冷めにくいお風呂「保温浴槽」で、快適なお風呂ライフを

毎日入るお風呂。 体を清潔にするだけでなく、一日の疲れをとり、リラックスできる大切な空間です。でも家族が多くて入る時間がばらばらだと、お湯が冷めてしまい、快適とは言えず、追い焚きが必要となるなど、経済的にもよくありません。 そこでより快適なお風呂ライフを実現する「保温浴槽」と呼ばれる浴槽のリフォームが注目を集めています。 今回の記事では保温浴槽の特徴とその魅力、各社の最新の浴槽を紹介してまいります。


この記事は約6分で読み終わります。

保温浴槽はお得?


では保温浴槽に取り替えるリフォームは、費用に見合うメリットがあるのでしょうか?
まずは基礎的な知識からご案内いたします。

保温浴槽とは

保温浴槽のほかに断熱浴槽と呼ばれるものもありますが、どちらも同じ性能を持っています。浴槽のまわりを保温機能の高い断熱材でおおい、断熱性のある風呂フタにより、お湯が冷めにくい浴槽です。
断熱材なしの浴槽だと4時間で約7℃下がる湯温が、JIS規格で認定された高断熱な浴槽の温度低下は4時間で2.5℃ほど。長時間、あたたかさを保ち続けるので追い焚きなども少なくて済み、省エネにもなります。

■保温浴槽のメリット
・光熱費を節約できて経済的
家族が入る時間がばらばらだと追い焚きや足し湯が必要となりますが、保温浴槽だとその回数がグッと減ります。つまり光熱費を節約できて、4人家族のガス代では年間5,000円前後が節約できると言われています。

・CO₂削減で環境に優しい
追い焚きや足し湯が減ればその分のガスや電気も使わないのでCO₂削減につながり、とてもエコ。環境に優しく、しかも快適に、というのなら保温浴槽です。
・家族が好きな時間に入れる
家族が多い場合は、お湯が冷めないうちに続けて入れれば良いのですが、なかなかそうもいかないもの。保温浴槽なら子どもを寝かしつけてからゆっくり入れますし、勉強やTVのドラマ鑑賞を中断しなくてもいいのです。

目次へ

各社の保温浴槽の製品&リフォームについて


保温浴槽については各社さまざまな製品が販売されています。また、リフォーム方法にも設置の仕方により工事内容が変わってきます。

主なメーカー4社の保温浴槽

TOTO/魔法びん浴槽
その名のとおり、水筒の魔法瓶と同じように浴槽が二重構造。浴槽周囲を断熱材が包み込み、断熱風呂フタとの相乗効果で高い保温性を実現する浴槽です。追い焚きなど保温に使うエネルギーを約56%節約。
・4時間後の湯温低下約2.5℃のJIS規格クリア
・年間CO2削減量約44kg
・年間ガス代約3,100円節約

リクシル/サーモバスS
三重の保温組フタと、保温材でおおった浴槽とのダブル保温構造。光熱費を節約できるエコアイテムとしてアピールする浴槽です。
・4時間後の湯温低下約2.5℃のJIS規格クリア
・年間ガス代約3,600円節約

クリナップ/高断熱浴槽 
浴槽は厚さ24mmの保温材で包み、薄型断熱組フタには厚さ14mmの保温材を使用。
・4時間後の湯温低下約2.5℃のJIS規格クリア
・年間ガス代約4,560円節約

パナソニック/保温浴槽Ⅱ・保温浴槽  
浴槽も風呂フタも発砲ポリスチレン断熱材を使用し、高い断熱効果を発揮する浴槽です。
・保温浴槽Ⅱは5時間経っても湯温低下2.5℃以内。
・年間ガス代約4,300円節約

※CO2削減量やガス代等は各社の試算によるものです。

保温・断熱浴槽を設置するためには?

浴室の種類は大きく分けて、在来工法によるものとユニットバスがあります。それぞれの設置方法を見ていきましょう。
〔在来工法の場合〕
かつては一戸建ての主流で、床や壁をモルタルとタイルなどで仕上げています。浴槽だけの交換が可能で、次の3つの交換方法があります。
・据え置き
浴室の床の上に置くだけなのでリフォームしやすいメリットがあります。
・埋め込み
床面に浴槽を埋め込みます。元の浴槽や周辺タイルの解体、撤去した部材の処分、補修工事などが発生します。
・半埋め込み
浴槽が少し埋まっているタイプです。浴槽が低い位置にあるのでまたいで入りやすく、高齢者にも負担なく入れます。

〔ユニットバスの場合〕
浴室の壁、床、天井、扉、そして浴槽があらかじめ工場で製造され、現場で組み立てる浴室がユニットバスです。
浴槽と浴室とが一体となっているので浴槽だけの交換・設置はできません。
したがって保温浴槽にするには、ユニットバスごと取りかえるリフォームとなります。

目次へ

保温浴槽をお家に取り入れよう!


あたたかいお湯を数時間キープする保温浴槽を我が家に設置する場合、どのくらいの費用や工事期間が必要でしょうか。

在来工法の浴室をリフォームする場合の相場

保温浴槽を設置だけする場合ほおん
既存浴槽撤去・廃材処分:5万~10万円
保温浴槽本体:20万~70万円
浴槽取付作業:6万~10万円
合計:31万~250万円
施工期間:1日

同じ在来工法でリフォームする場合〔浴室部材の費用〕
保温浴槽本体:20万~70万円
床・壁材:10万~20万円
水栓・シャワー:10万~20万円
ドア:7万~10万円
照明:5万~8万円

〔工事費用〕
既存浴室の解体撤去・廃材処分:5万~10万円
浴室部材・浴槽取付作業:10万~20万円
〔付随する工事(オプション)〕
浴室断熱改修:20万~50万円
防虫処理:3万~10万円
防水処理: 2万~5万円
合計:約100万~250万円
施工期間:1~2週間

保温浴槽付ユニットバスにリフォームする場合
既存浴室解体撤去・廃材処分:5万~10万円
保温浴槽付ユニットバス本体:60万~150万円
取付作業:30万〜50万円
合計:約100万~210万円
施工期間:1週間〜10日

ユニットバスの浴室を、保温浴槽付ユニットバスに交換する場合の相場

この場合、ユニットバスの浴槽のみを交換するのは難しいため、浴室全体の交換の費用をご案内します。

既存ユニットバス解体撤去・廃材処分:10万~20万円
保温浴槽のユニットバス本体:60万~150万円
ユニットバスの施工費:15万〜30万円
合計:約100~200万円
施工期間:2〜5日

ナサホームの施工事例

■爽やかな断熱構造のユニットバスへ/TOTOサザナ

断熱構造のユニットバス【TOTOサザナ】にリフォームし、寒さを軽減すると共に汚れが付きにくくお手入れもしやすくなりました。
ホワイト×グレーの爽やかなコントラストで、清潔感あふれる浴室に。

この施工事例の詳細はこちら

目次へ

まとめ

日本人は週に5日は入浴すると言われ、お風呂は暮らしの中で欠かせない空間と時間です。今回ご紹介した保温効果に優れた浴槽は、快適なお風呂ライフを実現するだけでなく、家族が多く、入浴頻度が多いご家庭には、ランニングコスト的にもとてもお得な製品です。でも、選び方やリフォームに悩まれることもあるかもしれません。そんな時はぜひナサホームまでご連絡を。ご家族のご要望や現在のお住まいの状況を確認しながら、最適な浴槽のリフォームプランの提案をさせていただきます。