色次第で住まいのイメージアップ!ガルバリウム鋼板の選び方のコツ

屋根や外壁のリフォームを検討中の皆さんの中には「次はガルバリウムの外壁にしよう」と考えている方も多いのではないのでしょうか。ガルバリウムは、耐候性や耐水性に優れ、外壁の素材としては申し分のない素材です。しかしその性能と同じくらい重要なのが、住まいの景観にあった製品や色合いのものを選ぶこと。今回のナサホームマガジンでは、ガルバリウム鋼板を使った外壁材・屋根材について、その色やデザインからみた選び方のコツについて解説してまいります。


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人気のガルバリウム鋼板にはどのような色があるの?


人気の高いガルバリウム鋼板。その人気に比例するように数多くの色合いやテクスチャの製品が登場しています。それらの中から、みなさんの住まいの要望に沿ったものを選ぶためにはどうしたら良いのでしょうか。

ガルバリウム鋼板とは?

そもそもガルバリウム鋼板は、メッキ処理をした金属素材で、鋼板に亜鉛やアルミニウム・シリコンなどでメッキ処理をしたものを指します。
このメッキを行うことで、表面のアルミニウムが表面の酸化を防いでくれるため、通常の後半よりも耐水性・耐候性がアップし、外壁として使用した場合25年程度の耐久性を誇ると言われています。

ガルバリウム鋼板の色のバリエーション

耐候性・耐水性が高いことから、住まいの外壁に使用されることが多いガルバリウム鋼板は、消費者や住宅メーカーの要望に応えるように、さまざま色合いやデザインが生み出されています。

■性能&カラーバリエーションに優れた「日鉄住金鋼板」
日本で初めてガルバリウム鋼板を販売した日鉄住金鋼板は特に、耐候性が高く錆に強い鋼板が揃うのが特徴。カラーバリエーションも表面に艶のあるもの、艶消しにしたもの、寒冷地仕様の艶消しで濃紺やブランのシックな色合いが揃うラインアップなどが存在します。

■地域によってカラーバリエーションがことなる「淀川鋼板」
大阪生まれのガ鉄鋼メーカー淀川製鋼(ヨドコウ)のガルバリウム鋼板「ヨドカラーGL」の場合は、全国展開しているカラーに加え、関東・関西限定のカラーバリエーションが存在します。いずれも白から、グレー・ブラウン・青/
緑・赤などさまざまな系統の色が揃っています。
基本的にはお住まいの地域のバリエーションや地域の特性に合わせた性能を持つものを選ぶのが得策でますが、さらに屋根の色やドアなどの色と合わせて選ぶこともできます。
これらはリフォーム会社が、メーカーや施工事例の資料などから最適なものを提案してくれますので、まずは相談して気に入った色味や仕上げ加工のものを絞り込んでみましょう。

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色選びのコツ&リフォームするための注意点


住まいの外壁の色選びはやはり施主の皆様のご意向が最も大切なのですが、ここでは一例としてガルバリウム鋼板の代表的な色を選んだ際に、住まいの印象がどのようなものになるかについて解説していきます。

人気の高いガルバリウム鋼板の色とは?

■黒やグレー
最も人気の高い外壁の色が黒やグレーといった色合い。やや艶のあるものであれば高級感が、艶消しのものであればシックな落ち着きが演出できます。また、平屋根の西洋的な建築や霧妻屋根の日本建築風の住まいまで幅広く使えるのも人気を後押ししています。ただしこうした色味の外壁ややや埃や雨による汚れなどが目立ちやすくなっているので、定期的なメンテナンスが必要となります。

■ホワイト系統
白やアイボリーなどの淡白な色味のガルバリウム鋼板は住まいに清潔感を与えてくれます。庭木が多い家や木目を生かした柱やバルコニーとの相性も抜群。ただし、こちらおやや汚れが目立ちやすい色合いであるため、定期的な洗浄やメンテナンスは欠かせません。

■メタリック・シルバー
金属の光沢を生かしたメタリックな色合いや、シルバーも人気色。個性的で、すっきりとした印象の住まいがお好みであればとくにおすすめです。ただし、メタリック光沢がある緑や赤の強い色彩の外壁を選んでしまうと、やや煩い印象となります。こうした強い色彩の外壁は、外壁や屋根のアクセントの一部として使用すると、目を引く良いアクセントとなります。

■ネイビー・グリーン
ネイビーやグリーンも実は隠れた人気色。灰色が買ったモスグリーンは無骨でインダストリアルな印象を外壁に与えてくれます。特にアウトドア好きな方や普段から土いじりをするといった方が郊外に構える住まいの外壁としてよく映えます。また、ネイビー系の色味もすむ方の個性を演出してくれます。窓枠などに赤などの強い色味の桟などを用いると。住まいの外観がキリリと引き締まります。

ガルバリウムで外壁をリフォームするためには?

既存の外壁をガルバリウム鋼板でリフォームする場合、施工方法としては「張り替え」と「カバー工法(重ね塗り)」の2つの方法が考えられます。

■張り替え
張り替えを行う場合、まず住まいの外壁周りに足場を組み、既存の外壁を撤去した上で、必要であれば補修を行い、その上からガルバリウム鋼板を取り付けていきます。
天候や住まいの大きさ、外壁内部の劣化状況によって多少工程は異なることもありますが、おおむね10日〜20日ほどで作業は完了します。

■カバー工法
カバー工法は既存の外壁を撤去せず、足場を組んだ上で外壁の上かガルバリウム鋼板を重ね貼りしていきます。撤去作業の必要がないため比較的施工日数は少なく、1週間〜10日

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ガルバリウム鋼板の外壁へとフォームするための費用

ガルバリウム鋼板のリフォームにかかる費用

ガルバリウム鋼板を使用した場合、外壁の広さや使用する鋼板のグレードによって費用は大きく異なってきます。参考としてスタンダードなグレードの鋼板を用い、30坪ほどの住まいの外壁をリフォームした場合の概算費用を掲載します。

■張り替えの場合:150万円〜
【内訳】
・ガルバリウム鋼板の価格50万円
・足場構築・撤去費用:10〜20万円
・既存外壁の撤去・処分:25〜20万円
・下地処理・補修:40〜80万円
・作業費用:30〜40万円
・その他諸経費:10万円〜

■カバー工法の場合:120万円〜
【内訳】
・ガルバリウム鋼板の価格50万円
・足場構築・撤去費用:10〜20万円
・下地処理・補修:30〜70万円
・作業費用:30〜40万円
・その他諸経費:10万円〜

ガルバリウム鋼板の外壁のメンテナンス&長持ちさせるコツ
耐候性や耐水性の高いガルバリウム鋼板とはいえ、屋外で使用していくことで徐々に汚れがたまり、劣化が始まってきます。この劣化の進行をできるだけ抑え、長く使用するためには日頃のメンテナンスが必要です。

■日常的にできるメンテナンス:清掃
外壁に汚れが見られたら水洗いなどをして汚れを落とすようにしましょう。汚れのほとんどは雨などで流れ落ちるのですが、軒下や外壁の溝など雨があたりにくい場所は汚れが溜まりやすいため、見つけたらこまめに清掃をするようにしてください。

■定期的なメンテナンス:メーカー・リフォーム会社の検査
1年1度程度を目安として、外壁メーカーやリフォーム会社の定期点検を受けておくことも重要です。この点検では外壁本体や部材、塗膜・シーリングの状態なども詳しく見てもらうことができ、劣化が見られるようであればいち早く対処をしてもらうことができます。
これらの定期点検は、特に台風の後や地震の後、長雨や豪雪のあった後に依頼すると効果的です。

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まとめ

人気の高いがガルバリウム鋼板の外壁。都会的でスタイリッシュな住まいをお求めの方にはぜひお選びいただきたい素材ではありますが、その製品選びや施工・メンテナンスにはやはり少しコツが必要となります。ナサホームでは提案から施工、アフターフォローまでお客様の住まいと長くお付き合いをさせていただきます。
外壁の色味やリフォーム後のデザインにお悩みの際はぜひお声がけください。