中古住宅・マンションはどこからリノベーションすべき？
中古住宅・マンションのリノベーションポイント
■事前の計画は綿密に
リノベーションする住まいを選ぶ前に、まずはご自身や家族がどのような暮らし方を想像しているのかしっかりと見極めた上で計画を立てましょう。例えば「家事がしやすい家がほしい」「子供がのびのびと暮らせる家がいい」「安心して介護ができる広さがほしい」など、それぞれの要望を書き出してみると住まいの理想が見えてみます。その要望の中で、優先すべき点や、妥協できる点を見つけながら、住まいの立地や広さを確認してみましょう。
■予算をしっかり考えよう
住まいの物件を見てから予算を考えるのではなく、どのくらいの予算であれば無理なく支払いができるのかを検討した上で物件を選びましょう。もちろん、この記事を読んでいる皆さんは、購入後のリフォームに関しても視野に入れているはずですから、本記事を参考にリフォーム費用がどのくらいかかるのかを勘案した上で予算決めを行っていきましょう。
優良な物件はすぐに買い手がついてしまうため、こうした予算決めは非常に重要。併せて使用できる住宅ローンや中古住宅のリノベーションに使用できる補助金なども調べておくと、物件選びから購入がスムーズになります。
■今だけでなく将来のことも考えた間取りを選ぶ
物件を購入してリノベーションをするとなるとどうしても、今の家族が暮らしやすい家づくりに意識が向いてしまいがち。しかし、時と共に家族の顔ぶれや暮らし方は変化していくもの。例えば子供が巣立った後の部屋をどう使うか、ご両親が介護を必要するようになった場合など、将来的に起こるであろうリノベーションも考慮しておくと、将来にわたって快適な住まいを実現できる可能性が高くなります。
■内見はプロと一緒に
要望や予算が決まったら内見へ。この時のチェックポイントは、現状の住まいに管理が行き届いているか。マンションであれば共用部やベランダ、戸建てであれば外壁や庭のエクステリアまで、改修しながら大切に使われていたかどうかを確認しましょう。このときリフォーム会社のスタッフなどプロを伴って内見に行くと、確認がスムーズに進みます。
■マンションの場合は、管理規約をチェック
気に入った物件が見つかっても油断は禁物。戸建ての場合はそれほど問題にはなりませんが、マンションの場合は管理規約や構造をチェックしましょう。規約上リフォームやリノベーションに制限が設けられていたり、建物の構造上手を加えられない部分があるといった問題を認識しないまま購入すると、リノベーションができなくなってしまうという事態も起こりえます。
中古物件のリフォーム・リノベーションのメリット＆デメリット
中古物件をリフォーム・リノベーションする場合、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
■メリット
中古物件を購入してリノベーションすることの一番のメリットは、自分好みの住まいに作り替えられること。間取りを変更したり、間仕切りを設けたり、キッチンや浴室設備も入れ替えることができるので、物件選びの選択肢も増えてきます。また、費用的にも新築物件を購入する場合と比べて、中古物件を購入してリフォームした方が安価になる傾向にあります。
■デメリット
数々のメリットがある中古物件のリフォームですが、注意しなくてはならない点もあります。その一つ目は、住み始めるまでに時間がかかること。手を入れる内容によっては数ヶ月から半年ほどの期間がかかるため、リフォーム・リノベーションの期間中の滞在費などを見ておく必要があります。物件選びや引越しは十分な時間的余裕を持って行うようにしましょう。また中古の物件であるだけに築年数がかなり経過している場合は、家の内部の構造などに傷みがきている場合もあります。特に1981年6月以前に造られた建築物の場合は、十分な耐震設計となっていない必要がありますので、事前のチェックを忘れずに。
中古住宅のリノベーション方法
中古住宅のリフォーム・リノベーションは、住み始めてからの要望に合わせて施工方法を選ぶ必要があります。それぞれ代表的なものを紹介していきます。
スケルトンリフォーム
スケルトンリフォームとは、住まいの床や壁・天井などを全て取り除き、住まいの躯体だけにしてから間取り変更や内装の変更を行うリフォーム方法。大掛かりな工事となるため、長い場合であれば半年以上の期間がかかることもあり、また費用も他のリフォーム方法と比べると高額になりやすいのですが、配管の変更や大幅な間取りの変更などが行えるためより自由度の高いリフォームが実現します。
ただし、マンションなどの場合は規約上の問題から、また戸建でも２×４工法などで、間取り変更などができない場合は、そもそもこの工法を採用できない場合がありますのでご注意を。
間取り変更
スケルトンリフォームまでは行かなくとも、間取りを変更したいというのであれば、２つの部屋を１つにつなげたり、反対に建具として間仕切りを新設したりという方法で、間取りの変更を行うことができます。他の部屋の雰囲気が気に入っているなどの理由で、特定の部屋のみ手を加えたいという場合はこちらがおすすめです。
参照：ナサホームマガジン
間取り変更リフォームで快適な住まいに！注意点を押さえてリフォームしましょう
内装の変更
現状の間取りが気に入っている場合で、元の住居から持ってきた家具などをそのまま使いたい、もしくは住宅の機能をより向上させたいという場合は、内装のみのリフォーム・リノベーションを行うという方法もあります。
内装の変更としては、壁紙の張り替えや壁の塗り替え、建具の交換、床の張り替え、バリアフリー化など多岐にわたりますが、それでもスケルトンリフォームなどと比べるとコスト的にはそれほど大きくはなりません。
ナサホームマガジンでも過去に、内装に関するリフォーム方法を数多くご紹介しておりますので、下記よりご要望に近しいリフォーム内容・事例をお探しいただきご確認ください。
設備入れ替え
築年数のたった中古住宅やマンションの場合、キッチンや浴室などの設備が耐久年数を迎えていたり、劣化が見られる場合があります。こうした場合はその部分の設備だけの入れ替えを行うということも可能です。
従来工法の浴室をユニットバスに変えたり、システムキッチンを導入したり、住まいの内装をそのまま活かしつつ、住み心地を向上したいという場合はこうした部分的な設備交換も選択肢の一つとなります。
参照：ナサホームマガジン
キッチンリフォームの費用！かかる費用を把握して納得のリフォーム
中古住宅の全面リノベーションに必要な費用とは？
リフォーム内容から見るおおよその施工費用
今回は約30坪の戸建をリノベーションする際のおおよその費用を紹介して参ります。
■スケルトンリフォーム：800〜2500万円
【スケルトンリフォーム以外の部分リフォームの場合】
■内装リフォーム：10〜50万円
■トイレの交換：20〜80万円
■システムキッチンの導入：70〜150万円
■ユニットバスへの変更：100〜150万円
築年数から見るおおよその施工費用
また、スケルトンリフォームを行わずに室内をフルリフォームする場合の費用は、築年数によっても変わってきます。
■築10年程度：200〜350万円（設備交換費用などは含まれていません）
■築15年程度：500〜800万円（15年を超えると水回りなどの設備交換が必要となります）
■築25年以上：1000万円〜（25年を過ぎると、住まいの躯体全体の調査と補修も必要となります）
まとめ
自分好みに住まいを作り替えるというのは、心浮き立つもの。新生活に向けて心を躍らす前に、まずはしっかりと計画を立て、信用のおけるリフォーム会社と共に住まいづくりを進めていきましょう。
ナサホームでは、年間8750件を超えるリフォームを手掛ける、住まいづくりのプロフェッショナル。本記事で紹介したリフォーム以外にも、施主様一人ひとりのご要望やご予算を伺いながら、ご納得いただける住まいの実現に向けて、提案・施工をおこなっております。
中古住宅をリフォームして、建売にはない自分だけのこだわりを詰め込んだ住まいを作りたい。そんなご要望をお持ちの方はぜひ私たちにお声がけください。
