プライバシーをしっかり守る、目隠しフェンスの設置方法

庭先や道路に面した家の壁に設置する、目隠しフェンス。 家の敷地内からの視線を遮り、住まいの中のプライバシーを保護するのに役立つエクステリアです。現在では、素材やデザインなども多彩なものとなっており、目隠しという機能以上に、住まいの外観の印象を決める要素の一つとなっています。 今回はこの目隠しフェンスについて、基本的な情報から、新設する場合の注意点、既存のフェンスを撤去して新たに設置する場合のポイントなどを解説していきます。


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ナサホームの事例と目隠しフェンス施工の基礎知識

目隠しフェンスとは

目隠しフェンスは、1.5m以上の通常のフェンスよりやや高いフェンスのことで、家の敷地外からの他人の視線を遮るために設置するものです。
通常のフェンスは、金属や木質のルーバーや格子が付けられており、フェンス越しに奥が眺められるものが多いのですが、目隠しフェンスはルーバーなどが太くなっており、フェンスの奥が見られないようになっています。
主に、家の前の道路からの視線を遮るのに使いますが、場合によっては庭の隣家と間につけて、境界線を明確にするものとして使ったり、浴室の外の壁に設置して、侵入者を防ぐ役割としても使用します。

目隠しフェンスを設置することのメリット

■プライバシーが守られる
目隠しフェンスの最も重要な役割は、敷地外からの視線を遮りプライバシーを守ること。
家の中での団欒を楽しむ家族や庭先で遊ぶこどもなどを、他人の視線から守ります。

■敷地や住まいをチリや風から守る
目隠しフェンスは、通常のフェンスと比べて遮蔽効果が高いため、風で舞い散ったチリや飛来物から、住まいの外壁や窓ガラスを守ってくれます。

■侵入者を防ぎ、防犯性を高める
目隠しフェンスを設置することで家の中が見えにくくなるため空き巣などの物色がしづらくなります。また、登ることも難しいため侵入者が敷地内に入るのを防ぐのにも役立ってくれます。

■住まいの外観のアクセントとなる
近年の目隠しフェンスは、木材やアルミ・スチール、竹・樹脂など各種の素材やデザインがあるため、住まいの外観に合わせて選ぶことができます。

■敷地の境界線を明確にする
庭先や隣家との境界に目隠しフェンスを設けることで、隣家から家の敷地内への視線を遮ることができます。また隣家とのトラブルを防ぐだけでなく、動物などの侵入から家を守ることもできます。

ナサホームの施工事例

■スリットとパネルの目隠しフェンス

愛犬が隣人の気配を感じて吠えてしまうのを防止したい、またリビングに臨む庭が殺風景であるのを解消したい、とのご要望でした。単調にならないよう様々なマテリアルを取り入れながらも、建物に調和する配色を心掛けています。目隠しのためのフェンスはスリットとパネルを交互に組み合わせ、花壇にも交互にアールを用いることでアクセントにしています。

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■プランターをかけた杉板の目隠しフェンス

少し増築した為狭くなった庭に、プランターを壁に掛けられる杉板の目隠しフェンスを造作しました。殺風景な空間だったので温かみを感じられるように杉板を使用して、ここにプランターをかけるとより一層おしゃれで温かみのある空間になりました。

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■カムフィ9型の通気性のある目隠しフェンスを設置

朽化と隣家の室外機の風が隙間を通して入ってくることを解決するために新しくブロックを積み上げ上部のみ通気性もよく目隠しにもなる三協アルミ カムフィ9型を設置しました。 カムフィ9型のフェンスはカラーも選べ、洋風・和風を問わず様々なスタイルでコーディネートできる通気性の良い目隠しフェンスです。

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あなたの住まいにぴったりな目隠しフェンスの選び方


さまざまな役割がある目隠しフェンス。それぞれの目的ごとに適切な製品を選ぶためにはどのようなポイントに気をつければよいのでしょうか。

目隠しフェンスの種類と選び方

■道路沿いの外構に設置する場合
人通りの多い道路沿いにフェンスを設ける場合は、全く中が見えないようなものを選ぶとかえって、侵入者が身を隠すスペースを与えてしまうことになることも。ある程度中は見えるものの、家の中までは詳細に見えない製品を選ぶのがおすすめです。

■庭先やリビング周辺に設置する場合
庭で子どもが遊ぶ場合や、庭でBBQやティーパーティーなどを楽しむ場合は、180cm程度の高さがある目隠しフェンスを選ぶのがおすすめ。木製やスチールのものが庭の景観とよく合います。

■浴室周辺に設置する場合
浴室周辺は湿気や風に強く遮蔽性の高いものを選びましょう。半透明の樹脂製のものを選ぶと、フェンス越しに中が透けて見えてしまうことがあります。

■隣家との境界に設置する場合
隣家との境界線にフェンスを設ける場合、あまり高さがあるものを選ぶと威圧感を与えてしまってかえってトラブルに発展してしまうことも。選ぶなら防音性が高く、しっかりと目隠しができるものがおすすめです。

■住まいの外観に合わせる場合
住まいの外観に合わせる場合は、お気に入りのデザインを選ぶのが一番なのですが、サイディングが木質のものであれば、木や樹脂のフェンスを選ぶと柔らかな印象に。また、モルタルの壁などであれば、アルミやステンレスなどのデザイン性に優れ、耐久性も高い金属のものがおすすめです。また和風の住まいであれば、竹製のフェンスといった選択肢もあります。

目隠しフェンスの新設

■基礎工事
目隠しフェンスの新設には、基礎工事が必要になることがあります。まず、フェンスを設置する予定地に、基礎ブロックを設置してコンクリートを流し込みます。この時、フェンスの柱を立てるための穴の部分はコンクリートを流さずに残しておきます。

■支柱を立て、フェンスを固定する
基礎に支柱を立て、そこにフェンスを固定します。数ミリでもずれると、フェンスが固定できなくなってしまうので、DIYで行わずリフォーム業者に任せるようにしましょう。

■キャップカバーを取り付ける
支柱とフェンスの端に、キャップやカバーを設置し、最後に歪みを調整したら設置完了です。

現状の目隠しフェンスを撤去して新たに設置しなおす

既にフェンスがある場合は、まずこれを撤去する必要があります。なお、現状ブロック塀がある場合はこれを撤去するか、ブロック塀を残したまま、垂直な穴を開けそこにフェンスの支柱を設置するコア抜きなどの方法が可能です。

ただし、フェンスが風の影響を大きく受けるものである場合、構造上設置できない場合もありますので、後付けを行う前にリフォーム業者に相談し、ブロック塀とフェンスの組み合わせを選んでもらうようにしましょう。
既存のフェンスやブロック塀を撤去した後の設置方法は、新設の場合と同じ施工になります。

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目隠しフェンスを設置する際はプロに相談してみよう

失敗しない!目隠しフェンスのプランニング

便利な目隠しフェンスですが、事前にしっかりと設置計画を立てないと、家の中から外の見通しが極端に悪くなってしまったり、侵入者が入り込む死角となってしまったり、あるいは目隠しの役割が果たせないといった、問題が生じてしまうことも。
また、DIYでもできそうに見える目隠しフェンスですが、コンクリートの扱いや基礎の作り方、支柱のバランスなど設置には意外と繊細な技術を必要とします。
また、住まいの外観とのコントラストなども、プロの目から提案してもらうことで失敗が少なくなります。
不安に感じる方はリフォーム業者に連絡し、現地調査や見積、アドバイスをもらうようにしてみましょう。

目隠しフェンスの設置費用

目隠しフェンスの施工費用は、フェンスのグレードによって大きく変わります。
そのためここでは、フェンスの設置に際して必要となる工事費について解説してまいります。

■ブロック塀や既存フェンスの撤去費用:5,000〜1万円(1m2あたり)
■目隠しフェンスの支柱工事と組み立て:1万〜2万円(1枚当たり)
■既存のブロック塀への穴あけ(コア抜き工事):8,000円〜(1箇所当たり)

またコーナーを設けたフェンスの場合は、部材カットやコンクリートの流し込みが必要になりますので、この場合さらに2万円ほどの費用が必要になります。

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まとめ

プライバシーを保護しながら、お家の中でのんびり過ごすために設置しておきたい目隠しフェンス。
いざ設置した後に「こんなはずじゃなかった」と困らないよう、設置にはプロの手を借りるようにしましょう。ナサホームでは、通常のフェンスや目隠しフェンスに加え、数々のエクステリアの施工を手掛けておりますので、フェンスだけにとどまらず住まいの外構や外観のリフォームも含めたトータルな提案・施工が可能です。目隠しフェンスの設置をお考えなら、ぜひ私たちに一度ご相談ください。