながらプライバシー対策を!


プライバシーを保護する目隠しには多様なやり方がありますから、コスト面も考慮しながら検討してみてください。

お家の目隠し、それぞれの対策にかかるコストは?

■不透明ガラス
遮熱効果が高く室内の様子が見えないミラーガラスは店舗や事務所でよく使用されます。一方、一般家庭で視線を遮る目的でよく使われているのが、不透明なすりガラスやフロストガラス、型板ガラスなどです。なかでも型板ガラスは、透明なフロートガラスと値段が変わらないか、より安いのでよく利用されます。型板ガラス交換費用の例をいくつかご紹介します。
90cm×90cmの玄関ガラスの交換:2万円〜
90cm×180cmの薄い型板ガラスの交換:2.5万円〜
一般的に、フロートガラス1枚の交換で
程度の費用がかかりますが、型板ガラスはガラス代や作業内容がフロートガラスとほぼ変わらないため、交換費用も同じくらいとなります。

■内窓
内窓のリフォームは、既存の窓の内側に新しい窓を設置するだけなので、作業が簡単でスピーディーです。
・1カ所:8万~15万円(商品代+工事費)
・小さなサイズの1カ所:4~6万円(商品代+工事費)
・施工時間:1窓あたり:1〜2時間
費用は1カ所30万円近くかかりますが、高性能なサッシや、遮音・断熱・紫外線カット効果のあるガラスへの交換という選択肢もあります。
既存住宅の窓を省エネ効果の高い断熱窓に改修する場合は、今なら国のリフォーム補助金制度の対象になります(2023年12月31日まで)。

■物置
コンクリートブロックの上への設置を想定。
・本体価格:8万〜40万円
・組み立て費:2~5万円
・転倒防止工事:1~2万円
合計:11万〜47万円
・設置時間:1〜2日

■オーニング
一般的な設置費用は15万円が相場。
・本体価格:2万〜15万円
・取り付け費用:3万〜5万円
合計:5万円〜20万円
・施工時間:2〜4時間

■面格子
壁付けの場合の相場を見てみましょう。
・本体の種類
アルミ面格子:0.5万〜3万円
ステンレス面格子:6万〜10万円
鋳物(いもの)面格子:1.5万〜8万円
可動ルーバー面格子:1.2万〜7.5万円
・取り付け費用:3万〜5万円
合計(アルミ面格子):3.5万〜8万円
・施工時間:半日〜

ナサホームの施工事例

■スリットとパネルの目隠しフェンス

目隠しのためのフェンスはスリットとパネルを交互に組み合わせ、花壇にも交互にアールを用いることでアクセントに。

この施工事例の詳細はこちら

■ヒノキの横格子でプライベート空間を演出したバルコニー

広々としたバルコニーでお茶を楽しむため、もともと設置されていたアルミポールに、丈夫な木材として知られるヒノキを横に貼り、目隠しを作りました。

この施工事例の詳細はこちら

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まとめ

家族のプライバシーを守り、視線によるストレスを軽減するためにも目隠しは大切です。家の外観に関わるため、デザインや設置方法にもこだわりたいもの。日当たりや通気性の問題にも配慮し、快適なプライベート空間を作りたい方はぜひナサホームまでご相談ください。