こんにちは!CADオペレーターの前田です!
先日は秋の奈良の恒例行事「正倉院展」へ行ってきました。
奈良にお住まいのかたは何回ぐらい行っておられますか
前田、小学校入学と同時に奈良に住んでいるのですが、小学校の遠足を含めて、今回で4回目の正倉院展です。
毎年公開される品物が異なり、たしか一度出陳されたものは10年は出陳できない規定で、一度に公開されるのは65点ほど。全部で約9000点の宝物(ほうもつ)が所蔵されているといいますから、もしこれから毎年行ったとしても全部は見れない。ってことに気づいた、三十○歳の秋です(笑)
今回4~5年ぶりに行ってみたのですが、驚きがいっぱいでした
いろんなところから、つねに「きれいねぇ」「すごいなあ」という感嘆の声が上がっていました。
そりゃそうですよね、当時の日本のトップクラスの高貴な人物の持ち物で、しかもこれらはその中でも「これは後世にまで残さなくちゃ。」と専用の宝庫(正倉院)で大事に大事に管理されてきた、貴重な物ですから
いまほど交通が発達していなかったときにわざわざ外国からやってきた舶来品など、ほんとにほんとの、モノホンの宝物(たからもの)ってやつなんですから!
そして見る宝物の数が増えていくにつれて、沸き上がってくるのがこの気持ちです。
「とても昔のものなのに、今見てもやっぱり綺麗だと思えるのがすごいよね・・・」
古代の日本人の美意識と、現代の私たちとの美意識がちゃんとリンクしている。ということへの感動。
正倉院展には、ただ「美しいものを見た」という驚きだけでなく、そういう感動があると思いました。
かと思えば、筆でしたためられた長い長い宝物の所蔵リスト?をみて
「これ、手震えなかったかな?完成まで何回の書き直しがあったんだろう・・・現代だったらパソコンで何回でも追加・削除・やり直し・コピペできるのに・・・」など、現代の便利さに感謝したり。
ちなみに、18年ぶりに出陳されるということで、正倉院展のポスターにも大きくとりあげられている「瑠璃坏(るりのつき)」なのですが、
写真では、丸い模様がはっきりと見えているのですが、実物はもっと濃いブルーでした。
やはり人気のようで、瑠璃坏だけは、一列目で見たい人は並ぶよう整備されていました。
書面など以外の宝物は四方から、そして裏に装飾があるものなどは、宙に浮かせていて下に鏡が置いてあるなど、すべての角度から堪能できる展示の仕方がされていたので、この瑠璃坏の「一列目で見る」という意味がわからないまま、並ぶのが面倒で一列目の列には並ばなかったのですが、
「一列目」とは、瑠璃坏の周りを円で囲ってあり、一列目のひとだけがその円の中で一番近く瑠璃坏をみれる。という状態のことでした。
1列目以外だと、だいたい距離的には、瑠璃坏から2mぐらい離れる感じでしょうか・・・・
さきほども書いたように、写真よりはもっと深いブルーで、照明暗めの展示場で、しかも周りに人だかりができていたため、
杯の丸い模様や、ガラスとは別のところで作られたという経緯を持つ台座の部分の細かい装飾は、1列目以降だと確認は難しかったです。
こう・・・坏をじっくり観察している方々込みで見る。って感じでした。
近くでじっくり坏を見たいというかたは、1列目に並ばれることをおすすめいたします!
私がいったときで30分待ちでしたが・・・
今と昔を行きつ戻りつできる正倉院展、楽しかったです。