部屋が増える!間仕切りで部屋が2つになれば暮らし方も変わる!

マイホームを手に入れたものの、暮らすうちに家族構成やライフスタイルが変化し、部屋が足りらないと感じることがあると思います。子どもが成長したり在宅ワークが増えたりと住まいの使い方も変わります。今回は1つの空間を2つに区切る「間仕切り」にスポットを当て、居心地の良い家づくりを目指します。


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ライフスタイルに合わせて上手に部屋を増やしたい


部屋を増やしたいと一口に言っても、そのやり方は目的によって十人十色です。
例えばリモート会議を行う空間が欲しい場合は、壁を新設する、または可動式ドアで仕切るなど、防音性の高い方法がおすすめです。
子ども部屋を二つに分けるなら、本棚や収納で仕切るケースが多く見られます。子どもが成長し、自立した後に再び1つの部屋として使えるほうが合理的だからです。
ご家族のライフスタイルに沿った方法を探ってみましょう。

一部屋を2つに分割するにはどんな方法があるの?

部屋を分けるなら、できれば機能面、デザイン面、費用面を踏まえ、上手に仕切りたいもの。間仕切りには次のようなものがあります。
・間仕切り収納、棚、ドア
・スクリーンパーテーション
・アコーディオンカーテン
・カーテン
・ロールスクリーン
・フェンス
・壁の新設

■可動式間仕切りとはどのようなもの?
間仕切りは床や壁、天井に固定されたものが多いですが、必要に応じて移動できるものを可動式間仕切りと呼びます。可動式間仕切りリフォームのメリットとデメリット、効果的な使い方についてご紹介します。

参考:ナサホームマガジン
間取りが変えられる可動式間仕切りリフォームの魅力

子ども部屋の分け方

子ども部屋の分け方については、兄弟姉妹の年齢差や男女差、お子様の性格に合わせて考えてみましょう。主に3種類の分け方があります。

■2部屋に分ける
部屋の真ん中に壁を作り1つの部屋を2つにする方法。個人スペースが確保され、それぞれが独立して生活ができるため、成長して生活リズムがズレても影響が少ない間取りです。

■共有スペースを設ける
勉強する場所を1つにし、寝る場所は分ける間取りです。交流はありつつ、パーソナルスペースを確保した仕切り方。個人の部屋そのものは小さくなってしまうのが難点です。

■部屋を完全に仕切らない
分けるのではなく、部屋の真ん中に目隠しとなる本棚などを設ける方法です。お互いの気配を感じつつ生活できるので、仲の良い同性の兄弟、姉妹にはおすすめです。部屋が繋がっているために空調が1台で済み、光熱費・初期投資の費用も抑えられます。


間仕切る際に気をつけるべきポイントは?

リフォームで部屋を間仕切りするときに注意してほしいポイントは、採光、照明、コンセント、収納、空調の5点です。

■採光について
遮光のカーテン、壁など光を通さないもので仕切ってしまうと、どちらかの空間に窓がなければ、1日中暗い空間ができてしまいます。仕切った後の光の入り方はどうか、光が入らない場合はどうするかを検討しましょう。

■照明について
複数の人が使用する目的で部屋を二つに分ける場合、既存の照明1つをシェアして使うのは不便なものです。点灯・消灯のタイミングが違ったり、明るさが不十分になることが考えられます。
また、天井にレールを取り付けるタイプの仕切りなど、照明を撤去しないと設置できない間仕切りもあります。

■コンセントについて
スマートフォンの充電やパソコンの使用など、私たちの生活にコンセントは必需品です。空間を仕切る場合、必要な場所にコンセントがあるか、ない場合はどうするかを検討しておくことが大切です。

■収納について
収納も我々の生活に欠かせません。仕切った部屋は狭くなる場合が多く、収納できるスペースを確保しておくと便利です。引き出し付きベッドを採用したり、壁に浮かせた造作棚を作るとスペースを無駄なく使えます。

■空調について
空調がいき届くこともしっかりと考える必要があります。ただ、風通しが悪いと湿気が溜まってカビが生える恐れがあり、居住空間としてだけでなく収納にも不適切です。
防音性が高い空間は風通しも悪くなりやすいので注意しましょう。

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部屋を間仕切るにはどんな方法があるのか


次に、1部屋から2部屋に分けるリフォーム方法について、具体的に見てみましょう。

主な間仕切りリフォームの種類とそれぞれのメリット・デメリットは?

間仕切りリフォームの方法とその特徴、メリット・デメリットをご紹介します。

■造作家具を作って分割する
壁の代わりに造作家具を使って仕切ります。子ども部屋に必要なベッド、机、本棚、クローゼットなどの収納をコンパクトにまとめる造作家具を設計すれば、とても省スペースです。デッドスペースになりがちな部分を活かすことができ、空間を有効活用できます。
・メリット:収納と仕切り、両方の役割を果たせる。将来子どもが独立したときは元の形に戻しやすい
・デメリット:防音性が低く、費用も高くなる

■間仕切りドアで分ける


天井埋め込み方式のハイドアなら、間仕切りドアとして比較的簡単に設置が可能です。間仕切りドアは厚みがあるので、ある程度の防音効果も期待できます。さまざまなカラーや材質のドアが各メーカーから発売されているので、自分の自宅にあったドアを選んで設置できます。
・メリット:取り外しができる
・デメリット:自分で取り付けられない。取り付け可能な幅が限られる

■壁を新設して仕切る

壁を設けて完全な個室を作ります。間仕切り壁に小窓を作るなど、自由にデザインすることも可能です。ただし、壁を設置することで採光や風通しがどうなるのかを注意しましょう。
・メリット: 遮断性、防音効果が高い
・デメリット:一度設けた壁は簡単に撤去できない。空調設備を新たに設置する必要がある

■屋根裏を活用して部屋を増やす

一戸建ての天井裏には大きな空間が隠れていることがあります。子ども部屋の上が屋根裏の場合、その空間を利用して子ども部屋を作ることができます。間仕切り壁で子ども部屋を二つに分け、天井板を一部解体し屋根裏部分にロフトを設置して、ベッドスペースにするのです。
・メリット: 使っていなかったスペースを活用できる
・デメリット:屋根裏は夏になると室温が50度を超えるため、断熱リフォームと新たな空調設備の設置が必須。一度設けた壁は簡単に撤去できない。

比較的簡単なリフォームで部屋を仕切る方法は?

施工不要な間仕切り方に、アコーディオンカーテンなどがあります。自分で設置できるものならプライベート空間を手軽に設けることができ、開閉できるため風通しが良いというメリットがあります。
ただ、防音効果は期待できず、プライバシー性は低くなります。リモート会議やオンライン授業を受けるための空間としては不向きです。
また、自分で取り付けると耐震性やデザイン性が不安という側面もあります。

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部屋を2つにする間仕切りリフォームの費用相場


部屋を分けるためのリフォーム予算はいくら用意すればよいでしょう。種類別にご案内します。

部屋を分けるリフォームは大きく分けて2ケースある

1部屋を2部屋にリフォームする場合、2つのケースが考えられます。それぞれ必要な工事が異なるため、予算も全く違います。

■1部屋として利用していた広い部屋を2部屋に改築する費用の相場
元々部屋を分割することを想定していない場合、壁の設置以外に次の工事が必要となります。
・解体、仮設工事(搬入搬出・養生・残材処分):3万〜15万円
・木工事(壁・収納造作、下地工事):9万〜40万円
・電気工事(照明配線、スイッチ、コンセント):4万〜7万円
・建具工事(ドア・収納ドア設置):14万〜20万円
・巾木取付、新規部屋周りの補修:10万〜20万円
合計:40万〜102万円

■将来的に2部屋へ分ける事が想定されているケースの費用相場
新築当初の段階で、子の成長などのライフスタイルの変化に合わせて部屋を分けられるように設計されているケースです。この場合はドアだけでなく窓や照明、収納なども事前に分けて用意されており、壁を設置するだけで工事が完結します。事前に新しい壁を設置する下地木工事も壁裏にほどこされているため、必要最低限の費用でリフォームが可能です。
・仮設工事(搬入搬出・養生・片付け) : 1万〜2万円
・木工事(新規壁造作):4.5万〜10万円
・ビニールクロス(新規壁の壁紙):3.5万〜5万円
・巾木取付:1万〜2万円
合計:10万〜19万円

壁新設以外の間仕切りリフォーム方法

壁を設置して2部屋に分ければ個室を確保することができ、プライバシーを尊重できます。ただし、下記の場合は壁の新設ではなく、収納棚や扉で間仕切りをするのがおすすめです。
・将来的には一部屋に戻したい
・簡易的に部屋を二つに分けたい
・個室にしたり広い部屋にしたりと臨機応変に使いたい
・収納スペースが欲しい

■収納棚で間仕切りする
床から天井まである壁面収納を壁の代用にして部屋を分ける方法。可動式収納を使えば簡易なうえ、費用も抑えられます。ご自宅にぴったりのサイズ・デザインにしたい方は、オーダーメイドで造作してもらいましょう(大きさ、材質により差異があります)。
・オーダーメイド可動式収納棚:25万〜70万円
・取付設置費:4万〜10万円
合計:30万〜80万円

■開閉できるもので間仕切りする
扉やカーテンなど、開け閉めできるもので部屋を分けたい方は、次のようなものがあります(カーテンレール等の備品や取り付け費を含んだ目安)。
・アコーディオンカーテン:7万〜30万円
・パネルドア:10万~60万円
・カーテン:5万〜35万円
・ブラインド:3万〜20万円
・ロールスクリーン:3万〜5万円

ナサホームの施工事例

■間取り変更で広くなったリビングダイニング

間取り変更により、明るく広いLDKに生まれ変わりました。

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■可動間仕切りでフレキシブルな家

将来のお子様の独立など、生活スタイルの変化にも対応できるよう、LDKと洋室の間に、天井の高さまである間仕切り戸をご提案させて頂きました。

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■可動間仕切りのあるリビング(吹田市のリフォーム事例)

和室とリビングの間仕切りは、可動間仕切りなので、生活スタイルに合わせて自由に仕切ることができます。

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まとめ

部屋を増やす……それは難しそうですが実現可能な夢です。ご家族の皆様がプライベート空間を保ちつつ快適に過ごせるよう、間仕切りをしてみるのはいかがでしょうか。まずはお気軽にナサホームのショールームへ遊びにいらしてください。アイデアをたくさんご用意してお待ちしております。