「ラダーバックチェア」のご紹介

こんにちは。
ナサホーム天王寺店の北野です。
7月も半ばになり、非常に暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
本日は、和洋折衷のリフォーム向けの一風変わった椅子、「ラダーバックチェア」について紹介します。
ラダーバックチェアは写真のように背もたれが異様なほど長い椅子です。
製作者は「チャールズ・レニー・マッキントッシュ」という、デザイナー兼建築家の方であり、彼の設計した「ヒルハウス」というスコットランドの邸宅は世界的にも有名です。
そんなデザイナーにより生み出された、ラダーバックチェアは先ほど紹介した「ヒルハウス」の寝室に置くために制作されました。
特徴は言うまでもなく、長い背もたれで、その姿はまるで”はしご”のよう。そのためついた名前がラダー(和訳で”はしご”の)バック(背もたれ)チェアになります。この長い背もたれに黒色の漆喰が塗装されており、存在感は抜群です。
この椅子のデザイナーは空間デザインを非常に大切にしており、この椅子は座ること以上にインテリアを意識して作られています。ヒルハウスの窓際に置くことが想定されたこの椅子は窓からの自然光で逆光になり、影を落とす時、その影はハシゴの幾何学模様で非常に美しいです。そして、そこに力を入れて制作されたと言っても過言ではありません。
そのような、ラダーバックチェアですが、お部屋のインテリアとして取り入れてみてください。和のお部屋にこのような椅子は合わないと思われる方もいらっしゃると思われますが、デザイナーのマッキントッシュは非常に日本の文化に影響を受けており、この椅子やウィローチェアという椅子に格子デザインが多く用いられています。これらは古都 京都の町屋の玄関の格子扉に影響を受けたとも言われています。
そのように和のデザインへのリスペクトもあるこの椅子は和と洋の折衷スタイルには間違いなくマッチするでしょう。そのため、リフォーム後のお部屋に是非取り入れて、あるいはマッキントッシュのようにこの椅子を取り入れるようなお部屋作りをしてみてください。